2017/12/22発行 ジャピオン947号掲載記事


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食事とヨガで「胃力」アップ!
栄養士からは、胃を労わるための食べ物と避けるべき食べ物、ヨガ/アーユルヴェーダ・インストラクターからは、胃を助けるライフスタイルとヨガのポーズを教わった

大根おろしは胃の治療食!
栄養士・宮下麻子さん ■

 胃の治療食とも言えるスーパーフードが、大根おろしだ。「チアスターゼという消化を助ける成分が含まれます。胃がもたれて苦しいときは、大根おろしに梅干しを混ぜ、それにほうじ茶か番茶をかけて食べる(①)といいでしょう」と栄養士の宮下麻子さん。

「みそや納豆などの発酵食品も、胃と腸の調子を整えます。少し胃がもたれるときは、豆腐や大根のみそ汁(②)はおすすめ。それを使ったおじやの卵とじもいいでしょう」。納豆は小粒かひき割りにするなど、消化に時間がかからないよう工夫するといいという。

 野菜なら胃を冷やすサラダよりも、温野菜(③)を。果物なら酸味のないバナナ(④)などがオススメ。また、普段は玄米や雑穀パンでも、胃が不調なときは白米(⑤)や白パンにすると、胃への負担が軽減する。うどんも消化がいい。

 逆に、胃を痛める2大巨頭がアルコールと油だ。「消毒用アルコールが胃に入るのと同じで、胃の表面をやけどさせるようなものです」と宮下さんは強調する。一方の油は、消化に時間がかかるため、多く分泌される胃酸が胃壁を荒らす。タンパク質はもともと消化に時間がかかるので、脂身の多い肉は、胃にはダブルパンチだ。鶏のささみや白身魚(⑥)などがベター。

 胃の不調時に避けたいのは他に、タケノコやセロリ、キノコなど繊維質の野菜、スパイス、塩辛いもの(漬物など)、カフェイン、酸味が高いレモンやトマト、スイーツなど。全て、胃酸分泌を高める食品群だ。

 「日頃から胃を労わりながらも、同時に胃を甘やかさないためには、食材の8割を消化のいいものにし、週1回くらいは消化に時間がかかる肉や揚げ物なども楽しむバランスが必要」と宮下さんは言う。


宮下麻子さん
AsakoMiyashita, MS, RDN, CDN
米国登録栄養士。コロンビア大学教育大学院で栄養教育学修士号取得。ブログでも食情報を発信。(www.ameblo.jp/foodfortruebeauty)
ManhattanWellness Medical Care
15 W. 44th St., 10th Fl.
TEL: 212-575-891
www.mwmcny.com


アグニ(消化力)を高めて胃を労わる
ヨガインストラクター・デュビスキー祥子さん ■

 腸や他の消化器官と連携している胃の健康は、アーユルヴェーダでは「消化」という観点から考える。

 「消化力のことをアグニと呼びます。アグニが正常に働いていれば、毒素が体に留まることはありません。心のアーマ(未消化物)を解消するのもアグニで、どちらも胃腸で機能します」とデュビスキー祥子さんは説明する。アグニを安定させる一番の近道が、適切な食事を取り、胃で食べ物を分解→腸で吸収→排泄という速やかな消化作業を促すことだ。

 アグニを高め、アーマをなくす食べ方十カ条は、①適量の油を含む、消化の良い作りたてのものを食べる②落ち着いた環境で座って食べる③極端に冷たいものを避ける④体の声を聞き、空腹になってから食事を取る⑤昼食を1日の中心に⑥夕食は軽く⑦食事は1回30分程度で食べ終える⑧胃腸の中は、食べ物、水分、空間がそれぞれ3分の1ずつ(食事は腹六~七分)⑨乳製品、揚げ物、牛肉、豚肉、刺身などは少量⑩食事中にコップ1杯の白湯を少しずつ飲む。

さらに人にはドーシャという三つの体質があり、それぞれに適した食物と食べ方がある。「ヴァータ(空と風=痩せ型、乾燥、消化力が弱い)」は、「重・温・湿」。良質の油、温かいスープ、ショウガやスパイスが良い。カフェインや体を冷やす生野菜は避ける。「ピッタ(火と水=筋肉質、情熱的、消化力が強い)」には、サラダやナッツ、ハチミツや牛乳など「冷・重・乾」が良い。スパイスや、アルコール、カフェインといった刺激物は要注意。「カファ(水と土=ぽっちゃり型、体力がある、消化が遅い)」にはスパイスをきかせた温野菜を中心に「温・軽・乾」。少量のカフェインはOK。油はなるべく避ける。

デュビスキー祥子さん
ヨガインストラクター。ニュージャージーとマンハッタンでクラスを持つ。セミナーにて、アーユルヴェーダを生活に取り入れる指導を行っている。(www.shokoyoga.comshoko@shokoyoga.com
Yoga Shunya
275 Grove St., 3rd Fl.
Jersey City, NJ 07302
TEL: 201-610-9737
www.yogashunya.com

 
 
胃や腸など内臓をマッサージするポーズ。左の膝を立て、右膝にクロスさせる。右肘を左膝の外側に当て、左手を体の真後ろに置いて上体をひねる。反対も同様に。吸う息で背筋を伸ばし、吐く息でツイストを深める。

 

 
 
静かに深い呼吸で副交感神経が優位になり、胃の緊張をほぐし、過敏な神経を鎮める。四つんばいから始め、お尻が膝から前に行かない程度に、両手を前にスライドさせる。手のひらから腕、背、お尻まで一直線に。戻るときはお尻を下げてから、体を起こす。頭が床に着かない人は、離したままでもよい。

 

 
 
消化器官の不調を完全し、機能を活性化。本来のポーズは両膝を曲げて行う。正座から片方の足を伸ばし、お尻を床につけて上体を後ろに傾ける。両手を体の後方の床に片肘ずつ着ける。曲げた膝が床から浮かないように注意。背中を着けられる人は写真のように、できない人は肘を着いたたままで。


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