2015/07/24発行 ジャピオン823号掲載記事


意識的にごみを減らす工夫をしている鈴木やすさん(写真右)、ペギーさん(同左)とこはるちゃん一家

自然を大切にする気持ち
ごみを出さない意識生む

鈴木家の工夫


今回、「3R」の意識について読者アンケートを実施、40人から回答を得た。その中で、さまざまなごみを減らす工夫を生活に取り入れている鈴木やすさん、ペギーさん、こはるちゃんの一家を訪ねた。

 鈴木家があるブルックリン・グリーンポイントでは6月からコンポスト(堆肥化できる生ごみなど)の分別が始まった。やすさんは、配布された家庭用のコンポスト容器を見ながら、「サンフランシスコに行った時に、コンポスト分別をみんなやっているのを見て、『いいな』と思っていたので、うれしいです」と目を輝かせる。ニューヨーク市は試験的に進めているコンポスト分別計画の対象エリアを、今春からマンハッタンを除く4区で拡大した。

 「ある程度のごみが出るのは仕方がないこと。でも減らす工夫は誰でもできますからね」と語るやすさん。20年来アウトドアが趣味で、年に4、5回はキャンプに出掛ける。そのたびにごみへの意識は高まっている。「自然の中に行くと、ごみがいかに不自然なものであるか実感しますよ」、と言い、「自分が出すのも、人が出すのも気になる」ようになったそうだ。


減らすアイデアいくらでもある

 ごみを減らすためのアイデアはネット上にいくらでもあり、その中から、いいなと思ったものを実践しているという。「とにかくやってみること。そうしないと簡単なのか、続けるのが難しいのかも分からない。またごみを減らす工夫は、コスト削減につながるのも利点です」

 例えばネットで見て、「いいな」と思った、炭酸水が簡単に作れるソーダストリームマシンを購入。以来、ペットボトル入り飲料はほとんど買わなくなり、コスト削減につながったそうだ。

 食材を真空パックできるフードセイバーも鈴木家では大活躍。一つ一つ買うと、容器やプラスチックラップも無駄になるので、常にファミリーパックで食材を買う鈴木家。とはいえ、使い切れずに無駄にすることもあったそうだ。それでは本末転倒。そんなとき、これのマシンが悩みを解決してくれた。また肉は、真空パックして冷蔵すれば、熟成と同じ効果があり、おいしくなるというオマケまで付いてきた、とやすさんは笑う。さらに、最近は生ごみをコンポストに分別できるようになり、さらにごみを減らせる環境が整ったと喜ぶ。


紙は極力避ける子供服は再使用

 やすさんが特に無駄を嫌うのが紙。「NationalDo not mail list(www.directmail.com)」に登録し、勝手に郵送されてくるダイレクトメールを極力シャットアウト。俳優・映画監督であるやすさんは、以前は仕事で使う何百ページもある脚本を紙に印刷していたが、今は全てスマホで見るように心掛けている。印刷するとき、裏紙を再利用するのはいわずもがなの鈴木家のルール。

 夫婦は不要となった服は必ず近所のサルベーションアーミーなどに寄付し、娘のこはるちゃんの子供服は、近所の教会に通う家族の間で交換。誰かが着られなくなった服をもらい、こはるちゃんの服は小さい子のいる家族にあげるという「再使用」の環境があるのだという。

 「できることをやる、という姿勢でいいと思います。それがコスト削減につながり、人との付き合いも生みますし、楽しみながらやりましょう」



今年3月から対象エリアが拡大され、鈴木家が住むグリーンポイントにもコンポストごみ分別用の容器が届いた


鈴木家では、フードセイバーで食材を真空パックするようになってから、無駄にする食材が各段に減ったそうだ


ソーダストリームを使うことで、ペットボトル入りの炭酸飲料は買うことがなくなったという

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