2017/07/28発行 ジャピオン926号掲載記事


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シーフードと船の島
シティーアイランド

 

 シティーアイランドへ行くには、地下鉄6ライン終点のペラムベイ・パークまで北上し、そこからさらにバスに揺られること約20分。シティーアイランドブリッジを渡るころには、すっかり小旅行の気分に。

 近郊のブロンクス住民に聞くと、この島に来る理由は一つ、「海の幸を食べるため」とのこと。全長1・5マイル、幅0・5マイルほどの島の中央にある目抜き通り、シティーアイランドアベニューには、なるほど高級そうなものからファストフードのシーフード料理の店が、これでもかというほど軒を連ねている。この島に来たからにはやはり、真っ先にやるべきは腹ごしらえ。ロブスターやエビ、カニを心ゆくまで堪能したい。地元住民に声を掛け、おすすめのレストランを聞いたところ、教えてくれたのが島最南端にあるトニーズ・ピア・レストラン。

 ここはカジュアルなスタイルのシーフード料理店で、一番の魅力は、湾を眺めながら食事が楽しめる屋外席が充実していること。山盛りにされたロブスター、エビのフライを頬張りつつ、周りを見れば、客席は家族連れやカップルでにぎわっていた。

 かつてはヨットの造船が盛んで、今も三つのヨットクラブがあるこの島には、セーリングをしに来る人も多いそうだ。船の博物館では、この島の造船の歴史の紹介から、現在再建中のブロンクスと島をつなぐシティーアイランドブリッジに関する展示までが行われている。実はこの島のヨットクラブは、1851年から現在も開催されている国際ヨットレース、アメリカズカップで活躍したチームを多く輩出している。その歴史を誇るかのように、博物館には数々のヨットの写真、模型が展示されている。入館料の5ドルを支払えばスタッフが説明を交えながら案内してくれるのが楽しい。

 もう一つ、この島は釣り人たちも魅了している。散歩している最中に見つけたアイランドカレントからは、釣り船が朝、日没時、そして夜に出航している。船にゆかりのある島で、実際に船に乗って釣りを楽しむのも一興だろう。 

まずはシーフードで腹ごしらえ。島最南端のトニーズ・ピアで食べたロブスターとエビのコンボ。山盛りのフライが出てくる

船の博物館は、小学校校舎を改装。館内には学校の黒板や椅子も展示されている

チャーター用の釣り船が並ぶ。朝釣りは、夜明け前の朝4時ごろから出発する

City Island

■公共交通機関での行き方:地下鉄6ラインの終点、ペラムベイ・パーク下車。島の中央に降り立つならBx29のバスでCityIsland Av/Fordham Stで下車。
(www.nycgo.com/boroughs-neighborhoods/the-bronx/city-island)


ニューヨーク近郊は、島だらけ。ここまで紹介した以外で、ここはおすすめ!という島を紹介する。

Liberty Island

言わずと知れた自由の女神がある島。マンハッタンのバッテリーパークからと、ニュージャージー州ジャージーシティーのリバティー・ステートパークからフェリーが出ている。往復のフェリーチケットと島内のオーディオ付きセルフガイドツアーが基本で、台座の中に入れるチケット、あるいは自由の女神内の冠部分の展望台まで行けるチケットをセットで付けることができる。ただし、展望台へのチケットは売り切れていることが多いので、行くと決めたら早めに予約しておきたい(チケットは一般18ドル50セントから)。
www.statuecruises.com

Ellis Island

1945年まで移民局が置かれ、本土上陸の前に移民が必ずこの島を訪れた。移民局の建物は現在、移民博物館となっている。こちらもマンハッタンのバッテリーパークからと、ニュージャージー州ジャージーシティーのリバティー・ステートパークからフェリーが出ていて、上記のリバティーアイランド行きのいずれのチケットにもエリスアイランドへのフェリーの往復、博物館の入場料が含まれている。(チケットは一般18ドル50セントから)。

Randall’s Island

マンハッタン、ブロンクス、クイーンズに挟まれたイーストリバー上にある島。野球、サッカーなどのフィールドが整備されているので、スポーツをしている人にはおなじみ。島の大部分が公園なので、緑が多く、散歩、ジョギング、サイクリングを楽しむのに最適。マンハッタンからはバスM35、ブロンクスからはBx33で上陸できる。
www.randallsisland.org

Pollepel Island

郊外のビーコンにあるポレペルアイランド、別名バナーマンズアイランドがおすすめ。メトロノース鉄道のビーコン駅を降りて徒歩2分ほどの埠頭(ふとう)からボートで島に渡るツアーが出ている。1900年に島を買い取った武器商人フランシス・バナーマンが建てた大屋敷の廃墟が残るミステリアスな島。ツアーは人気なので、予約は早めに。
www.bannermancastle.org


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