2017/03/17発行 ジャピオン907号掲載記事


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今更聞けない
乾燥対策くちびるケア
保湿はくちびるケアで重要なキーワード。今回は、エステティシャンのバースティーン静さんにくちびるのケア方法を聞いてみた。

バースティーン静さん
フェーシャル、永久脱毛などの総合エステサロン「SHIZUKAnew york Day Spa」オーナー。NY州・NJ州州認定コスメトロジスト。New York誌で「ベスト・フェーシャル」に選出。

SHIZUKA new york Day Spa
7 W. 51st St., 6th Fl.
(bet. 5th & 6th Aves.)
www.shizukany.com


顔用の化粧水などは
くちびるにも効果があるの?

 くちびるを保湿するには油分が一番効果的です。顔用のクリームや乳液、化粧水にも、くちびるの保湿に必要な油分は含まれていますが、リップバームやリップクリームに比べると含有量が少ないです。特に、さらさらした化粧水などは食事などをするとすぐに落ちてしまうので、油分の多いリップバームやリップクリームをおすすめします。

 リップバームなどはスポーツなどをして汗をかくと、すぐに落ちてしまいますので、こまめに塗りなおして、くちびるを乾燥させない状態に保つことが望ましいです。


ひび割れしたら
どうやってケアするの?

 くちびるの皮がむけたり、ひび割れを起こしたときは、皮をむかずに、リップバームなどで保湿をしてください。

 保湿をする成分はいろいろありますが、私がおすすめするのはシアバターが含まれた商品。シアバターは「シアの木」の種子から採取できる保湿力の高い植物性油脂です。常温では固形のため、オイルではなくバターと呼ばれています。シアバターに含まれる脂肪酸は人の皮脂と似た成分のため、肌になじみやすく、肌を柔らかくする効果もあります。

 くちびるのひび割れがひどい場合は、消毒作用や清涼感のあるメントールやカンファー、ユーカリが配合された商品は控えてください。肌への刺激が強過ぎてヒリヒリするだけでなく、炎症を引き起こす可能性があります。

 口角が切れている場合は、消化器系が弱っている恐れがあります。油っこい食品を控え、ビタミン類を取るようにしましょう。ヘルペスができた場合は専用の薬で治してください。症状が改善されない場合は医師の診察を受けましょう。

「Butyrospermumparkii」というアカテツ科の植物からシアバターは取れる


効果的な
くちびる保湿ケアは?

 肌の乾燥を防ぐためには1日に約1・6リットルの水分補給が理想的とされます。ただし、ビタミンCやカルシウムは水溶性のため、大量の水分を摂取すると尿と一緒に体外に排出されてしまいます。利尿作用のあるコーヒー類は飲み過ぎに注意しましょう。

 また、部屋の乾燥を防ぐために加湿器を設置しましょう。くちびるの荒れがひどい場合はマスクをして寝ると口周りが適度に保湿されます。

 ラップを使ったパックも有効です。普段使用しているリップバームなどをくちびるに塗った後、約5〜10分ラップでパックするだけです。また、市販されているくちびるや顔用のパックの上からさらにラップで覆うと、保湿効果がアップします。 

きれいな色の
くちびるにするには?

 紫外線の影響でくちびるにシミができるとなかなか取り除くことができません。レーザー治療で取ることはできますが、くちびるをやけどさせてしまうため、おすすめできません。そのためシミのないきれいなくちびるを保つには、紫外線対策が重要となります。

 昼間に外出する場合は、UVカット成分が配合されているリップバームやリップクリームを使いましょう。日焼けをした場合は、冷たいタオルでくちびるを冷やした後、アロエベラジェルが入ったもので保湿してください。

 たばこに含まれるタールやニコチンは、シミの原因であるメラニンの生成を抑制するビタミンCを破壊してしまいます。また、たばこを吸う際のくちびるをすぼめる動作が、口周りのシワを深めてしまいます。禁煙が美肌の第一歩です。

UVカットタイプの商品はさまざまなSPF値のものがある


ついくちびるを
なめてしまいます

 くちびるが乾燥するとついやってしまうのが、くちびるをなめること。これは唾液が蒸発する際にくちびるのうるおい成分も同時に奪ってしまうのでやってはいけないことの一つです。

 人間の肌には皮脂腺と汗腺があり、そこから分泌される皮脂(油分)と汗(水分)が混ざり合って、皮脂膜を作り肌の表面を保護しています。しかし、くちびるの肌は皮脂腺と汗腺がないため皮脂膜を作ることができないので、乾燥しやすいのです。さらに、角質層が薄いため、他の部位の肌に比べて肌が薄くて弱いのもくちびるの特徴です。。

 また、くちびるをかむ癖や、口を拭ったりする際に起こる摩擦もくちびるの荒れを促進させてしまいますから注意してください。

 ニューヨークの春は日本に比べて乾燥しやすいので日常生活の習慣から見直す必要があります。

 手に入りやすいもので簡単にできるくちびるの保湿方法を静さんに聞いた。

 準備するものはスーパーで売っている食用蜂蜜と砂糖だけ。ティースプーン一杯分の蜂蜜と砂糖をよく混ぜた後、適量をくちびるにのせてクルクルと指で優しくなでるだけ。こすり過ぎは肌を傷めるので注意。

 蜂蜜を水で洗い流した後は「水で少しくちびるが湿った状態のままリップバームなどで保湿をするのがコツ」と静さん。湿ったくちびるをカバーするように保湿をすることで、より潤いのあるくちびるになるという。

 蜂蜜に含まれるビタミンB1、B2は肌のダメージを回復させ、砂糖には古い角質を除去する効果があるのだという。1~2週間に1度が目安とのこと。

 実際にやってみると、蜂蜜の甘い香りが心地よく、もともと食用なので口の中に入っても問題ないので安心。どこでも手に入る材料を使うので、気軽にケアできるのがうれしい。

蜂蜜と砂糖は1:1程度でよく混ぜる
指の腹でくちびるを優しくなでる


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