2017/09/22発行 ジャピオン934号掲載記事

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スマホカメラで再発見
ニューヨークの魅力
ニューヨークで日常的にストリートスナップを撮る、二人の読者に、当地での写真撮影の醍醐味(だいごみ)を聞く。

きっかけはスマホの進化

 翻訳家の清水素子さんが、ニューヨークでストリートスナップを精力的に撮り始めたきっかけは、2年前のクリスマスにアイフォン7を手に入れたことだった。

 「それまで使っていた携帯よりも、格段に画質とカメラの機能性が上がって、写真を撮るのが一層楽しくなったんです」と清水さん。

 撮影の舞台はもっぱら、住んでいるイーストビレッジと、勤務先のミッドタウンが中心。通勤中と職場での昼休憩時に、スマホを片手に街をぶらつく。写真撮影のことを考えながら街を歩くと、見慣れた場所でも、日々新しい発見があることに気付いた。清水さんは「街を見る視野が広がった気がします」と語る。

 一番好きなテーマは、駅のホームや信号待ちの交差点などで、ほんの一瞬すれ違った、ニューヨーカーたち。編集でモノクロ加工を施して、ドラマチックさをプラスする。「何かが起こっている瞬間よりも、これからその人がアクションを起こしそうな、『物語の始まり』を写真で表現できたら」と清水さん。

 最初はインスタグラムにアップロードしているだけだったが、やがてデジカメ熱も再燃。昨年の秋にはついに初の写真展を開催した。作品撮影とは別に、今でもスマホでの撮影は日課になっている。「もうとりこです。毎日、ちょっとインスタに写真を上げ過ぎかな」と清水さんは笑う。

ユニークな視点で
街を切り取る

 一方、マーケティングコンサルタントの荒井千晴さんにとって、昨年登録したインスタグラムは、当初「見る専用」のツールだった。他人が上げる写真の数々を眺めているうちに、自分でも何か撮ってみたくなり、日常風景を写し始めたとか。

 「街を歩いていて、美しいもの、面白いもの、カラフルなもの、普通じゃないものを見つけたら、いつでもスマホを構えます」と荒井さん。作品は自分で足を運んだ、市内各地で撮影。季節を感じるイベントやショーウインドー、街角のグラフィティーアートなど、ニューヨークらしいカラフルな風景が多い。

 荒井さんは自身の作品のポイントを、「アングルや構図が常にユニークであることを意識しています」と語る。例えば、特に変わった所のない美術館内では、作品に向かって必死にスマホを掲げる人々に注目。キャプションで「アート鑑賞の新しい形」とコメントを添えた。荒井さんと同じ目線で、街を歩きたいと思わせる、そんな作品だ。

 アカウントの簡潔な自己紹介「I♡NY」の言葉通り、荒井さんは今日もスマホ片手に、愛しい街を歩く。

 
イーストビレッジで見つけたユニコーン。ショーウインドーに街の景色が映り込んでいる。10月14日(土)開催の「JerseyCity Art & Studio Tour」では、「NY-Tokyo」をテーマにした作品を展示予定

 
 
 
 
 
 
信号待ちの際にたまたま見つけた男性の、Tシャツやタトゥーのデザインにひかれた1枚

 

 
マンハッタンの碁盤の目上に太陽が沈む、「マンハッタンヘンジ」を目撃した時の写真。まぶしすぎて、撮影時は前を歩く人が全く見えなかったそうだ
 
 
 
 
 
写真撮影の人気スポット、ブルックリンブリッジ。「撮影時はカップルが写真を撮っているのに気付かなかったので、後で驚きました」と荒井さん
 


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