2016/11/25発行 ジャピオン892号掲載記事


Pages:      
自分に合った
マットレスを求めて
1日の約4分の1という長時間を過ごすベッド。ニューヨークで新生活を始めるライターKが、最初が肝心だと考え、最適のマットレスを探す旅に出た。

 ニューヨークに移り住んではや3カ月。新たな住まいを探すことを考え始めた。睡眠に人一倍気を使うので、引っ越しの際には、自分に合った、長く使えるマットレスを、実際にショールームで寝心地を試してから購入しようと決めている。今の家具付きアパートのマットレスは、自分にとっては柔らか過ぎで、寝返りをした際の音も気になった。

気になるキャスパー
 まずは、地下鉄の車内広告のイラストが気になっていた「Casper」を訪れた。ソーホーにあるショールームはポップな内装で気軽に入りやすい。マットレスは柔らか過ぎず、しっかりと背中と腰を支えてくれる感覚が心地良く、寝返りもスムーズ。ここのウリは、100日間のトライアルが可能で、気に入らなかったら無料で返品可能というところだ。

アスリートも愛用エアウィーヴ
 日本発のマットレス「Airweave」のショールームもソーホー近くにある。日本の数々のホテル、航空会社のシートに使用されているほか、アスリートたちも愛用しているので、気になっていた。マットレスは指で押すとしなやかに形が変わり、指を離すと素早く元の形に戻るという特徴があり、背骨のS字カーブをキープしながら、体重を分散してくれる。マットレスの上に置くマットレスパッドふとんタイプも同様の効果が得られるそうだ。

特許技術光るエッセンシア
 「ESSENTIA」は、特許を取得している低反発性マットレスがウリ。あお向けに寝てみると背中の形に沿ってマットが変形するので、腰回りの安定感が心地良い。店員が説明してくれながら、ベッドサイドにドシンと腰を下ろしたのだが、隣で衝撃をまったく感じないのが驚いた。

 たかがマットレス、されどマットレス。当初、どれも同じではとタカをくくっていたが、それぞれに特徴があったのに驚いた。店頭で必ず聞かれたポイントは「身長、体重、あお向けか横を向いて寝るか、腰痛の有無、一人で寝るのか、二人で寝るのかといったライフスタイルによって選びかたが大きく変わる」ということ。自分に最適なものを見つけるには、もう少し「横になって」考える必要がありそうだ。

「Casper」は100日間のトライアルが可能

体圧を分散させる構造を持つ「Airweave」

低反発性マットレスがウリの「ESSENTIA」

今回見て回ったショールーム

Casper
106 Spring St. (bet. Mercer & Greene Sts.)
www.casper.com

Airweave
498 Broome St. (bet. Wooster St. & W. Broadway)
www.airweave.com

ESSENTIA
36 W. 34th St. (bet. 5th & 6th Aves.)
www.myessentia.com

妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタントの愛波文さんに、睡眠について聞いた。

愛波文(あいばあや)さん
IMPI (The International Maternity and Parenting Institute)認定の「妊婦と子どもの睡眠」コンサルタント。赤ちゃんの睡眠で悩む親に向けて日本語でコンサルティングを行なっている。
aiba@sleepconsulting.net
www.sleepconsulting.net

「赤ちゃんが寝てくれないという悩みを持つ日本人のお母さんは多いですね」と語るのは、「妊婦と子どもの睡眠」コンサルタントの愛波文さん。アメリカでは乳幼児の睡眠に関する研究が進み、コンサルティングも広く提供されているが、日本人にはまだなじみがない。そのため、特に海外という特殊な環境で子育てをする日本人のお母さんたちは相談する場がなく、一人で悩む傾向にあるという。自身もそんな一人だった。

 「乳幼児は自然に寝るものだと思っていましたが、長男の夜泣きがひどく、なかなか寝てくれないことに悩んでいました」。夜泣きは治るどころかエスカレートするばかりで、泣いては抱きかかえ授乳、というパターンを続けた。しかし、体力の限界を感じていたある日、アメリカ人の友人に「スリープトレーニング(日本語で言う『ねんねトレーニング』)」をすすめられた。トレーニング中にわが子を泣かすことに疑問を持ち、あらゆる本を読み、独自のトレーニング方法を作り試した結果、4日間で息子が夜通し寝るようになったという。同時に乳幼児の睡眠に関するコンサルタントがいることを知り、講座を受講し資格を取得した。

 大人も乳幼児も睡眠に関する考え方は同じ。ただし、幼児の場合、言葉をしゃべらないだけに原因が突き止めにくく、授乳するお母さんが摂取したものにも影響を受けやすい。また個人差も大きい。丁寧にヒアリングして、それぞれに合った対応が大人以上に必要だという。

 例えば、大人も乳幼児も睡眠には「光」が関係している。朝起きたら日光を浴びるのが有効なのは同じだ。ただお母さんが摂った食事は母乳の生成に影響を与えるので、授乳中のお母さんはカフェインを含む食材を控えることが望ましいといった違いが出てくる。

 自身の長男の寝つきが悪くて悩んでいたときには、「自分が頑張ればいい。頑張りが足りない」と考えていたという。「自分のせいではないと知って欲しい。そしてきちんと乳幼児の睡眠に関する正しい知識があれば、解決できると知って欲しいです」と呼び掛ける。

 現在、日本語でスカイプを使ったオンラインコンサルティングを行なっているほか、来年の1月からは「妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座」(申し込みは12月中)も開催する。

 「『妊婦と子どもの睡眠』コンサルタントは人材不足です。育児に悩む人を助けるために人材を育てたい」と意気込みを語った。


Pages:      

過去の特集

NYジャピオン 1分動画


ただいま配布中発行

巻頭特集
人気が過熱するブルックリン区ウィリアムズバーグ...

   
Back Issue ~9/7/2018
Back Issue 9/14/2018~
利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント