2017/04/14発行 ジャピオン911号掲載記事

 

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ジェニファー・スミスさん
「ニューヨークサイダー協会」事務局長、
「アスターセンター」カクテル講師
www.astorcenternyc.com

▲ジェニファーさんおすすめの(左から)ジン、メスカル、ウオッカ、ラム、ウイスキー

▲イタリアで人気の、アーティチョークを使ったリキュール「チナー

専門家が解説


インフュージョン基本講座
今日から使える基本情報を、お酒に関する講座やイベントを開催する「アスターセンター」の講師、ジェニファー・スミスさんが解説。

インフュージョンの正しい方法は?

 よく熟れた果物や野菜、または摘みたてのハーブをきれいに洗い、丸ごと、またはカットして、好きな蒸留酒に漬け込みます。保存容器は味の移らないガラス製がいいですね。そのまま数日から数カ月、食材が底に沈むまで待ち、好みで砂糖を加え、寝かせれば完成です。

蒸留酒に食材を漬け込むメリットは?

 旬の野菜や果物も、アルコールに漬け込むことで甘みや香りを長期間持続させられます。例えば、とれたてのリンゴや梨を秋ごろに漬け込めば、翌年の春になっても、旬の甘みや芳醇(ほうじゅん)な香りが楽しめます。基本的にはどんな野菜や果物でも蒸留酒に漬け込めるので、いろいろな食材を試していくうちに、食全般への興味も広がりますよ。

今の時期に漬け込みたい食材は?

 春はやっぱり野菜ですね。なじみのあるものだと甘いエンドウ豆、変わり種だとアスパラガスやアーティチョークがおすすめです。アーティチョークとハーブを漬け込めば、イタリアでおなじみの、「チナール」に似た、ほろ苦いリキュールになります。

インフュージョンにぴったりの食材は?

 蒸留酒ごとに変わります。ウオッカは蒸留酒の中でも無味無臭のものが多いので、基本的にはどんな食材にも合います。野菜やハーブ、さらにコーヒー豆など、可能性は無限にあります。

ジンは新緑のような爽やかなアロマが特徴なので、すっきりしたかんきつ類、ハーブならラベンダーがぴったりです。

ウイスキーは種類が豊富ですが、ブレンドウイスキーで花のようなナチュラルな香りがあるものは、カモミールとよく合います。夏におすすめしたいのが、バーボンにメロンやカンタローペなどを漬け込むインフュージョン。爽やかな味わいでおすすめです。

ラムは、原料となるサトウキビが南国の食材なので、マンゴーやパイナップル、穏やかな香りのバニラビーンズとの相性が抜群。同じように原料で考えると、メキシコの蒸留酒メスカル(テキーラも含まれる)は、アガペという青みのある植物からできているので、唐辛子やキュウリなどの野菜、または酸味が強いトマトやかんきつ類を合わせると、味がぐっと締まります。

銘柄の選び方は?

 年代ものや高級銘柄は、味わいが複雑で完成されているので、果物やハーブを混ぜてしまうのはもったいない。だからといってチープすぎる蒸留酒だと、完成後のクオリティーも下がるので、バランスが重要です。

 ウオッカやジンは、基本的にどの銘柄も使えます。ラムも大きな違いはありませんが、「アップルトン・エステート」は手ごろな価格で、かつ上質に仕上がっているのでおすすめです。

 メスカルは熟成させ過ぎないほうがマイルドな味わいで、インフュージョン向き。熟成期間が短いメスカルと、樽で熟成したテキーラをブレンドした「ホーベン(Joven)」という種類を探してみてください。

作ったお酒の楽しみ方は?

 そのままストレートで飲む他、他の飲み物と割って、カクテルにするのが一般的。簡単なアレンジとしては、果実酒1オンスに対して、4オンスのスパークリングワインで割ると、味わい深いカクテルになりますよ。


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