2016/04/15発行 ジャピオン860号掲載記事


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行きたい! お茶や抹茶をテーマにしたカフェ
お茶を提供し続け12年
茶菴
 2004年のオープン以来、イーストビレッジの一角にたたずむ日本の甘味屋「茶菴(ちゃあん)」。和を意識した内装で、茶室を併設するなどこだわりは細部にまで宿る。

 同店を運営するTICグループのフードアドバイザー、八木共子さんは「夫の八木社長が911テロの後、亡くなった方の冥福を祈りお酒を断ちました。そして社長の叔母と、私自身が茶道をたしなんでいることから、お酒ではなく、日本のお茶文化を広める店を開くことにしたのです」と語る。

 開店当初は日本茶の認知度が低く、日本食レストランで無料で飲めるものと思われていたため「なぜお茶にお金を払う必要があるのか?」と客に驚かれたという。しかし忍耐強く奥深い味の世界を伝え続けたことが功を奏し、最近のお茶ブームもあって、ますます注目されている。

 「抹茶」は濃過ぎず、万人に愛される味のものを提供。また京都産の「宇治かぶせ茶」、鹿児島県産の「知覧(ちらん)煎茶」など厳選した緑茶の他、「ドラゴンウェル(龍井茶)」という中国緑茶もいただける。

 八木さんが考案した、抹茶を混ぜたおこしで、ほうじ茶アイスを挟んだ「アイスクリームサンドイッチ」や、「ほうじ茶あんみつ」といった、お茶を使ったオリジナルスイーツの数々も人気を誇っている。


「知覧煎茶」(7ドル)。緑茶の種類はさらに増やす予定

中国緑茶の「ドラゴンウェル(龍井茶)」(7ドル)。伝統的な茶芸でサーブしてくれる

クリスピーな食感も楽しめる「アイスクリームサンドイッチ」(10ドル5セント)。

底にほうじ茶のかんてんが入った「ほうじ茶あんみつ」(9ドル)
Cha-an Teahouse
230 E. 9th St., 2nd Fl.
(bet. 2nd & 3rd Aves.)
TEL: 212-228-8030
www.chaanteahouse.com
カジュアルに抹茶を楽しむ
Matcha Cafe Wabi
 2014年の冬にオープンした「抹茶カフェ ワビ」は、抹茶を使ったドリンクとスイーツ、軽食のテイクアウト用カフェ。「たくさんの人に抹茶のおいしさを気軽に知ってもらいたい」という、共同オーナーの南田英昭さんと三井健さんの意向から、カジュアルな雰囲気の店だ。

 抹茶は静岡県産のオーガニックのものと、京都の宇治産のものを使用。看板メニューの「ワビ抹茶ラテ」は、オリジナルの抹茶ペーストと牛乳を混ぜて作ったドリンク。抹茶ペーストには、少量のヘビークリームが入っているため、リッチな味わいが楽しめる。

 2カ月ごとに変わる期間限定のメニューを設けており、今春は桜を使ったドリンクを提供。表面に桜の花の塩漬けがちょこんと浮いている「桜抹茶ラテ」は、オーダーごとに客の目の前で抹茶をたて、白あんと牛乳を足し混ぜて作る。ほんのりとした甘さがあり飲みやすい。

 「茶筅(ちゃせん)を使って抹茶をたてると、滑らかな泡ができるので、ラテにしたときの口当たりがいいんですよ」とスタッフの安藤技華(あやか)さん。

 抹茶を練り込んだクッキーやマドレーヌなどの手作りのお菓子や、熊本県の天野製茶園や福岡県の新川製茶園の茶葉も販売している。新緑の中、町散策をしながらふらりと立ち寄りたいお店だ。


イーストビレッジにあるカフェ

(左)白あんが入った「桜スチームもち」(2ドル50セント)と、(右)「桜クッキー」(3ドル)

(右上)「ワビ抹茶ラテ」(4ドル25セント)
(左下)春限定の「桜抹茶ラテ」(5ドル)
Matcha Cafe Wabi
233 E. 4th St.
(bet. Avenue A & B)
新しいお茶の味を探求
J+B Design and Cafe
 2014年にブルックリン区パークスロープにオープンした「J+Bデザイン・アンド・カフェ」。日本の伝統芸能にインスパイアーされたモダンなクラフトやコスメなどを扱うショールームに併設された、「日本とブルックリンの融合」をコンセプトにしたカフェだ。

 同店では煎茶(佐賀県で生産される嬉野茶)の他、ほうじ茶、麦茶、黒豆茶なども提供。カフェインが少ないほうじ茶、ノンカフェインの黒豆茶は、健康志向の地元住民にジワジワと浸透してきている。こだわりは水。竹炭を入れて浄化した水で入れたお茶は、素材本来の味を楽しめる。

 マネジャーの田代文雄さんは、「カフェのコンセプト同様、お茶も他の食材と融合させ、新たな味を作っていきたい」と語る。その一つが「アイスド・シトラス・グリーンティー」。レモンの皮を煮出してオイルを抽出したお湯を冷やして、緑茶を割ったもの。かんきつ系の香りが、緑茶のほんのりとした苦味と絶妙にマッチし初夏にぴったりの清涼感。またほうじ茶を豆乳で割った、コーヒーのような香ばしさに驚く「ほうじ茶ラテ」も、田代さんのオリジナルティーだ。

 最新作は、ほうじ茶、タンポポ茶、ローズティーのブレンドと、黒豆茶、カモミールティー、シナモンのブレンド。ヘルシーでおいしく、そして新しい味を求め、田代さんの挑戦は続く。

(左)ほうじ茶と豆乳で作った「ほうじ茶ラテ」(4ドル)。(右)抹茶と豆乳で作った「抹茶ラテ」(4ドル50セント)。どちらも砂糖不使用

「来流」の「どらやき」(1ドル75セント)、「抹茶プディング」(2ドル75セント)もいただける

カフェに併設されたショールーム
J+B Design and Cafe
300 7th St.
Brooklyn NY 11215
TEL: 347-987-3217
www.jplusbdesign.com


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