2017/07/07発行 ジャピオン923号掲載記事

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★ニューヨーク発

酒入りアイス専門店

5月7日にオープンした「ティプシー・スクープ・バーラー」のオーナー、メリッサ・タブスさんに、酒の入ったアイスクリームの魅力を聞いた。

 キップスベイにある同店はお昼時でも列ができるほどの人気。「平日には1日440人以上、週末は850人以上が来店します」とメリッサさん。同店ではそれぞれのフレーバーに合う酒(ウイスキー、テキーラなど)を厳選してミックスしたアイスクリーム15種類を提供。アルコール度数は5%未満なので、平日のランチタイムでもいただける気軽さが人気の秘密だろう。

★趣味を商売に

 イタリアからスコットランドに移住し、ジェラートを広めた一家を先祖に持つメリッサさん。時代が下って曽祖父は英国のアイスクリーム協会の会長を務めていたという。そうした背景から、彼女がアイスクリーム作りを趣味にしていたのもうなずける。またワインや蒸留酒のマーケティング会社に7年勤務していたため、酒の知識も深い。

 「アイスクリームが固まり過ぎないようにお酒を少量混ぜて昔から作っていました」というメリッサさん。次第に混ぜる酒の量を増やして、自己流で楽しんでいたそうだ。ある時、仕事で関わった会社の顧客の要望を聞き、ひらめいたという。

 「クレープからチキンまで、いろいろな料理にお酒を入れて欲しいという声があったの。それでアイスクリームなら一家のレシピと私のお酒の知識を両方応用できると思い、できたのがうちの商品です」

★独特の舌触り

 「まずはこれを食べてみて」と出されたのは、同店一番人気の「ダーク・チョコレート・ウイスキー・ソルテット・キャラメル」。舌の熱でさっと溶け、キャラメルのコクとチョコレートのほろ苦い甘さが口に広がる。その後に立つウイスキーの芳醇(ほうじゅん)な香りが鼻に抜け、上品な味わいと高揚感を与えてくれる。

 「アルコールは凍りにくいので、お酒の分量が多いと、滑らかな舌触りになり、一般的なものよりも、ふんわりとしたテクスチャーを楽しめるのが特徴です」

★バーを意識した店

 メリッサさんおすすめの「スパイクト・ヘーゼルナッツ・コーヒー」は、コーヒー味のアイスクリームをベースに、ヘーゼルナッツのリキュールとメキシコのテキーラ「パトロン・xo・カフェ」を混ぜたもの。ナッツの香ばしさを、ドライなテキーラのコクが包み込んだ奥深い大人の味だ。

 アイスクリーム専門店ではあるが、パーラー(Par- lour)ではなく、「バーラー(Barlour)」と呼び、バーを意識しているという。「『スパイクト・ヘーゼルナッツ・コーヒー』には、あえてナッツを入れていません。カクテルにナッツは入れないでしょ」とメリッサさん。

 「2号店を出して、もっとこのアイスクリームの魅力を伝えたい」と語った。

おすすめほろ酔いアイスクリーム
 
 
チョコレートアイスクリームのほろ苦さとウイスキーの香りが引き立て合う
Dark Chocolate Whiskey Salted Ca- ramel/4ドル50セント
 
 
コーヒー味のテキーラとヘーゼルナッツリキュール入りのアイスクリームは上品な味わい

Spiked Hazelnut Coffee/4ドル50セント
 
 
お好みの4品をチョイス

Flight of 4 Flavors/10ドル25セント

話を聞いた人

 

メリッサ・タブスさん
毎月新作フレーバーを出している。6月はイタリアの酒を使った「オレンジソルベ(写真右)」を、7月にはロゼを使ったピーチソルベを提供する。


Tipsy Scoop Barlour
217 E. 26th St.
(bet. 2nd & 3rd Aves.)
TEL: 917-388-2862
www.tipsyscoop.com

 


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