2018/02/09発行 ジャピオン953号掲載記事


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平昌といえば、ジャガイモ畑
カムジャジョン(감자전)

 レア度 ★ 

 平昌グルメを紹介するにあたり、忘れてはならないのは、名産品のジャガイモだ。

 ジェームズさんは「平昌の名前を聞いて、韓国の大部分の人が思い浮かべるのは、ジャガイモ畑ではないでしょうか。それくらい田舎の印象が強いんですよね」と苦笑い。

 ジャガイモは、1800年代に海外から持ち込まれ、江原道から韓国国内に普及したといわれている。特に平昌は寒冷かつ広大な土地がジャガイモ栽培に適していたこともあって、今もジャガイモ農場が多く存在し、韓国内に広く出荷している。

 日本でもアメリカでもおなじみの食材なので、今さらジャガイモについて語るのは割愛するとして、ジェームズさんに韓国らしい食べ方を教えてもらった。

 「手軽、そしておいしいのは、ジャガイモのパンケーキ『カムジャジョン』です。すりおろし、または粉末状にしたジャガイモをこねて焼くことで、モチモチでなめらかな食感が生まれますよ」

 コーンスターチや小麦粉は使わず、ジャガイモのでんぷん質と塩、そして油で焼いて仕上げるのが伝統的な調理とされ、見た目はさながらお好み焼きのよう。ニューヨークの韓国料理店でもよく見るアペタイザーだが、せっかくなので自宅で作ってみてはいかが?

 他にも、ジャガイモの炒めものやナムル、煮物など、ジャガイモは韓国の家庭料理に欠かせない、オモニ(母親)の味。アレンジの可能性も無限だ。


幻のメード・イン・コリア
ハヌ(한우)

 レア度 ★★★ 

 日本の和牛にあたるのが、韓国の古来種である韓牛(ハヌ)。韓国政府が五輪ブームに乗じて、国際的にアピールしたい韓国フードの一つだ。

 「韓国に住む人は、より国産の食材を食べようという意識が強いのです」とジェームズさん。

 「ハヌは特別な高級品という立ち位置ではなく、アメリカからの輸入牛とハヌがあれば、みんななるべくハヌを食べたいと思う感覚です。輸入牛より値は張りますが、アメリカでオーガニック食品が好まれる感覚と似ていますね」

 和牛と似た立ち位置であるが、あくまでより日常的な食材というスタンス。焼肉でハヌを食べるのは、韓国人にとって、ちょっとした日々の楽しみなのだ。

 ハヌ自体は韓国の至る地域で育てられているが、特に平昌の冷たく澄んだ水で育てられたハヌは、脂がのっていて柔らかい。平昌内にもハヌを扱うレストランが多い。

 ニューヨークでもぜひ五輪ブームに乗じて食したいところだが、「残念ながら、現時点ではアメリカには、ほとんど輸入されていません」とジェームズさん。「アメリカは牛肉大国なので、マーケットに新規参入するのが難しいのでしょう。まずはアジアから普及させようという動きが強いようです」と語る。

 韓国に立ち寄った際は、ぜひトライしてみてほしい。ニューヨークではハヌに思いをはせつつ、アメリカ牛での焼肉を楽しみたいところだ。

 

 平昌冬季五輪およびパラリンピック大会は、1988年の夏季五輪ソウル大会以来2度目の韓国での五輪開催となる。

 誘致の歴史は意外と長く、2003年のIOC(国際オリンピック委員会)総会にまでさかのぼる。2010年(バンクーバー)と2014年(ソチ)の2大会の候補地として最終選考まで残ったが、惜敗。2018年大会で、ようやく開催地に選ばれた。発表当時は韓国の人々もかなり盛り上がったそうだ。

 同大会の特徴は、三つの郡・市で展開されること。平昌で開・閉会式および競技の大半が、隣接する江陵(カンヌン)市で氷上種目が、そして旌善(チョンソン)郡でアルペンスキーが開催される。三つの地域をつなぐシャトルバスなども運行予定で、飛び地ながら利便性の高い「コンパクトな大会」を目指している。

 また平昌冬季五輪では7競技15種別102種目が行われ、金メダルの数は、冬季五輪史上最多の100個越えとなる。

 開会式は、ちょうど本紙が発行となる2月9日(金)。これまでスポーツに興味がなかった人も、好きな選手がいる人も、ぜひ平昌の晴れ舞台に注目してみてほしい。

 

大会中はマスコットキャラクターのバンダビ(左)とスホラン(右)が見られるかも


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