2018/02/16発行 ジャピオン954号掲載記事


Pages:      
お金を
かける

迷いがちな加湿器選び
三つの疑問にお答え

 加湿器は種類が多く違いが分かりにくい。そこでニューヨークでの生活が長いジャピオンスタッフが加湿器の選び方と実際に使った上でのポイントも伝授。

問1

超音波式のメリットとデメリットは?

 アメリカで最もポピュラーなのが超音波式の加湿器。実際にジャピオンスタッフに人気ナンバー1もこのタイプだ。超音波振動で水の粒子を空気中に飛ばす仕組み。アロマオイルをたらして香りを楽しめるものや、おしゃれなデザインのものなど種類は豊富だ。選択肢の多さと、フィルター不要で水を入れるだけで使用できること、動作音が静かなのもメリット。

 一方今年1月に大分県のシニアホームで男性がレジオネラ菌の感染により死亡したが、この感染源が超音波加湿器だとみられている。超音波式は清潔にしておかないと、水の粒子とともにカビや雑菌も空中に放出してしまう。このため全てのパーツを小まめに洗い、清潔に保つことが非常に重要だ。

問2

子供がいる家庭はどんな加湿器を選べばいい?

 仕様上最も安全性が高いといわれているのが気化式。水を含ませたフィルターに風を当てることで、湿った空気を放出し、加湿する。洗濯物の室内干しと似た原理だ。お湯を使わないのでやけどの心配がなく、また気化現象を利用しているので、加湿し過ぎることもない。子供がいるジャピオンスタッフはこのタイプを選んでいる。しかし超音波式と同様、加湿用の水を沸とうさせないので、手入れを怠るとカビや雑菌をまき散らすことになる。またフィルターの交換が必要なことや、超音波式などと比べて動作音が大きめのものが多いのがデメリット。

問3

最も衛生的な加湿器はどれ?

 衛生面が心配な人におススメなのがスチーム式。ヒーターで水を温めて蒸気を放出する。熱したやかんの口から出る蒸気と同じ原理だ。水を沸とうさせるのでカビや雑菌が空気中に放出されず、手入れの手間も少ない。デメリットとしては湯気が広がりにくく熱くなるので、子供やペットがいる家庭では危険なことだ。
 超音波式でも熱い蒸気と冷たい蒸気が選べるものや手入れが簡単なものなど商品によって違いがあるので、使用用途を考慮して吟味したい。

購入の際にチェックしたいポイント

●手入れは簡単か
●動作音は大きくないか
●蒸気の温度調節ができるか
●カビや雑菌を予防する機能が含まれているか

 ジャピオンスタッフ
 が語る
使ってよかった加湿器

 部屋の乾燥が気になり、一つでは足りず、買い足していくうちに6台の超音波式加湿器を持つようになったH。「一つをつけて、水がなくなったら、すぐにゆすいで乾かしておき、ローテーションで使う」と清潔に保つ工夫も。使用機種はMistAire XL Ultrasonic Cool Mist Humidifierなど。

 次にCrane USAの超音波式を愛用するK。「購入当時、Amazonの加湿器ランキング1位で、レビュー、価格と、アドバイスされていた1週間に一度水で薄めた酢で洗うという手入れの楽さがよかった。加湿器をつけずに寝ると朝喉が痛い」と効果を実感している。

 Tは超音波式のHoMedics Warm and Cool Mist Ultra- sonic Tower Humidifierを使用。「家電店で見てミストがしっかり出るものを選んだ。以前使っていた安価な気化式はフィルターが高価でカビやすかったので超音波式にした」と語る。


お金を
かけない

加湿器なしで室内加湿
裏技の数々を検証

 加湿器は効率的だがいいものは高価で電気代も気になるところ。そこでちまたで噂の加湿の裏技をジャピオンスタッフが実際に試してみた。

検証1

じゅうたんに直接霧吹きで水をかける

 霧吹きや消臭スプレーで水をまく、床の水拭きをするといった方法はよく知られているが、じゅうたんを直接濡らすという方法は斬新に聞こえる。

 そこで動線を濡らさないように気を付けながら、3帖分程度のじゅうたんにスプレーで水を吹きかけてみた。少し湿る程度の濡らし方では、ほぼ湿度は変わらず、かなりしっかりと水分を入れないと効果を出すのは難しいようだ。しかし完全に乾くまでに意外と時間がかかるため注意が必要。また濡らし過ぎると水がじゅうたんを通り越してカビの原因になるのでほどほどに。じゅうたん以外に、カーテンを霧吹きで濡らすという方法もある。

検証2

空き瓶と濡れタオルで自作の加湿器を作る

 濡れたタオルなど洗濯物を室内に干す方法はポピュラーだが、一晩経つとカラカラに乾いてしまうというデメリットもある。そこで長時間加湿できる方法として、空き瓶を使った自家製加湿器を作ってみた。

 作成方法は簡単。用意するものは水を満タンに入れた瓶、濡らしたタオル、水を張ったタッパーか洗面器。まず瓶をタッパーに入れて、その上から水をタッパーにあふれるまでかける。さらに濡らしたタオルを空き瓶の上にかけ、瓶の口にタオルをできるだけ押し込む。水があふれたら上から水をかけて瓶を満タンにしておく。瓶とタッパーに入れた水がタオルに染み込み、保湿効果が持続するというわけだ。

 部屋全体を加湿するのは難しいが、就寝時に枕元に置いてみると、翌朝いつものように唇が乾いておらず効果を実感できた。定期的に水をつぎ足す手間より即効性を求めるならお湯を使うのがおススメだ。

検証3

浴室を開けっ放しにする

 入浴後、バスタブにお湯を張ったままドアを開けておくという簡単な方法。

 アメリカのアパートなどでは浴室とリビングが隣接していることも多いので、この方法は、その恩恵を受けやすそうだ。実際に浴室のドアを開けて入浴したところ、室内の湿度は30分で5%上昇していた。

 この他、葉が大きな観葉植物を部屋に置く(植物は水分を葉から蒸発させるため)、コップに水を入れて枕元に置いておく(翌朝明らかに量が減っているため効果を実感しやすい)といった方法も。

 即効性を求めるなら、お湯で濡らしたタオルを周囲に注意しながら振り回すのも効果的だ。なお洗濯物を室内に干して保湿を期待する場合、欲張って干し過ぎると乾きが遅くなるばかりか生乾き臭のもととなり、また湿度が上がり過ぎてカビ発生の原因になるので要注意。

 どの方法も、一部の加湿器のように湿度を自動で調整してくれるわけではないので、なるべく湿度計を確かめながら活用することをおススメしたい。


Pages:      

過去の特集

NYジャピオン 1分動画


利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント