2015/09/04発行 ジャピオン829号掲載記事

珠玉のアレルギーフリー・ドーナツ


アレルギーフリーのドーナツやカップケーキが人気の「エリン・マッケンナズ・ベーカリー」。創設者のエリンさんに、究極のヘルシー・ドーナツについて聞いた。


ニューヨークでアレルギーフリーのベーカリーをオープンしたいと思った、一番のきっかけは?

 話は2003年までさかのぼりますが、当時私はグルテンや乳製品、大豆、精製糖(白砂糖)を取れない体質で、そうした食材を摂取すると、おなかに膨満感や痛みを感じたり、それにとにかくぐったり疲れてしまっていたんです。そうした食材なしの食生活で体調は良くなったんですが、やっぱりどうしてもおいしいお菓子を食べたかったんです。

 その当時、グルテンや乳製品、精製糖を使用していないお菓子というと、健康食料品店にしか置いていなくて、しかもおいしくなかったんですよね。お菓子を食べているっていう楽しい感じもなかったですし。やっぱりお菓子を食べるときには、何かをお祝いしているようなウキウキした気分になりたいですよね。そこで、なんとかしようってことで、自分でベーカリーを始めることにしました。

味を損なわずにアレルギーフリーのドーナツを作る上で、難しかったことは何ですか。

 一番難しかったのは、卵を使えなかったことですね。卵が入るとふんわり感としっとり感のバランスが取れますし、しかも卵は他の材料とのつなぎの役割もしてくれるんです。何度も試行錯誤を重ねてようやく、卵の代わりになり、かつとても体に良い材料の配合を見つけました。

エリンさんのドーナツの特長は?

 外側はカリッと、内側はふわっとやわらかというのが私のドーナツの特長です。そしてバニラエッセンスが優しく香ります。また油で揚げずにオーブンで焼き上げているので、ヘルシーで胃にもたれません。

エリンさんのドーナツは食物アレルギーに悩む人にはもちろん、悩んでいない人にも人気です。グルメなニューヨーカーを魅了する秘密は?

 食物アレルギーに悩む人のためだけに作ったわけではないので、多くの人に支持されたというのは、自然な結果だと思います。(オープンしたのは)ちょうど油で揚げずにオーブンで焼いた食べ物が話題になっていたときでしたし。実際に私のドーナツを食べてみて、そのおいしさ、ヘルシーさに納得したんだと思います。

新しいフレーバーを開発する際に注意していることはありますか。

 食感、味、見ためにはとても気を遣っています。ベーグルをメニューに加えたときもその点に注意しました。

エリンさんのお店は、とてもかわいらしいですよね。インスピレーションは?

 私のベーカリーは、スタッフたちのアイデアを集めた手作りスクラップブックのような存在。例えば、メニューを手書きしたり、コルクボードにメモを貼ったり、遊び心のあるチップ入れのビンを作ったり。また、スタッフの対応も、ベーカリーに来たお客さまに喜んでもらえる空間を作り上げている要因です。つまり、スタッフ一人一人が私のベーカリーの人気の秘密ですね。

使ってみたい日本の食材はありますか。

 抹茶にはとても興味があるので、ぜひ試してみたいです。それに、日本でベーカリーをオープンできたらいいなとも思っています。




エリンさんの著書「BabyCakes Coversthe Classics」には、ドーナツだけでなく、パンケーキ、クッキー、ピザまで、グルテンフリー&ビーガンのレシピが満載


味だけでなく見ためがかわいいのも大事なポイント。人気の、「ココナツドーナツ」と「クッキークランチ・ドーナツ 」







エリン・マッケンナさん(写真中央)
グルテンフリー、ビーガンのベーカリー「エリン・マッケンナズ・ベーカリー」のオーナー。同ベーカリーはアレルギーフリーとは思えない極上の味と、キュートでレトロなブランドイメージで、2005年のオープン以来変わらぬ人気。エリンさんもテレビや雑誌で引っ張りだこのセレブシェフに。


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