2017/04/28発行 ジャピオン913号掲載記事

 


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幻想的な天然プールと
水路の街サンアントニオ

エメラルドグリーンの水面が美しいハミルトンプール

 森の中にひっそりとたたずむ半地下湖「ハミルトンプール」は、オースチン・バーグストロム国際空港から車で約1時間、テキサス州ドリッピングスプリング郡の郡立公園内にある。

 数千年前に通っていた地下水脈の洞窟が、侵食で崩壊して現在のドームのような形になったといわれている。ぽっかりと天空に開いた高さ14メートルの穴の淵から、水が滝のようにエメラルドグリーンの湖に流れ込む様子は幻想的。さらに太陽の位置や眺める位置で、さまざまな湖の表情を見られるのも魅力。一番深いところでも90センチと浅いので、夏には水遊びをする観光客の姿が多くみられる。

 ただし5月1日から9月30日までは混み合うため、入場制限があり予約が必要。水質の状態や天候によっても遊泳禁止となるので事前のチェックをおすすめする。監視員は常駐していないので、ライフジャケットの持参をお忘れなく。

 湖から南へ約2時間行くと、テキサス州の第2の都市サンアントニオがある。実は「米国のベニス」と言われる水路が発達した街で、ぜひ一緒に訪れてほしい。

 ゴンドラに乗って、街の中心を流れる水路を行く「リバーボート」はガイドがサンアントニオの歴史や川沿いの建物を解説しながら回るツアー。川岸に広がる古い街並みや色とりどりのパラソルなどが並ぶ景色は異国情緒を感じさせる。

 ここでもう一つ見逃せないのは、世界遺産に登録されているアラモ伝道所(アラモ砦)。1718年、この地がまだスペイン領だった際に建設されたもので、、メキシコ独立戦争やテキサス革命を経たこの地の歴史を知ることができる。

秋ごろから乾季に入るので、滝が見られるのは春から夏ごろ

サンアントニオ内の水路ツアー。約40分かけて市内を案内してくれる

鏡面になる塩平原と
歴史の街ソルトレークシティー

ボンネビル・ソルトフラッツ。雨が降った後は鏡のように空を映し出す

「天空の鏡」と呼ばれ人気のボリビアのウユニ塩湖。実は米国ユタ州に、「北米のウユニ塩湖」と称される「ボンネビル・ソルトフラッツ」という塩平原が存在する。州都のソルトレークシティーから西へ200キロ、車で約1時間半の場所にある。

 約260平方キロの広大な塩平原は、約1万4000年前には、ボンネビル湖の一部だったが、水が干上がって塩だけが堆積して真っ白な塩の台地となった。雨が降った後には水がたまり、平原一帯が鏡のようになり、空や雲をクリアに映し出す。

 また同地は、世界中からレーサーが集まる「ボンネビルスピードウィーク」の開催地でもある。排気量、ソーラーなど、13クラス別に最速記録を競い合う。昨年は日本からホンダが参加し、660CCのエンジンを搭載した軽自動車スポーツカーが、ホンダ車最速の時速420キロを記録した。今年は8月12日から18日まで開催予定。

 近郊の町、ユタ州州都のソルトレークシティーで訪れたいのは「ユタ州議事堂」。1916年に建設された議事堂は壁や柱が大理石で作られ、ユタ州の歴史が描かれた絵画、ユタ準州初代知事の像などが設置されている。

 またソルトレークシティーは近郊の国立公園へ旅行する際にも起点地となる。その中でもダウンタウンから北へ車で約1時間のアンテロープ島州立公園は訪れやすい。グレートソルトレークに浮かぶこの島にはバイソンやコヨーテなどが生息している。当初、人間によって放牧されたバイソンはわずか12頭だったが、その後増え続け、今ではおよそ700頭が住むバイソンの楽園となっている。

乾燥したときの塩平原。塩は推定1.47億トンあるのだという

1978年に国家歴史登録財に指定されたユタ州会議事堂


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