2016/12/16発行 ジャピオン895号掲載記事

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中釜智則さん
家庭医学科・
産業医学科医師
Tomonori
Nakagama,
MD, MPH

宮下麻子さん
米国登録栄養士
Asako
Miyashita,
MS, RDN, CDN

Manhattan Wellness
Medical Care 

15 W. 44th St., 10th Fl.
TEL: 212-575-8910
www.mwmcny.com

一緒に食べたい
あったかコンビ

大根の葉+ユズ
料理の引き立て役になることが多い食材だが、実はどちらも体の疲れを取るビタミンCが豊富。料理だけでなく、ネットに入れて湯船に入れるのも効果的。

梅干し+緑茶
代謝を上げる塩分とポリフェノールが含まれる他、乾燥による水分不足を、緑茶が補うメリットもある。

鶏肉+レモン
中華料理などでよく見る食べ合わせだが、鶏肉に入っている鉄分が体温を上昇させ、さらにビタミンCが鉄分摂取を促進する。

今さら聞けない!

寒さを乗り切るための基礎知識

冷え対策には半身浴? 唐辛子をたくさん食べれば安心? よく聞くけど理由が分からず、真偽も不明な冬の寒さ対策も多い。そこで、冬を快適に過ごすための基礎知識と注意点を専門家に聞いてみた。

 体の構造編

 体の構造と、それに基づく有効な寒さ対策を、家庭医学科・産業医学科医師の中釜智則さんに聞いた。
 
寒くて震えるのはなぜ?
 個人差はありますが、体温が36度を下回ると、体の熱が足りなくなり免疫力や体の機能が低下します。それを補うため、冷えた筋肉が熱を作ろうと振動するのが震えです。効率よく熱を生むために、筋肉の回復を手伝う亜鉛やマグネシウムなど、ミネラルを多く含む食べ物を積極的に摂取してください。また筋肉量を保つための日々の運動も重要です。

体のどこを温めるべき?
 血流が熱を運ぶので、太い血管のある、首や肩を集中的に温めると、体全体が温まります。逆に熱が逃げやすいのは、血流が届きにくい手足など体の末端ですので、手足は冷気にさらさないようにしましょう。

半身浴と全身浴、冬場におすすめなのは?
 熱を長く保つという意味では、全身の熱を逃がさない全身浴が効果的です。湯は40度前後を目安に、太い血管がある首や肩まで、1O分ほどしっかり浸かります。血圧の急激な変動を避けるために、まずは末端からかけ湯をして、徐々に全身を湯で温めましょう。

 食事編

 今度は食べ物によって体が温まる仕組みについて、米国登録栄養士の宮下麻子さんに聞いた。

ショウガを食べると体が温まるのはなぜ?
 ショウガに含まれる辛味成分の一つ「ジンゲロール」は、血流促進、免疫力向上の効果があります。またショウガを加熱すると、胃腸の血行を良くして消化補助を行う「ショウガオール」という成分が生産されます。

体を温めるとされるものはたくさん食べるべき?
 何かを食べすぎて栄養バランスが崩れると、臓器が不調を起こし、体温が低下します。基本となる炭水化物、脂質、たんぱく質の三大栄養素はもちろん、ビタミン類、ミネラル類もバランスよく摂取ましょう。

高カロリーのものを食べると温まる?
 人間の1日の必要摂取カロリーは1500~1800とされ、不足すると臓器が冷えて、寒さを感じる原因になります。甘いものは高カロリーですが、白砂糖は血糖値を上昇させ、胃の血行を鈍くするので体を冷やします。摂るなら、比較的ミネラルが豊富な黒砂糖がおすすめです。

唐辛子は大量摂取すべき?
 唐辛子はカプサイシンという発汗成分が知られていますが、汗をかくと余計に寒さを感じます。また唐辛子を食べなれていない日本人は、カプサイシンへの耐性が弱く、持続的な効果が得にくいようです。日本人が食べ慣れているものでは、ゴボウや大根、レンコンなどの根菜が有効です。

お酒を飲むと温まる?
 アルコールが一時的に内臓で炎症を起こし、体が熱を持ったように感じますが、血圧が下がると一気に寒気を感じやすくなります。

ホットコーヒーは効果的?
 カフェインが神経を刺激するため、一時的に体温が上がりますが、同時に体を冷やす作用もあるため、おすすめしません。血行を促進するポリフェノールが豊富な、ほうじ茶や番茶、ハーブティーが体を温めます。ただし、水分の過剰摂取は体を冷やすので、温かい飲み物を多く飲めばいいわけでもありません。


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