2016/09/02発行 ジャピオン880号掲載記事


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 ハーバリストに聞く 
パセリ、セージ、ローズマリー&
タイムのパワーと使い方

四つのハーブの持つエネルギー、薬効についてハーバリストのマイヤ・ロビンソンさんに教えてもらった。
Parsley

未来を開いてくれるハーブ
青々した葉に秘めた力は、体内に詰まったものを取り除き、新たな流れを誘い込む。

 お料理ではとかく「飾り」と見られがちなパセリですが、癒やし効果は抜群。古代ギリシャではその力は信仰の対象で、勝利したアスリートを飾ったり、お墓の副葬品として使われました。2500年前から栽培されてきたのは、その薬効のためです。いわゆる「オープニング・ハーブ=開く薬草」で、古代ギリシャでは血液、リンパ、汗、尿、便、月経などに何らかのブロックあればそれを取り除いて「開通」するために使用されました。苦味があるのでお通じにも良いですし、体温を上げるので冷え性の方にも効果的です。

 一口でミネラル豊富な味がするのが分かりますが、マグネシウムやカルシウム、亜鉛などが豊富で、クロロフィルも多く含むため服用するとエネルギーを与えてくれます。実は、植物が育つ環境や味でハーブの薬効は大体想像がつきます。パセリの場合、しょっぱい味がします。しょっぱい味は腫瘍やできものを破壊する力があります。また尿道に優しく、腎臓結石や尿道結石にも効果があり、抗菌作用もあるので尿道感染にも使われます。消化がよく利尿剤代わりにも使われます、体内の余分な水分をとってくれるんですね。腎臓と膀胱には特に良いと言われています。

Maya’s Notes
朝一番にフレッシュパセリをジューサーに手づかみでたくさん入れて、ジュースにミックスして飲むのが好きです。朝のデトックス効果満点ですよ。うちは犬も猫も腎臓結石をわずらったため、エサにはパセリを振り掛けています。

Sage

困った時のセージ頼み
とにかく薬効が多い セージ。ドライでもフレッシュでも用途は多様。消炎効果は抜群。

 ラテン語の学名はセルビアで「救う者」という意味。地中海が原産地ですが、その薬効は紀元前から珍重されており貴重な貿易材だったため、早くから世界中に広まったハーブです。

 伝統的な使い方はさまざまですが、抗菌性と消炎作用の高い植物ということで古くから呼吸器系の障害に使用されてきました。また、傷の殺菌やマウスウォッシュ、整腸、無気力感の改善、血行の向上、ストレスによる緊張や肩凝りのほぐし、生殖能力の向上、精神安定や悲しみの癒やしにも使用されています。脳(記憶力)を活性化する効果もあり、お年寄りに非常にいいハーブです。最近ではアルツハイマーの進行を逆転させる可能性が研究されています。

 温かいセージのお茶はアロマが放出されるので、汗、つば、および体内の分泌物を増加させる効果があり、喉に痛みがある風邪や整腸に効果的です。冷たいお茶は収れん性が高く、身体中の分配物を減少させます。よって母乳分泌を抑制したいお母さんや下痢などに効果的です。ハーブの薬効をアルコールなどで抽出して作るチンキは、成分が濃縮しているので、かなり効果も早く、緊急時などに良いです。

Maya’s Notes
酢と蜂蜜でセージの薬効を抽出したものは喉痛や喉荒れに効き、おいしいので子供(1歳半以上)も喜びます。濃いセージ茶でシャンプー後のリンスをすると、頭皮だけではなく、頭の中のもやもや感(考えがはっきりしない、さえない)もすっきりリフレッシュします。

Rosemary

追憶のローズマリー
一度かいだら忘れられない深遠な香りが、眠っていた記憶を呼び覚ます。

 ローズマリーは刺激的なハーブで、飲めば体がポカポカします。脳の働きも良くするので、昔から「記憶力を良くするハーブ」として知られてきました。ギリシャでは若者が勉強するとき、髪に刺したそうです。花言葉も「メモリー」。お葬式や結婚式に供えられるハーブでした。貞節のシンボルでもあったため、結婚式にはローズマリーのリースをかぶるのが習慣でした。

 ローズマリーは、メタボリズムと糖分の燃焼力を向上し、血行を良くします。抗酸化物質を多く含むのでアンチエイジングに最高です。また視力回復、抗菌、消化、抗うつ、利尿にも良いと言われています。皮膚の血行も良くしますのでリンスに使うと育毛にも役立ちますし、フケを抑えることもできます。

 このハーブは、副交感神経の刺激を通して筋肉、動脈、胃、腸、心臓を強くすると同時に、交感神経をリラックスさせるので働き過ぎで疲労している方やストレスをたくさん抱えている方などにもおすすめです。精神的な効果としては、自己認識の薄い人、優柔不断な人にしっかりとした芯をもたらします。神経と胃に優しいハーブなのでストレスからくる消化不良や頭痛を伴う風邪などにも効果的です。

Maya’s Notes
目がさえるハーブなので、朝ローズマリー茶を飲むのが好きです。また頭痛になるとローズマリーのスチームをかいで癒やすこともあります。ちなみに、お料理で使う程度なら問題ありませんが、高血圧の方、妊娠されている方は薬としての使用をお控えください。


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