2015/04/17発行 ジャピオン809号掲載記事

Brooklyn Shoe Space

109 S. 5th St., 3rd Fl.Brooklyn, NY 11249
TEL: 718-218-7111
www.brooklynshoespace.com
毎週月曜6:30pmから入門クラス(受講料40ドル)、毎週水曜6:30 pm型紙作成クラス(100ドル)、5日間集中コースは4月27日~(受講費は1050ドル、材料費込み)

自分の足に合った靴を作りたい!


4日間あれば初心者でも靴を1足作れる。ウィリアムズバーグのスタジオ「ブルックリン・シュー・スペース」の靴作り集中コースを密着取材した。


参加の動機はさまざま

 3月末に開かれた4日間の靴作り集中コース(通常は5日間)。講師を務める「ケースターシューズ」のデザイナー、廣末敬子さんは「好きな素材や色で、自分だけの靴を作る楽しさを知ってほしい」と語る。参加した3人の生徒は、それぞれ目的があった。

 ケンタッキー州からお母さんと一緒にやってきたフレッド・ダラム君(16)。ユーチューブで靴作りの工程を見て以来その世界に魅せられ、今回は4足目に挑戦。「将来は靴の会社を作りたい」と、しっかりした将来ビジョンを持っている。

 テネシー州から参加したアンディー・オマラさん(30)はプロダクトデザイナー。靴関連プロジェクトのリサーチのために、会社から派遣されての受講だ。

 そして唯一のニューヨーカーは、画家のアリア・チェイピンさん(29)。体も小柄なら、足のサイズも「5」と極小。合うサイズの靴がなく、
「それなら自分で作ろう!」と参加を決意した。


型紙作りと靴型選び

 初日の午前中はまず講義。デザイン、材料、サイズ測定、型紙作り、靴型選びから靴作りのツールまで、これから始まる工程に必要な知識を頭に入れる。

 そして靴作りの最初の一歩はサイズ測定だ。左右の足を、縦の最長、足幅、アーチや甲の高さ、足首周りと、細かく測っていく。

 その測った結果を基に型紙を作り、続いてスタジオ内にある膨大な数の靴型の中から、入念に自分の足の形に一番近いものを選ぶ。「これが一番大変」と廣末さんが言うように、「履ける靴」を作るためには靴型選びがカギになる。


切って、縫って、張る!

 2日目の午前中は、全員で靴作りの素材専門店に革を仕入れに行く。戻ってきたら、前日作った型紙に合わせて革を切り、それをミシンや手で縫い合わせる。唯一の靴作り経験者のフレッド君だが、「ミシンに触るのは初めてで難しかった」と話していた。

 そして3日目は、前日切って縫った革を自分の靴型に被せて固定し、立体的に張っていく。

 4日目は靴底を付ける最終作業。この日最も苦労していたのは、靴底の素材に天然ゴムを選んだアンディーさん。最後の「研磨」がうまくいかず、四苦八苦。ローファーを作ったフレッド君は一番乗りで完成。アリアさんは、革を重ねて作ったヒールを磨き、色を塗る作業に一心不乱…。

 夕方6時、ようやく全員の靴が完成。初体験のアンディーさんとアリアさんは、「本当に履いて歩ける」と感動を隠せない様子。連日、朝10時から夕方6時まで集中して作業に当たった疲れが、喜びに変わった。

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