2016/06/10発行 ジャピオン868号掲載記事


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ビーコンを訪ねる
これからの季節、新緑がまぶしいビーコンを編集Sが旅した。2大アトラクションと自然豊かな公園を歩く。
Bannerman’s Island Walking Tour
www.bannermancastle.org

①武器商人フランシス・バナーマンが建てた城の跡②船着場から島までは30分③ガイドのウェス•ゴットロックさんの解説付きの1時間半のツアー④島の高台から見えるハドソン川の景色も名物だ


Dia: Beacon
www.diaart.org/sites/main/beacon

⑤広い空間を目いっぱい生かしたジョン・チェンバレンの作品(©JohnChamber- lain/ArtistsRightsSo- ciety (ARS), New York. Photo by Bill Jacobson)⑥特別展示のロバート・アーウィンの作品展「Homa- ge to the Square³」(© RobertIrwin/Artists Rights Society (ARS), New York. Photo by Philipp Scholz Ritter- mann)⑦工場を改装したディアビーコンの外観(PhotobyRichard Barnes)

グランドセントラル駅からハドソン川沿いを走るメトロノース鉄道ハドソンラインに揺られること約90分。川沿いの景観を眺めている間に、新緑がまぶしい初夏のビーコンに到着した。

 ビーコンへ行く際はぜひMTAが提供する鉄道料金と各種アトラクションの割引パッケージ「ゲタウェー」を利用してほしい。ディアビーコンの入場料と鉄道料金がセットで一般36ドル50セント、バナーマンズ島ツアー料金と鉄道料金がセットで一般56ドル50セントと割安になる(ツアーは要事前問い合わせ)。また3ページで紹介したセニック・ハドソンズ・ロング・デック・パークから出発するカヤックツアー(2時間レンタル)と鉄道料金のセットも46ドルで提供している。チケットは駅の販売機で購入可。

ミステリアスな城
歴史堪能するツアー

 まずはハドソン川に浮かぶ、バナーマンズ島へのツアーに参加するべく、徒歩2分ほどのボート乗り場へ(❷)。ツアーは5から10月までの季節限定で、人気が高いので、早めに予約を。

 ボートは30分ほどかけてバナーマンズ島に到着。かつて200トンの爆薬で平地を作った逸話のある岩だらけの島だけに、ツアーは急こう配の階段を上ることからスタートする。

 担当してくれたチーフガイドのウェス・ゴットロックさんは、写真や絵を交えて、不思議な運命をたどった島の歴史を話してくれた(❸)。参加者との掛け合いも上手で、ほとんどがブルックリン住民だと分かると、「この島を1900年に買い取って、08年に城(❶)を建てた武器商人フランシス・バナーマンはブルックリンに店を構えていたのを知っている人は?いないのかい」と笑いを誘う。島の高台からはハドソン川を望む景観を楽しめる(❹)が、そこに行きつくまでにはアップダウンが結構激しいので、動きやすい靴はマストアイテムだ。

アートが醸し出す
ゆったりした時間

 ツアーから戻った船着き場から、現代美術館ディアビーコン(❼)へは徒歩5分の距離。

 いわずと知れたビーコン復興の起点となった、この現代美術館は2003年にオープン以来、ビーコンを訪れる人たちの一番の目的だろう。もともと食品会社ナビスコの箱の印刷工場を、芸術家のロバート・アーウィンや建築家のアラン・コッチらが中心となって、ユニークな美術館に作り変えた。1960年代から現在の作品まで、抽象的、実験的な作品が並ぶ(❺、❻)。

 魅力は何といっても、高い屋根、そこはかとなく広い空間と作品群が織り成す独特の空気感。館内を歩いているうちに、癒やされていく気分になってきた。館内には手作りのスープやデザートがウリのカフェがあるので、小休止にはもってこいだ。


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