2017/04/07発行 ジャピオン910号掲載記事

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1985年に植えられたソメイヨシノ
温室内には熱帯植物が展示されている

New York Botanical Garden
2900 Southern Blvd.
Bronx, NY 10458
開園時間: 10am-6pm
チケット: 20ドル~

225本の桜をめでる
ニューヨーク植物園

桜といえば「ソメイヨシノ」が代表的だが、それ以外にもさまざまな種類の桜が見られるのがブロンクスのニューヨーク植物園。同園のキュレーター、ディアナ・カーティスさんに、桜の開花時期や種類について聞いた。

 ニューヨーク植物園(NYBG)の樹木専門の学芸員、ディアナ・カーティスさんに、まずは同園でのソメイヨシノの開花時期を聞くと、「気温変動にも少し影響されますが、例年通りだと4月の第1週目に開花し始めると予測しています」と教えてくれた。

 約100ヘクタール、東京ディズニーランドおよそ2個分の敷地を持つ同園は、ソメイヨシノをはじめ70種類、225本以上の桜が植えられていて、桜の名所として知られている。もし、ソメイヨシノを見逃しても、他の種類の桜が見られるのが同園の特徴だ。

桜を長期間楽しむ

 「ソメイヨシノは桜の中でも開花が早く、咲いたら1週間ほどでピークを迎えてしまいます。ですが、その後には八重桜など、他の種類の桜が開花し始めるので、3~4週間に渡って楽しむことができます」とディアナさんは語る。

 同園で桜が植えられているスポットは数カ所ある。ビクトリア調の外観を持つ温室「ハウプト・コンサバトリー」の前には枝垂桜が植えられており、ここで記念撮影をする人も多いそうだ。また、同温室の前に広がる「ロス・コニファー・アーバリータム(樹木園)」では1920年代に植えられた桜が見られるという。

 同園内を流れるブロンクスリバー沿いには、「チェリーコレクション」と呼ばれる、桜尽くしのスポットもある。ここでは「関山(かんざん)」という八重桜が見られる。濃いピンク色の花びらが20枚以上ついていて、花一つ一つがソメイヨシノに比べ大きく、見応えがある。また比較的長く花をつけるのも特徴だ。この他にも白い花びらをつける山桜の一種「スノーグース」もここで見られる。

 またディアナさんが、同園でおすすめするのは黄緑色の「ギョイコウ」という桜だという。

 「この花の特徴は色の変化です。開花時は緑色だった花びらが徐々に黄緑、黄色と変化していき、やがて花の中心部に赤く筋状に色が付きます」

桜と春の花も

 同園ではシートを広げて酒を飲んだり、弁当を食べたりしながらの花見はできないが、桜を眺めながら食事ができるカフェやレストランがある。同園の入口付近の「パイン・ツリー・カフェ」のテラス席からは、ソメイヨシノとスノーグースが見られる。ロス・コニファー樹木園に接するレストラン「ハドソン・ガーデン・グリル」の外には枝垂桜などが植えられている。

 また「せっかく同園を訪れたからには、桜以外にもこの季節に見頃を迎える花を楽しんでほしい」とディアナさん。じゅうたんを広げたように咲いているアゼリア(つつじ)が見られる、同園中央に位置する「アゼリアガーデン」と、淡いピンク色のマグノリア(モクレン)が一面に咲き乱れている「マグノリアコレクション」がおすすめとのこと。

 「待ちに待った春です。さまざなま花を観賞してください」

「桜」と言っても何百種類もあり、色、形がそれぞれ違う。代表的な桜「ソメイヨシノ」との違いを見てみよう。

開花時は葉がないため、花だけで楽しめるニューヨーク植物園

八重桜。ソメイヨシノの後に咲くニューヨーク植物園
赤いつぼみからピンクの花が咲くニューヨーク植物園

純白の桜。ほのかな香りがするニューヨーク植物園

黄緑色の桜。花の中央に赤い筋が入るニューヨーク植物園


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