2015/10/02発行 ジャピオン833号掲載記事


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お話を聞いた人


Red Wing Shoe Store 店長
クリス・メレンデスさん

47-01 Queens Blvd. Sunnyside, NY11104
TEL: 718-392-2242
www.sunnyside.redwingshoestore.com

人気の「赤羽」を直撃
歴史を履くか? 機能で履くか?

「赤羽」の愛称で日本でも圧倒的な人気を誇る全米随一のブーツメーカー「レッドウィング」。ニューヨーク直営店で、アメリカン・ワークブーツ(作業靴)の魅力と選び方を聞いた。

 ミネソタ州レッドウィングに本社工場を置く創業1905年の老舗。プロ用作業靴を中心に数千種類の品ぞろえを誇り、その多くが手作りでメードインUSAだ。

 クイーンズ区サニーサイドにある直営店は、売り上げ、売り場面積、品ぞろえでは全米ナンバーワンだという。1足200ドル以上と高価だが、職人技が作り出す品質の高さはどこにも負けないと自負するのは、店長のクリス・メレンデスさん。

 「用途、要望に合ったブーツを数千の選択肢の中から選びます。ブーツの楽しみは、履き慣らして体の一部にする過程。長く愛用してもらうためのアフターサービスも無料で提供します」と頼もしい。

 「赤羽」の作業靴は、市の建設局などが指定する安全基準を満たしているプロ仕様。全ての商品で、鉄を入れるなどつま先部分の安全補強が可能だ。過酷な環境用であればあるほど、作りは頑丈。例えばロガー(森林伐採人)向きのハイカットのブーツは重厚で硬質。靴底も不安定な足場で転ばぬように、堅くてごついカットが施されている。だが、クリスさんは言う。「こういう『アグレッシブ』なブーツは『赤羽』の真骨頂ですが、街歩き向きではありません」

NYの厳冬のために

 冬のブーツ選びでは防寒や断熱もさることながら、防水と防湿がより重要だ。「皮革が濡れて水分がブーツ内部に浸透すると、不快な上に足が冷えて体に悪い。ブーツを長持ちさせるためには、自宅に帰ったら常に乾燥させておくのが肝要です」。「赤羽」のブーツは特殊な薄皮防水加工がされているため、雪が溶けかかった水たまりの中でも平気で歩ける。

 「中でも今季のお薦めは型番604。アッパーは最高級のナツメグ・ウェブタイド・レザー。ライニングは断熱効果抜群のゴアテックス。屋外の長時間作業にも耐えられます」

 個々に完ぺきに合ったものを選ぶため、フィッティングも徹底している。スキャナーと専用器具で足の形状と大きさを採寸。だが、例えば足幅がかなり広く扁平足だったら?と聞くと、「心配ご無用。モダンブーツは足幅でも細かくサイズ分けされ、どんな足にも必ず合います」とクリスさん。さらにオーソティックスという医療用中敷きを内装すると扁平足も見事に補正され「土踏まず」の快適性はこの上ない。

歴史を履きこなす

 「機能よりスタイル重視派」には、アメリカンヘリテージ・シリーズがお薦め。1920年代に人気のあったワークブーツを、当時と同じ材料、同じ工業用ミシンを使い復刻したもので、フォルムの美しさゆえに人気があるという。「裏張りも昔ながらの革製。モダンなラインと違い、足に馴染むまでに時間がかかりますが、履くほどに味が出ます」とクリスさん。自身も珍しいバックスキンのヘリテージを愛用している。

 メンテナンスはブラシで汚れを落とし、常にドライに保ち、時折ミンクオイルで油分を補うだけで十分。大事なのはブーツを愛する気持ち。「ヘリテージを履くことは、100年前から労働者の足回りを支えてきた歴史を履くことです」

 「赤羽」のブーツには、ヒューマンな温もりがある。



604 Men’s 6-inch Boot
初心者におすすめの最新式冬用ブーツ。長さと幅で細分化され、全41サイズある


Iron Ranger 8119
ヘリテージシリーズの人気商品。20世紀初頭に鉱山労働者が愛用したスタイル



最新ハイテクスキャナーで形状や圧、足の幅まで瞬時に測定


ニューヨーク市唯一の直営店。海外から買いに来るファンもいる



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