2016/06/10発行 ジャピオン868号掲載記事

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ビーコンの魅力を語ってくれたロウ一家の左からフィンくん、ゲイルさん、サムさん


セニック・ハドソンズ・ロング・デック・パーク内のビーコンポイント


ビーコンの繁華街、メーンストリート

時がゆったり流れる
 豊かな自然がある街
サムさん、ゲイルさん、そしてフィンくんのロウ一家に住民から見たビーコンの魅力を聞いた。

 ビーコンは、廃工場を改装して作られた世界最大規模の現代美術館ディア・ビーコン、そしてミステリアスな外観の城跡が見られるハドソン川に浮かぶ、ポレペル島(通称バナーマンズ島)へのツアーを目当てに週末ともなると多くの観光客が市内から訪れる。

 しかし、地元住民のサムさんとゲイルさんは、「ここに来たら自然と戯れて、シティーでは味わえないゆったりとした時間を過ごしてほしい」と話す。2年ほど前に一家がマンハッタンから移り住んだ理由も、この自然が魅力的だったからだ。ゲイルさんがおすすめするのは、ハドソン川沿いに点在する数々の公園群。中でもメトロノース鉄道ビーコン駅に隣接するセニック・ハドソンズ・ロング・デック・パークには、息子のフィンくんを伴い週に4回は訪れるそうだ。

街の再生と共に
開発された公園

 この公園は2004年から10年の月日をかけて完成した人工の埠頭。ハドソン川の満干によって姿を変える桟橋、ビーコンポイント(ジョージ・トラカス作)のようなアート作品がさりげなく配置され、草木が茂る敷地にはボードウオークや散歩道が走り、川と平行してトレイルが伸びる。カヤックやセーリングが楽しめるのも魅力だ。

 実は公園群の開発は、街の歴史と結び付いている。この街は長らく工場の街として栄えてきたが1960年代以降産業が衰退、多くの工場が閉鎖されたディア・ビーコンが登場する前には、廃頽した時期もあった。一見自然をうまく利用して作られたように見える公園も、以前はごみ投棄場で、汚染された土地だった。ハドソン川の景観を長年守り続けている非営利環境保護団体、スループ・クリアウオーターやセニックハドソンが地道に活動し、再開発を続けてきた成果だとゲイルさんは力説する。

昼は自然を堪能
夜はダインアウト

 地元紙、ポーキプシージャーナルの報道によると、ブルックリンからの移住者は過去5年ほどで1000人以上に及んだという(現在人口はおよそ1万5000人)。その内訳は、ロウ一家同様、若い家族の他、アーティストが多いそうだ。そうした若い住民層を反映し、繁華街のメーンストリートには次々におしゃれな新しい店がオープンしているという。

 「おいしいレストラン、新しい店がいっぱい。昼はゆったり、夜はダインアウトして楽しめるよ」とサムさんがすすめてくれた。


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