2016/02/12発行 ジャピオン851号掲載記事


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大津暁(しょう)さん
中国青島生まれ。父は日本人、母は中国人。14歳に日本に移り、短大を卒業後に来米。セントラルワシントン大学ビジネス学部でマーケティングを専攻。卒業後、2015年1月にニューヨークに移る。マーケティング会社などでインターンを継続中。
大津さんにとってのインターンとは

仕事の基礎を学ぶ場所。尊敬できる人たちに出会える機会があるところ。


タイムズスクエアの大みそかのカウントダウンイベントに向けた準備をしているところ。カメラマンのアシスタンとして働いた


ボランティアとして関わるNPO法人JaNetでの一コマ。さまざまな活動に積極的に関わることでネットワークが広がり、インターンの声が掛かることも

マーケティング会社で継続中
限られた期間で経験を
現場で学ぶ大切なこと
大津暁さん

 「世界の中心、ニューヨークで最先端のマーケティングの勉強がしたい!」と考えて、文字通りスーツケース一つで当地に到着した。子供服販売店に就職したが3カ月ほどで退職した。

 「仕事を続けていれば、そこでしか得られない体験、学ぶことはあったと思います。でも同時に、OPTの1年で帰国するかもしれない状況で、勉強するチャンスを逃したくなかった」

 マーケティングの分野で興味があるのはPR、広告、イベント、コンサル。自分でリサーチをしてインターン先を探し、NPO法人JaNetなど日系コミュニティーの団体にも積極的に参加し、ネットワークも築いた。

 タイムズスクエアの大みそかのカウントダウンイベントに関わっているマーケティング会社では、クライアント向けのPR映像、画像の制作でアシスタントを経験。本番に向けて準備に駆け回った。

 しかしカウントダウン当日、現場のフォトグラファーに、進行が違うオフィス用のスケジュール表を渡す失敗を犯した。

 「コピー屋で2種類のコピーをお願いしたのに、1種類しかコピーされていなかったのですが、最終確認しなかった私のミス」

 学校で勉強してきたから、知識が豊富だと思い、独りよがりになって「自分は何でもできる」と思っていたかもしれない、と振り返る。

 「知識の前に、人のことを考え、何をしてほしいと思っているか考えて行動することが仕事の基本だと学びました」

 今、あらゆる業界の動きが早い。知識も新しいものに塗り替えられていると実感する。だから、「まだまだ足りない」と感じて、現在も同社の他、コンサルティング業務のアシスタント、飲食店ではマーケティング部門でインターンを続けている。

 インターンを通じて、尊敬できる人たちと出会ったことも大きいという。

 「彼らの立ち居振る舞いから教えられることも多い。人との接し方、言葉の使い方、物事への対処の仕方を間近で見て学びます」

 5年後には、起業した自分の姿を思い描いている。

 「逆算して考えると、今勉強することは、どんなことにも代えがたい大切なことだと思っています」


穴井志保さん
熊本県生まれ。高校卒業後、モデルなど、タレント活動を開始。女優の勉強をするため、また海外への憧れから、2008年に渡米。食に興味を持ち始め、現在、語学学校に通いながらヘルシーフードを提供するカフェでインターンを継続中。
穴井さんにとってのインターンとは

長期間やることで、より深く学べる場所。英語力やコミュニケーション能力を鍛えられる。


インターンだが、商品の下ごしらえ、準備といった仕事も任されている。お客さんとの会話も楽しめるようになった


肉や乳製品を一切使用しないビーガンの肉まんを考案。肉の代わりに、大豆をテンペ菌で発酵させたテンペを使用している

カフェで継続中
NYらしい食文化学ぶ
現場で知識と技術磨く
穴井志保さん

 語学学校に通いながら、ベジタリアンやビーガン(卵や乳製品を取らない菜食主義)フードを提供するカフェ、「マイキッチン・イン・ブルックリン」でインターンを続けている。昨年6月からインターンを始め、今も「まだ学ぶことがある」と、週に5回勤務している。

 同店のオーナーやシェフから、ヘルシーフードに関する知識や調理法を学びながら商品の下ごしらえ、準備の他、新メニューの考案まで任されている。

 日本での芸能活動の幅を広げるための女優の勉強と、英語を学ぶため、2008年来米した。

 ニューヨークで暮らすうちに、米国の食事情にも興味が湧いてくる。実家は父親が経営する洋食屋だった。幼いころから父の姿を見ていて、食には興味があった。引かれたのは日本ではまだ一般的ではない、ビーガンやグルテンフリー(小麦などに含まれるグルテンを使用していない食事)などのヘルシーフードで、ビーガンフードのシェフと知り合い、興味はさらに深まった。

 「自分でも一定の期間ビーガン生活をしてみて、どんな体質改善が見られるか試しました。また同時にシェフから、食材の知識、調理法も教えてもらいました」

 ビーガンスイーツを作り、友人と供にフリーマーケットに出店していたときに、「マイキッチン・イン・ブルックリン」オーナー、池田こずえさんに、「うちでインターンをしないか」と声を掛けられた。インターンでは、これまで学んできた中でも考えもしなかった、みそや甘酒という新食材との出合いがあった。

 「甘酒を野菜のスムージーに入れると甘みが増して、飲みやすい。酵素も含まれているので体にも良い。全く知らなかったことを学びました」

 自身が考案したメニューがすでに商品として店頭に並んでいる。「自由に考案して、オーナーに相談して、調整しながら作りました。お客さんの反応が良いと自信にもつながります」

 当初は難しかった英語での説明にも、自信が付き始めているという。

 「いずれは発酵食品を使った健康的なメニューを米国全土広げ、日本にもビーガンを発信するという目標も生まれました」


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