2017/01/20発行 ジャピオン899号掲載記事


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この餅料理を食べ逃すな!
ニューヨークで食べられる日、中、韓、香港の代表的な餅料理を紹介。各国の餅を食べ歩こう。

YAKI MOCHI (焼き餅/8ドル)


Robataya NY
231 E. 9th St. (bet. Stuyvesant St. & 2nd Ave.)
TEL: 212-979-9674
 日本の代表的な餅の食べ方として、焼き餅がある。仙台発祥の炉端焼き料理を提供する「炉端屋NY」では、あつあつの「焼き餅」を正月だけでなく、一年中提供している。

 遠赤外線効果のあるガラス製プレートに網を乗せて、火加減を見ながら焼いた餅は、外はカリッとして米の香ばしさがあり、中はしっとり柔らか。しょうゆをまんべんなく塗りながら丁寧に焼き、のりを巻いた一品は、日本人にとって懐かしい気分にさせてくれる素朴な味。

 同店では客も参加しての「餅つきイベント」を開催している(日時はウェブサイトで告知)。こちらは、つきたての餅にきな粉と砂糖をまぶし、客全員に振る舞っているので、ニューヨーカーが日本の餅、そして餅つきの伝統を知るきっかけになっているのだとか。

 同店の魅力を「炉端で焼いた料理を巨大なへらに乗せて、カウンターのお客さまに提供する演出です」と語るのは、マネジャーの柘原勇友さん。

 ニューヨークにいながらにして、炉端焼きという日本文化と懐かしの餅の味をいっぺんに楽しめるので、ぜひ出掛けてほしい。


Sautéed Rice Cakes with Chives (ニラと餅の炒め物/12ドル)


CHINA BLUE(傾國)
135 Watts St. (bet. Washington & Greenwich Sts.)
TEL: 212-431-0111
 中国を代表する餅料理として今回紹介する一品は「韮黄炒年糕」。直訳すると「ニラと餅の炒め物」になるが、特別なニラを使っている。

 「このニラは中国語で『韮黄』と呼ばれている黄色いニラで、冬に旬を迎えます」と語るのは、チャイナブルーオーナーのワン・イーミンさん。普通のニラほどクセが強くないため、豚肉や赤パプリカなど他の具材との相性も抜群だ。またメーンの餅もモチモチしていて柔らかい。

 同店のシェフ、リー・ジョンさんは、「添加物の多い餅ほど、硬くなる」ので素材にこだわっているほか、餅が焦げやすいため、強火で手早く調理するのがおいしさのひけつだと語る。それをあつあつのうちに食べるのがおすすめだそう。

 同店ではニューヨーカー仕様に味を変えることはない。これは「何百年もの昔から継承されてきたものには敬意を示すべき」というイーミンさんのポリシーでもある。その強い信念は実を結び、ニューヨーカーに受け入れられているとのこと。

 食べ慣れた日本の餅とは違う、中国の餅の魅力を見つけに行こう。


Duk Bok Gi (トッポキ/15ドル95セント)


HANBAT Restaurant
53 W. 35th St. (bet. 6th & 5th Aves.)
TEL: 212-629-5588
 現代韓国の代表的な餅料理ということで、3ページでも紹介した「トッポキ(Duk Bok Gi)」を、「ハンバット」マネジャーのジェイ・キムさんがおすすめしてくれた。

 トッポキの「トッ」は餅のことで、「ポキ」は炒めるという意味。今でこそ、トウガラシソースのコチュジャンで味付けされたものがポピュラーだが、昔は「宮中トッポキ」と呼ばれる、しょうゆで炒めたトッポキが主流だったそうだ。

 ジェイさんは、「トウガラシが韓国に伝来してから、味付けや人々の味覚が一気に変わった」と語る。今やトウガラシソースのトッポキは年齢を問わず、韓国では広く食べられているとのこと。

 ガレトックという、うるち米で作る韓国餅を、キャベツや魚の練り物と一緒に炒め、麺を付け合わせるのだが、「味に深みを与えるため」に、さらに隠し味に水あめも入れるのだとか。

 「おいしいトッポキを探して、このお店を訪れるニューヨーカーも増えてきているよ」とジェイさん。「餅はもちろんですが、麺や他の具材と合わせて楽しめるのも、トッポキの人気の理由の一つでしょう」と語る。


Pan-fried Turnip Cake (大根餅/4ドル50セント)


Tim Ho Wan NYC
85 4th Ave. (bet. Cooper Sq. & Bowery)
TEL: 212-228-2800
 香港で代表的な餅料理には「大根餅(蘿蔔糕)」がある。「香港特有の食文化である『飲茶』の中でも代表的な餅料理で、特に旧正月では幸運や繁栄のシンボルとして食べられています」と教えてくれたのは、「ティムホーワン(添好運)NYC」の広報担当アレックス・ラッシュさん。大根と中国の腸詰、うるち米粉、干しエビ、鶏ガラスープなどを混ぜ、四角い型に入れ蒸した後、一晩置いて固める。それをスライスして、表面に焼き目を付けて提供する。

 食材のうま味が凝縮された大根餅は、一口食べると大根の甘味が全面に出て、もっちり、とろりとした舌触り。中には具材がたっぷり入っているので、さまざまな食感が同時に楽しめる。味はついているが、お好みでチリソースをつけて食べるのもおすすめ。

 大根餅は、香港に本店を構える同店の看板メニューの一つでもあり、思い入れは強いとのこと。「ニューヨーカーからも好評を得ています」と、同店のシェフ、マック・クワイプイさんは自信を持って紹介してくれた。新しい餅体験をしたい、という人にはおすすめの一品だ。 


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