2016/08/26発行 ジャピオン879号掲載記事

Pages:      


1.都会のビルの屋上に突如現れる森。異空間体験ができる、今年最もフレッシュなルーフトップ・バー。2.同店の「シグネチャー・パンチ」は4種類ある。3.まるで花園のようなサラダ。4.グリーンいっぱいの窯焼きピザ


緑いっぱいの
ゴシック風「不思議の国」

ギャロウグリーン

 ニューヨークのルーフトップ・バー・シーンは、いまだかつてないほどの盛り上がりを見せている。絶景を提供するだけでなく、さまざまな演出や仕掛けを駆使したルーフトップが出現。中でも今年最も話題のルーフトップ・バーといえば、ハイラインの程近く、西27ストリートにある「ギャロウグリーン」をおいて他にはないだろう。

 まず、少々スプーキーな、旧式のエレベーターでゆっくりとビルの屋上まで上がる。そして扉が開くと、そこにはうっそうと樹木が生い茂る緑のガーデンが。大都会ニューヨークにいることを一瞬にして忘れてしまう空間だ。店内中央には、打ち捨てられた客車と線路が配置され、廃虚の中にオアシスが出現したようなイメージだ。

 もともとこのルーフトップバーは、第二次世界大戦の開始により閉鎖を余儀なくされた高級ホテルを改装し、ビル全体をコンセプチュアルなエンターテインメント空間にデザインした「ザ・マッキットリック・ホテル」の一部。70年の時を越えてよみがえったホテルで、夜ごと繰り広げられる体感型シアター「スリープ・ノー・モア」(100室あまりの部屋で繰り広げられるパフォーマンスを、観客が自由に鑑賞する趣向で、ロンドンを拠点にする実験的劇団「パンチドランク」が手掛けた)のゴシック風の雰囲気は、「ギャロウグリーン」の空間演出にも受け継がれている。

 ルーフトップからの眺めは、エンパイアステートビルとチェルシー界隈(かいわい)の元工場ビルだが、このラウンジの最大の魅力は、所狭しと植えられた植物。「不思議の国のアリス」のお茶会気分で、名物カクテル「スリープ・ノー・モア」の杯を傾けよう。カリフォルニア産ウオツカをベースにバラ、オレンジ、クランベリーを仕込んだ上にハーブをあしらった、まさに花園ドリンク。また数人のグループで楽しめる「パンチ」もおすすめ。窯焼きピザにもグリーンがたっぷり。

 夜のラウンジだけでなく、週末はブランチも提供しているので、昼間のうちにゴシックの森へ繰り出してみては?

Gallow Green
at The Mckittrick Hotel
70年前にクローズしたホテルを改築して作った、コンセプチュアルなガーデンラウンジ。
542 W. 27th St. (bet. 10th & 11th Aves.)
TEL: 212-564-1662
www.mckittrickhotel.com/gallow-green/#McKittrick


Pages:      

過去の特集

NYジャピオン 1分動画


ただいま配布中発行

巻頭特集
「ニューヨークの家賃は学区で決まる」。そうささ...

   
Back Issue 9/14/2018~
Back Issue ~9/7/2018
利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント