2017/09/01発行 ジャピオン931号掲載記事

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フェリー拡充計画の
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この夏に就航した、市の新たなフェリーサービス「NYCフェリー」の特徴と魅力を、フェリー広報担当に聞いた。

 マンハッタンと他区をイーストリバー経由で結んでいた「イーストリバーフェリー」は、今年5月に「NYCフェリー」と改称、サービスを刷新した。ビル・デブラシオ市長が2014年に打ち出した、水上交通の拡充計画が事の発端だ。

 「市内のウオーターフロントが発展したことで、川岸部間を通勤・通学する市民が増加しました。それに伴い、より安価で使い勝手のいいフェリーサービスの必要性が叫ばれたのです」と語るのは、「NYCフェリー」広報担当のジョシュ・ノーラーさん。市の統計によると、約50万人の市民が、全22カ所のフェリー停泊所から約半マイル(0•8キロ)の距離に住んでいる。

 NYCフェリー全線は金融街にあるピア11を起点に運航する。5月から唯一の既存線であるイーストリバー線と新しいロッカウェー線、そして6月よりサウスブルックリン線が運航している。「より多くの航路を設けることで、フェリーが市民にとって単なる通勤や通学の手段ではなく、普段足を運ばない地域を知るきっかけになることを狙っています」とジョシュさん。

 料金は地下鉄と同額の一律2ドル75セント。スマホアプリによるチケット販売に注力し、思い立った時にさっと乗れる利便性も実現させた。

 船体は新たに製造した20隻を導入。最大149人が乗船でき、自転車(持ち込みは追加1ドル)のラックやベビールームを完備している。無料のワイファイと充電サービスも提供し、ビジネスシーンに配慮。船内の売店では、なんと缶とタップのビールも飲める。

予想外の反響

 ジョシュさんは「サービスは順調の滑り出しです」と胸を張る。イーストリバー、ロッカウェー、サウスブルックリンの3線は、就航から3週間で合計乗客数が50万人を突破した。7月末の時点で最も利用者が多いのはイーストリバー線で、利用者は3カ月で計62万5000人に上る。

 「反響に驚いたのはロッカウェー線です。1日に600人の利用を見込んでいましたが、現在の平均乗客数は1日1万人。3カ月で22万人以上が利用しています」。

 利用者の中には、誕生日や学校卒業の記念パーティーを開催するため、フェリーをちょっとしたクルーズ感覚で利用する人もいるそうだ。

航路はまだまだ拡大中

 8月29日からはアストリア線の運航も始まった。ロングアイランドシティーとルーズベルト島を経由し、マンハッタンでは34ストリートからピア11まで直通。クイーンズ在住でローワーマンハッタンに行く人は、時間短縮できる。

 全線で唯一ブロンクス区まで足を延ばすサウンドビュー線、スタイブサントタウンに立ち寄るローワーイーストサイド線は来年夏に就航予定。市内の水上はまだまだ便利になりそうだ。

NYC Ferry
www.ferry.nyc

各線の運航状況は日によって異なる恐れがある。スケジュールは公式アプリでも確認可能。


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