2015/07/17発行 ジャピオン822号掲載記事

2002年に同店をオープンした、オーナーのジョージ・テオドールさん


Aliada
2919 Broadway Astoria, NY 11106
TEL: 718-932-2240
www.aliada-restaurant.com

サラダのルーツを求めて
アリアダ


クイーンズ区アストリアにあるギリシャレストランで、サラダの原点を探ったところ、意外な国のサラダに出合った!

 サラダの歴史は古代ギリシャ時代にまでさかのぼる。もとは野草に塩をかけて食べる料理で、やがてローマ時代になると整腸のためにも生野菜に塩を振って食べる習慣が根付いた。サラダの語源の「サル(Sal)」とはラテン語で「塩」を意味する。その後、酢やオリーブオイルをかけたり、加工した野菜を具材に使うなどサラダは進化を遂げ、大航海時代(16世紀)になると、トマト、ジャガイモ、ピーマンなど新大陸の野菜が参入。料理の一ジャンルとして確立した。


アストリアで食べるサラダの原点

 クイーンズ区アストリアにはギリシャ系移民が経営する、本場ギリシャレストランが多い。その中でもサラダのメニューが充実している「アリアダ」を訪ねた。

 同店の人気メニューは「グリークサラダ」。大ぶりにカットされたレタス、トマト、キュウリ、ピーマン、赤タマネギに、黒オリーブとフェタチーズを組み合わせたものが定番。同店ではこれにブドウの葉でご飯を巻いたギリシャ風冷菜「ドルマ」をのせ、食べる直前にオリーブオイルと赤ワインビネガーをかける。

 「味の決め手はフェタチーズとトマトだね」と語るのは、オーナーのジョージ・テオドールさん。フェタチーズはギリシャ周辺でよく食べられる羊やヤギの乳のチーズ。塩水で発酵させるためかなり塩分が高い。それが野菜の水分と甘味、酸味と中和され、バランスの取れた味わいになる。


前菜も主菜もサラダ 本場キプロスの味

 次にジョージさんが紹介してくれたのは「ホリアティキサラダ」。細かく刻まれたトマト、キュウリ、レタス、アルグラ、ネギ、キャベツの上に、ほぐしたフェタチーズがトッピングされている。レモン汁とエキストラ・バージン・オリーブオイルで野菜をあえて提供するのが特徴。

 グリークサラダとの違いは歴然。レモン汁の酸味はまろやかなため、各野菜の個性が際立つ。また細かく刻まれているため、全ての具材を同時に味わえる。

 「正確に言うと、これはギリシャではなくお隣のキプロスのサラダなんだよ」と笑顔で語るジョージさんは、実はキプロス人だった!「私はこれと同じ味を子供の頃から食べてきた。イタリアではサラダは肉や魚料理の前菜だけど、キプロスでは前菜にサラダを食べた後、主菜にもサラダを食べるんだよ。毎日がサラダ。サラダのない人生は考えられないね」と笑う。

 同店ではこの「グリークサラダ」と「ホリアティキサラダ」をベースに、フェタチーズの代わりに、イカやタコといった海鮮類をのせた、「エジャーンサラダ」や「アリアダサラダ」を展開。またトマト、キュウリ、赤タマネギなどに、ケファログラヴィエラチーズをトッピングした「メディタレニアンサラダ」などもある。

 古代から引き継がれるサラダは、シンプルかつフレッシュ。そして移民により持ち込まれた味には故郷への愛が詰まっていた。



左:グリークサラダ(GreekSalad)。フェタチーズは。米国産とギリシャ産の両方を使う。小8ドル、大10ドル
右:アリアダサラダ(Aliada Salad)。グリークサラダにフェタの代わりにタコの網焼きとパプリカがのる。15ドル


左:ホリアティキサラダ(Horiatiki Salad)。キプロスの伝統的サラダ。9種類以上の具材は細かく刻まれよく混ざっている。小8ドル、大10ドル
右:エジァーンサラダ(Aegean Salad)。ホリアティキサラダにフェタの代わりに海鮮をのせたバージョン。16ドル


「アリアダ」は、地下鉄N、Qラインのブロードウェー駅から徒歩1分

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