2017/07/28発行 ジャピオン926号掲載記事

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夏だけの幻の島
ガバナーズアイランド

 

 5月から期間限定で上陸が可能になる、夏だけの幻の島、ガバナーズアイランド。長年続いていた、島の南半分の工事がひと段落。新たに公園や広場が整備され、都会の騒がしさを忘れ、ゆったりとくつろげるスペースが増えている。今年は例年よりも長く、10月1日(日)まで一般に開放しているので、この島で長い夏を満喫してほしい。
 
思い立ったら行ける島
 
 週末、「のんびりしたい」と思い立ったらガバナーズアイランドへ。マンハッタン南端から700メートルほどの距離にあるのでフェリーで10分、ブルックリンからでも15分程度。近いのにフェリーでしか行けない特別感が小旅行気分を盛り上げてくれる。

 島を周回する7マイルの道路が自転車・歩行者用に整備されているので、移動は自転車に限る。島内唯一のレンタルバイク店、ブレイジングサドルズでは1人乗りはもちろん、2人乗り用自転車、4人または6人乗りのサリー(四輪自転車)も借りられる。島内にはシティバイクのドックが2カ所ある他、自前の自転車の持ち込みもOKだ。

 島内を巡ると、かつて駐屯した軍や沿岸警備隊の施設、住宅だったコロニアルリバイバル様式の建物の廃墟(一部は芸術家のスタジオや公共施設として使用)を至る所で見ることになり、なかなかノスタルジックな雰囲気を味わえる。

歴史を語る二つの要塞

 島の歴史は古い。18世紀の独立戦争時、湾内に侵入する英国艦を砲撃するために築かれた要塞、ジェイ砦とウィリアムズ城が今も残っている。五芒星を思わせる形に掘が巡らされたジェイ砦では、しばし自転車を降りて散歩を。石の階段を上り下りしながら、見晴らしのいい北側城壁にたどり着けばマンハッタンビューの絶景。円形の城塞、ウィリアムズ城は博物館になっていて、18世紀以降の島の変遷を知ることができる。
 
新名所は島南側に
 
 整備された新エリアの公園内には50のハンモックが設置されていたり、屋根付きの芝生の広場も多く、のんびりと過ごすにはもってこい。またフリーコンサート、イベントも頻繁に開催されている。標高20メートルの高台「ザ・ヒル」からは、マンハッタン、ニュージャージー、ブルックリンを一望できる。他にも小高い丘に作られた長い滑り台や、迷路、ジップ、ボルダリングの施設もあり、大人も子供も楽しめる。スパ施設の建設(2020年オープン予定)も進んでいるようで、毎年訪れるたびに新たな魅力を感じる島だ。

 今年の夏の思い出はぜひガバナーズアイランドで作ってほしい。

Governors Island

■公共交通機関での行き方:マンハッタンのバッテリー・マリタイムビル(10 South St.)、ブルックリンブリッジパーク内・ピア6(BrooklynBridgePark Greenway)からフェリーが出ている。料金は大人2ドル、13歳以下無料。土曜日午前の便は無料。(www.govisland.com)

島内は自転車で回るのがおすすめ。周回道路からはマンハッタン、ニュージャージーの高層ビル、自由の女神も見える

1792年建設で、米国歴史登録財となっているジェイ砦の城壁からのマンハッタンビュー

ザ・ヒル頂上からの眺め。標高20メートルとは思えないなかなかの絶景

島内のリジェットテラスには数々のベンダーが並ぶ。ここではフード、酒も楽しめる

摩天楼を眺めながら酒が飲めるバー、アイランドオイスターも登場


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