2019/03/29発行 ジャピオン1012号掲載記事


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日本人ニューヨーカーに聞いた
来る前に
知りたかったこと
ニューヨークに住む日本人に、来米前に知りたかったこと、いまだに分からない日常の疑問、それをどうやって解決しているかアンケートで聞いた。気になったのはやっぱり日米の違いニューヨーク市、および近郊在住の日本人を対象にアンケートを実施したところ、20人から回答を得た。

まず聞いたのは、ニューヨーク(アメリカ)での生活を始めるに当たり、来米(および転居)前に知っておきたかった、あるいは知っておけばよかったと思ったのはどんなことか、という質問(複数回答可)。回答で多かったのは、日本とアメリカで違いが大きい確定申告、クレジットカード、住宅情報、医療保険についてだった。

確定申告は自分でやるの?

「タックスリターン(確定申告)に必要な資料が多く、(来米前に)具体的に知っておきたかった」というのは、駐在員のZakuさん。ほかにも多くの人が、事前に知っておきたかった制度としてタックスリターンを挙げている。アメリカでは、所得税などの確定申告は自分で行うことになる。もちろん会計士などの専門家に相談、申請代行を依頼することは可能だが、書類などは自分でそろえなくてはいけない。滞在期間によって居住者、非居住者の違いがあったり、不動産、株式などの資産を保有している場合など、申請は複雑になる。また今年は30年ぶりの大幅な税制の改正もあったことが、さらに事前には分かりにくくさせている。(70ページ参照)

クレジットヒストリーって一体何?

アメリカがクレジット社会であることを「事前に知っておきたかった」と答えたのは回答者の約半数におよぶ。「(クレジットカードの)必要性と作り方を知っておきたかった」と答えたのは、結婚をきっかけに来米した、うださん。暮らし始めて分かるが、物件の賃貸契約をはじめ、あらゆる場面で求められ、来米したばかりの人にとっては呪文のように響く、「クレジットヒストリー」「クレジットスコア」という言葉。日本からクレジットカードは持って来ているのに、それとは違う、当地でなくては得られない経済的な信用度の仕組みは、事前に実感するのはなかなか難しい。(32ページ参照)

誰を信じる? 住宅事情

全米でも家賃が高いことで知られているニューヨーク市。少しでも安く住もうと思うと、エリアの交通の便の良さ、教育機関の充実度、さらに物件の種類などを検討しなくてはならない。来米間もない日本人が、賃貸契約に際して何が必要なのかといった情報や家賃を左右するエリアの開発状況などは、意外にもネットなどでは情報を得るのが難しいのがアンケートの回答からはうかがえた。
当地在住が10年を超えるコロンさんは、留学生として来米した当初、「賃貸契約で、誰を信じていいのか分からず、非常に不安だったことを覚えている」という。確かに、住居やエリアに関する情報は、生活の基盤となるため、事前にしっかりと調べておきたいことの一つだろう。

またコロンさんは、「家族などに協力してもらい、できるだけ早いうちに(物件を)購入した方が、短期滞在でも投資になったと今さらですが思います」と住居に関するアドバイスもしている。来米前にはなかなかそこまで考えられないだろうが、「高い家賃を払い続けるならば購入した方がいい」というのは当地に住んでいると、よく耳にするニューヨーク「あるある」話だと知っておくと、物件の見方も変わるかもしれない。(18、19ページ参照)

住民でも理解しにくい保険制度

来米前から「アメリカの保険制度の複雑さと医療費」について疑問があったというのはYKさん。15年以上当地に在住しているが、いまだにこれらについては疑問を持ち続けているという。

医療保険に関しては、2010年に医療保険制度改革(通称オバマケア)が成立し、市民の保険加入が義務化され、加入に対する支援制度ができた。しかし一方で非加入者に対する罰金制度も設けられ、また加入の複雑さも議論の的となってきた。そして、政権が変わり、制度が変更されたこともあり、在住歴が長い居住者にとっても、いまいち理解しにくいことでもある。(30ページ参照)

どうやって解決している?

