2019/03/08発行 ジャピオン1009号掲載記事


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異国文化、お手軽に

独りではなかなか足を踏み入れづらい異国の文化。でもちょっと気になる? 代わりに編集部がのぞいてみました。


リズムに乗って格闘技
ブラジル伝統・カポエイラ
マンハッタン区には現在ブラジル人が集中して住むエリアは少ないといわれるが、ミッドタウンの5、6アベニューの間に「リトルブラジル」の名の付いた通りがあり、かつて一大コミュニティーを築いていた名残がある。その流れを受け、区内にはブラジルの代表的な伝統武術「カポエイラ」を教える教室が複数ある。音楽に合わせて対戦する格闘技で、2014年にはユネスコの世界無形文化遺産に登録された。

「腰を低く落として、呼吸とリズムを合わせることが大切です」と話す「ザ・ニューヨーク・カポエイラ・センター」の指導者、マイケル・ゴールドスタインさんはこの道37年のベテラン。本場ブラジルで腕を鍛えた本格派だ。子供などビギナーから熟練者まで曜日や時間帯によってさまざまなクラスがあり、大勢が学んでいる。取材日にいた初参加の男性は、「ジンガ」と呼ばれる基本の動きを熱心に練習し、1時間過ぎた頃には様になっているように見えた。

体験してみたい人は誰でも歓迎で、随時見学を受け付けている。15日(金)午後6〜9時にはプロによるカポエイラの演武などを披露するフェスティバルがある(25ドルの寄付を奨励)。

The New York Capoeira Center
107 Suffolk St., #307
newyorkcapoeira.com


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古代を感じて一服
エジプト・水タバコ
エジプト人が多く住むクイーンズ区アストリアには、中東の「フーカー」(水タバコ)の店がちらほらある。その一つ「エジプト・ロイヤル・キュジーヌ」は古代エジプトの壁画をあしらったエキゾチックな雰囲気。水タバコは火皿で熱したタバコの煙を水に通してから吸い込む嗜好(しこう)品だ。日本でも若者など一部で人気となっている。煙は果物などで香り付けされ、柔らかいフレーバーになる。スタッフ、ムハンマド・マンスールさんはリンゴかスイカをオススメしている。

1回20ドルほどで約1時間持続する。午後3時以降、21歳以上が条件で注文前にIDの提示が必要。タバコが健康に及ぼす影響について理解した上で利用するようにしよう。

Egypt Royal Cuisine
30-91 Steinway St., Astoria, NY 11103


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身近な異世界

コミュニティースーパー


エスニックコミュニティーを支える拠点の一つは地域ごとにあるスーパーマーケット。「近くの日系スーパーで事足りる」と思って素通りしているなら、それはもったいないかも。

ロシア系住民が多いブルックリン区ブライトンビーチ周辺やクイーンズ区レゴパークなど市内に10店ほどある「ネット・コスト・マーケット」はロシア系の食料品を豊富に取りそろえる。

「バルチカ」などのロシアのビールやウオツカなどアルコール類が充実しているほか、赤カブを使ったサラダなど、総菜コーナーは見た目も楽しい。特に鶏の唐揚げのごとく、さり気なく売られている「Sturgeon(チョウザメ)」のフライは興味をそそる。日本ではなかなかお目に掛かれなそう。

アストリアの「ユーロマーケット」は周囲に住む東欧・バルカン半島出身の住民向け食材を取り扱うお店。ブルガリアのヨーグルトやハンガリーのチーズ、シチリアのオリーブなど、それぞれの食文化が垣間見える品ぞろえ。一般的な酒屋では見掛けないような各国のローカルビールも2、3ドル前後で販売され、飲み比べても楽しそうだ。

Euro Market
30-42 31st St.
Astoria, NY 11102


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