2015/04/10発行 ジャピオン808号掲載記事

ボビー・フレイ

セレブシェフ、TVホスト、レストラン経営者としてマルチに活躍。才能を見込まれ、27歳にして一流レストランの厨房(ちゅうぼう)を任された天才で、現在ニューヨーク市内では、「ガト」の他に「バー・アメリケイン」(152W. 52nd St.)を経営

心もおなかも大満足
鉄人ボビー・フレイの地中海料理


ガト

 日本からニューヨークを訪れる友人や家族、仕事関係のお客さまをもてなすなら、一度は一流レストランにお連れしたい。中でも、話題性があり、味も保証済み、さらにセレブな気分を味わえる三拍子そろった場所といえば、日本でも名前が知られている「アイアンシェフ」の店をおいて他にはないだろう。和食の鉄人・森本正治の「MORIMOTO」やイタリアンの鉄人・マリオ・バターリの「BABBO」「Del Posto」も捨てがたいが、今回は鉄人が手掛けるニューヨークのレストランの中で最も新しい「ガト」を紹介しよう。

天才シェフの味のバランス感覚に脱帽

 ガトは、アメリカ人好みの味とプレゼンですこぶるウケがいい、サウスウエスタンの鉄人・ボビー・フレイが、昨年3月にノーホーにオープンした地中海料理店だ。メニューには、「ケールとワイルドマッシュルームのパエリヤ」「たこのロースト~タンジェリンオレンジのビネグレットソース添え」など、適度にトレンドとアメリカンの要素を取り入れた料理が並ぶ。アメリカ料理の気軽さとワイルドさを残しつつ、地中海料理の骨組みは崩さず、そして自由自在にボビー流のエッセンスを加えるセンスの良さは、「メサグリル」(サウスウエスタン)、「ボロ」(スパニッシュ)など、彼のこれまでのレストランと共通する。個性の強い食材やシーズニングをも巧みに使いこなし、五つの味覚のバランスを調和させた料理を生み出すボビーの手腕はお見事。

運がよければボビーに会えるかも

ニューヨークをはじめ、ラスベガス、アトランティックシティー、バハマなどにレストランを持ち、テレビ出演にも忙しいボビーだが、時間の許す限り同店の厨房(ちゅうぼう)に立ち、ダイニングフロアに出てきてお客と談笑することもあるとか。ツーリストなら「ひょっとしたら生ボビーが見られるかも」という淡い期待を抱かずにはいられない。ボビーの妻で、「LAW&ORDER〜性犯罪特捜班」の検事補役でおなじみのステファニー・マーチもここで食事をすることがあるというから、ダブルセレブにお目見えすることも夢じゃない。



レンガ、廃材、キャストアイアンを駆使したインダストリアルな内装に、地中海風のタイルの床が彩りを添える

シグネチャー料理の一つ「ケールとワイルドマッシュルームのパエリヤ」。カリカリのアーティチョークととろける卵の不協和音も小気味良い



色鮮やかなアペタイザー「ピキーヨペッパーのマグロ詰め、サフランソースがけ」は、サラダ感覚でいただく

地中海料理の王道「たこのロースト」にタンジェリンオレンジのビネグレットソースを合わせてボビー流に


店内、料理写真: © Daniel Krieger

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