長年住み続けていても、いまだによく分からないこと、困ることも多い。そうした場合、どうやって解決しているのかという質問もしている。

「自分でネットで調べる」というのが圧倒的に多いが、「友人、特にアメリカ人の友人に聞く」(田中キミヨさん)のように、ネットだけの情報を鵜呑みにしていない様子もうかがえた。また、P王子さんは、アメリカらしく、「基本は即、クレーム。場合によっては諦めの境地」と語る。さぞ長く滞在しているツワモノかと思いきや滞在はまだ3年未満とのことだ。

特に専門的な事柄に関しては、「その道のエキスパートに聞く」「ニューヨークの滞在が長い人に聞く」(AJさんほか)のが、やはり賢い方法だろう。そして、本誌「ニューヨークに住む」も、あなたの新生活にぜひ活用してもらいたい。


NY市のトリビア

現在の市長は、ビル・デブラシオ。第109代市長で、2014年1月1日から現職。ちなみに前代はマイケル・ブルームバーグで、02から13年まで3期務めた。

ニューヨーク市はマンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランドの5区から成る。ちなみに他区に比べ知名度が低いスタテンアイランドは、「the Forgotten Borough(忘れられた区)」の異名を持つ。

ニューヨーク市の人口は862万2698人(*1)で人口密度は1平方マイルあたり2万7012.5人(*2)。全米の人口は3億2716万9178人(*3)、人口密度は1平方マイル当たり87.4人(*2)。ちなみに人口に対する外国生まれはニューヨーク市は37.2%(*2)、全米は13.4%(*2)。(数値はUS Census より。*1=2017年推定、*2=2010年調査、*3=2018年推定)

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NY州のトリビア

ニューヨーク州の面積は50州中27番目。人口はカリフォルニア州(3955万7045人)、テキサス州(2870万1845人)、フロリダ州(2129万9325人)に次ぐ4番目(1954万2209人)。ちなみにお隣のニュージャージー州は890万8520人で11番目(*3)。

現州知事は、アンドリュー・クオモ。第56代で2011年1月1日から現職。第52代はお父さんの故マリオ・クオモ氏。ちなみにマーティン・ヴァン・ビューレンはじめ4人の大統領が当選前にニューヨーク州知事を務めている。

ニューヨーク市および近郊はプロスポーツチームが多い。MLBはヤンキースとメッツ、NFLはジャイアンツとジェッツ、NHLはレンジャーズとアイランダーズ、NBAはニックスとブルックリン・ネッツとそれぞれ2球団ずつある。さらにメジャーリーグサッカー(MLS)はニューヨークシティーFCとレッドブルがある。ちなみに「ニューヨーク」と冠しているが、ジャイアンツとジェッツはニュージャージー州イーストラザフォードで、レッドブルは同州ハリソンが本拠地。


不動産の購入
ニューヨークの不動産物件購入の際の手順について解説する。
監修: フィッセル知賀子さん
住友不動産販売ニューヨーク / TEL: 212-596-0842 / chika@sumitomo-ny.com

ニューヨークの不動産
ニューヨーク市の発表によると、2017年の市内の戸数は346万9240戸で、うち218万3064戸が賃貸で空室率は3.93%、持ち家率は30%程度となっている。全米平均の空室率7.1%、持ち家率64.4%となっていることを考えると、ニューヨーク市に人が集まり、引き続き不動産の需要が高いことが分かる。住宅物件は、コンドミニアム(コンド)とコーポラティブハウス(コープ)に二分される。コンドは不動産物件だが、コープは建物の所有権の株を購入し、特定の部屋を使用する権利を得る形をとることになる。コープを購入するには管理するボード(理事会)の審査を受ける必要があり、賃貸目的での購入などを制限する条件を課している場合が多い。ただし一般的にコンドに比べ価格が低い。コンドはコープに比べ購入条件は緩やかで、投資目的の購入などへの規制はほとんどないが、コープに比べ高額となるのが一般的。

物件購入の流れ
実際にはかなり複雑な手順を踏むが、ここでは大まかな流れを説明する。一般的には不動産エージェントと相談しながら、購入プランを立てる。モーゲージ(住宅ローン)を利用して購入する場合は、まず銀行に相談し「プレアプルーバル」を取得。借り入れ可能金額を確定させ、エージェントに相談する。

