2017/10/06発行 ジャピオン936号掲載記事

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読者36人に聞きました
皆が読んだ本、贈りたい本
今回は読者に事前にアンケートを取り、普段の読書について、またお気に入りの本について調査した。人気でギフト向きの本は、どんなものだろうか?

 今回アンケートに答えてくれた36人の読者は、半数以上が1カ月以内で数冊読破するという読書好きが中心。よく読むジャンルは、群を抜いて現代小説がトップ。25人が好んでいて、現代小説しか読まない人も多かった。

 最近読んで面白かった本に、村上春樹の「騎士団長殺し」(新潮社)を挙げた管理職のATさんは、「村上春樹の本は読み始めると自然と物語の世界に入ってしまい、次に何が起こるのか興味津々。読むのが止められなくなる」と熱っぽくコメント。

 エッセー、ノンフィクションに続き、多く読まれているのが専門書(15人)。教職のキムラミツコさんは、「ネット時代で本を読まなくなったが、ネットの情報だけでは自分を深められない」として、千葉雅也の「勉強の哲学~来たるべきバカのために」(文藝春秋)を読んだという。娯楽と実益の両側面で、本は多くの読者の生活に潤いを与えている。

人気の「モモ」と「竜馬」

 これまで感銘を受けた「特別な1冊は?」との質問に、会社員のタケウチカオルさんは、「子供の頃読んで、時間とは何かを考えさせられた」として、ミヒャエル・エンデの「モモ」を挙げた。この他にも女性は「モモ」を挙げる人が多かった。また星新一も人気が高く、「エヌの遊園地」(新潮社)を「こんな世界があるのかと子供心に衝撃を受けた」と答えたのは、美容師のYSさん。やはり幼年期に出合った作品は、多くの人の心に深く残っているようだ。

 傑作として名高い、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」(文集文庫)も、「激動の時代の志士の生き様に感動」(JSさん)、「人として生きていく上で大事なことを教わった」(STさん/会社員)などラブコールが集中。

相手を思う選書の数々

 これまで人から本を贈られたことがある人は、全体の8割とかなり多い。友人からもらった人が多く、「松下幸之助の『道をひらく』(PHP研究所)は、悩んだ時や落ち込んだ時に読んでヒントをもらいます」(SBさん/主婦)、「絵本『こびとづかん』(ロクリン社)はキモかわいい小人に癒やされました」(ヒトミさん/マッサージセラピスト)など、贈り物としての本は好意的に受け入れられたようだ。

 自分が今贈りたい本をたずねると、「髙田郁の『みをつくし料理帖』(ハルキ文庫)は感動して共感できる。大勢に読んでもらいたい」(TTさん)、「R・J・パラシオの『ワンダー』。幅広い年代で楽しめるから」(山本よしのさん/主婦)、「最近ボストンへの引越しを考えている友人に、J・B・パーカーの名作でボストンが舞台の『初秋』を」(鈴木やすさん/俳優・映画監督)など、相手を思って選ぶケースが多い。皆さんなら、どんな本を贈るだろうか?

 


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