2017/02/17発行 ジャピオン903号掲載記事


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人気老舗は総菜が充実
ゼイバース
①1934年創業のゼイバース②魚介類を使った総菜が人気③自家焙煎の小売の元祖といえる同店のコーヒーコーナー
Zabar’s
2245 Broadway
www.zabars.com

 1934年にウクライナ出身のユダヤ系移民ルイスとリリアンのゼイバース夫妻が創業したアッパー・ウェストサイドのスーパー。映画や小説に何度も登場し、日本人にも知られている。場所柄か、高級食材店のイメージが強いが、実は庶民の味方。野菜や加工品も手頃な値段で、中でも創業からこだわり続けているという魚介類の総菜コーナーがおすすめ。

 必見は、特約の燻製工場から毎日入荷するスモークサーモン。カウンター越しに注文すると職人さんが目の前で薄切りにしてくれる。ポンド当たり27ドル99セント。また、白身魚の燻製サラダ(ポンド9ドル48セント)も日本人の口にぴったり。チキンレバーに炒めたオニオンとタマゴをあえたサラダ(ポンド5ドル21セント)も香ばしく、白ワインの友に最高だ。

 同店はニューヨークにおけるグルメブームの火付け役としても有名で、60年代には、家庭用ドリップコーヒーをいち早く紹介。店頭での自家焙煎豆の小売やフレーバーコーヒーも同店のアイディアだ。今でもコーヒーコーナーに足を踏み入れると、立ち込める香りゆえに思わず買わずにはいられなくなる。年間焙煎量なんと40万ポンドという超人気「スペシャルブレンド」が、ポンドあたり9ドル98セントは、決して高くない。

 その後も、ブリーチーズ、70年代にはサンドライドトマトとニョッキ、80年代にはキャビアという具合に、パーティー文化に欠かせない「ちょっと高級感のある食材」を次々に打ち出してきた。ニューヨーーカーなら一度は訪れたい店だ。(価格は2月初旬のもの)

「参加型」スーパー
フードコープって知ってる?
会員制といっても会費だけでなく労働力を提供するのが特徴のフードコープ。現会員である弊紙ライターTに利用法や利点などを聞いてみた。

会員制といっても会費だけでなく労働力を提供するのが特徴のフードコープ。現会員である弊紙ライターTに利用法や利点などを聞いてみた。
Qフードコープはいつごろ、どのように知りましたか?

A15年前、フードコープ会員だった知人を通して知り、彼女にビジターとして、ブルックリンのパークスロープのフードコープに連れて行ってもらったのが最初です。新鮮でおいしい食材を手に入れたいと思ったこと、フードコープというコミュニティー自体にも興味を持ったことが理由で、2002年に会員になりました。

 現在も消費者として、労働提供者としてフードコープに関わっています。ただ、引っ越しをして家から遠くなり、月に2度くらいしか買い物に行けないので、十分に活用できていないのがちょっと残念ではあります。

Qフードコープはどのような仕組みで運営されているのですか?

Aオリエンテーションに参加してフードコープの仕組みを理解し、25ドルの会員費と100ドルの出資金(退会時に戻ってくる)を収め、しかるべき手続きをすれば会員になれます。

 会員になると4週間に1度、2時間45分、フードコープで働くことが義務づけられます。レジ係、商品の補充、事務処理、商品の袋詰め、掃除など、さまざまな仕事を各会員が担うことで人件費を押さえることができ、それが商品価格に反映されて、オーガニックの野菜などが市価より3割程度安く購入できるのです。

 ただし、4週間ごとの仕事を忘れてしまったり、やむない事情で休んだりする場合は、他の会員と交代して仕事に穴が空かない様にしなければならず、交代してくれる人が見つからなかった場合は、ペナルティーとして1回余計に仕事をしなければなりません。

 また、世帯の中で一人が会員になったら、その恩恵にあずかる(一緒に食事をする)18歳以上の家族や共同生活者は全員、フードコープの仕事を担うのがルールになっています。ただし、家族の誰かが忙しくて時間がないとか、高齢でコープの仕事ができないような場合は、他の家族が代わりに仕事をしてもいいことになっています。

Q利用してみて考えたことは?

A新鮮で安全な食材を手頃な価格で手に入れられるようになり、誰がどのように生産しているのか分からない食品を食べるのは、怖いと思うようになりました。

ブルックリンの住宅街の中にあるパークスロープ・フードコープ
買い物客はもちろん皆会員。新鮮な野菜が市価より3割程度安く手に入る

Park Slope Food Coop
782 Union St.
Brooklyn, NY 11215
www.foodcoop.com
まだまだあるよ米系スーパー
ここでは、ニューヨーク、ニュージャージーの街中でよく見掛ける米系スーパーを紹介する。

Shop Rite * * * * * * * * * * * * *
売り上げが伸び悩んでいた小規模な小売店のオーナーが協力し、1946年に共同組合として始めたスーパー。ニュージャージーを中心に300店舗以上を展開。スーパーとしてはニュージャージー州では最大規模。アンケートではニュージャージー在住の読者が日常で利用しているという回答が多かった。

Key Food * * * * * * * * * * * * *
1937年にブルックリンで、共同組合が経営するスーパーとして開業。ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット、ペンシルベニアに200店舗以上。キーフードスーパーマーケット以外にも、スーパーフレッシュ、フードエンポリウムも同系列。こちらも読者アンケートでは、日常利用しているという回答が多い。

C-Town Supermarkets * * * * * *
1975年に12の雑貨店が集まって開業。全米規模の大手と違い、各地域の店が地元感を出すことを目的に作られた。現在、コネチカットを中心に約200店舗を展開。
Fairway Supermarket * * * * * *
1933年に果物と野菜の販売所として開業。54年にウェスト74ストリートにスーパーをオープンさせた。商品の品質の高さや環境に配慮した設備の導入などで高い評価を受けている。

BJ’s * * * * * * * * * * * * * * *
コストコ同様に有料会員制のホールセールのスーパーマーケット。1984年にマサチューセッツ州で開業。東海岸を中心に200店舗以上を展開。食品から電化製品までをそろえている。
会員制といっても会費だけでなく労働力を提供するのが特徴のフードコープ。現会員である弊紙ライターTに利用法や利点などを聞いてみた。


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