気に入った物件が見つかったら購入のオファーを提出する。契約書作成では不動産購入を専門とする弁護士が関わるので、事前に選定する。オファーが受諾された後、約1週間で契約書にサインをする。締結前の時期に、物件のチェック、必要に応じた家屋の調査、リノベーションを検討する場合は、建築家や工事業者などを連れ、物件の再確認を行うこと。契約内容は、不動産エージェントと弁護士を通し、売り手側と交渉を行う。

契約内容に合意できれば、買い手側は契約書にサインし、手付け金に当たるデポジット(通常は購入価格の10%)を支払う。その後、売り手側も契約書にサインをし、双方がサインをした契約書が買い手の弁護士に届いた段階で成約となる。成約後、ボードアプリケーションを準備、提出。モーゲージの申請もこのタイミング。物件の管理組合と銀行の承認が得られたら、物件の最終点検の後にクロージングとなり、物件の引き渡しを受けて、全ての手続きが完了する。


賃貸住宅
賃貸物件を借りる際の一般的な契約の流れを紹介する。
監修: 山崎里香さん
Furumoto Realty of NYC., Inc. / rika@furumoto.com / furumoto.com

賃貸物件の種類
ニューヨークの賃貸物件は主にアパートメント(アパート)、コンド、コープの形態がある。アパートはビル全体をオーナーが所有していて、自身あるいは管理会社が住居のメンテナンスや入居手続きの管理をしている。コンドミニアムとコープは日本の分譲マンションに近いもので、賃貸の場合は個人オーナーが所有する部屋を借りる。アパートは1年、2年と決まった期間の契約で、一般的に申請費用が安く、入居審査の時間(1週間弱)も短い。家賃は契約更新時に値上がりすることが多いが、一般的なアパートでは上昇率を市場の相場で決める。また家賃統制法に従い、毎年決まった率で家賃を値上げする、レントスタビライズのアパートもある。コンドとコープはオーナーと直接話し合って、入居、契約の条件、家賃を交渉できるのがメリット。ただし一般的に、アパートと比べて申請の際の費用が高く、入居審査の時間も長めにかかる。住居は不動産エージェントに相談するか、自分でオンライン、アプリなどで探すことになる。物件の場所、条件が気に入ったら、内覧した後、管理会社、またはオーナーへ申請(オファー)する。コンド、コープの場合はオーナーとの交渉成立後、必要書類などを管理組合に提出、約2週間から1カ月の審査を経て成約となる。

契約時の注意点
契約時には身分証明のほか、個人の財務状況を確認するために、現在の収入や貯金、クレジットヒストリー、過去数カ月分の給与明細や銀行残高証明などの提出が求められる。日本人の場合は、加えてパスポート、ビザ、英文の雇用証明書(または在学証明書)なども求められる。

デポジットは通常1カ月分だが、クレジットヒストリーがない場合、デポジット数カ月分、または家賃を数カ月から1年分、あるいは最後の月分の家賃を契約の際に支払うことを要求される場合もある。またサインをする前に、途中解約できるかどうか、契約期間や更新・解約に関する条件を説明してもらい、必ず理解すること。不明な点はエージェントやオーナーに問い合わせること。契約更新の際も、追加した内容が抜け落ちていないかなど不動産エージェントに相談しよう。

また、万が一の火災や水漏れなどに備え、借り主側の保険であるテナント保険に入っておいた方が安心。保険料は年間約150ドル程度からが一般的。


The Corcoran Group
不動産のあらゆる相談に
きめ細かなサービス対応

コーコラングループはニューヨーク市最大手の不動産会社の一つで、住宅用不動産売買はもちろん新築物件開発にも高い実績を持つ。同社のエージェントである松本哲夫さんは「マンハッタン、ブルックリン、クイーンズの住宅・投資用物件の売買から物件管理、テナント探しまで、業界最大規模のネットワークと、きめ細かなサービスで、お客様のニーズにあったお手伝いをさせていただきます。当地での不動産売買や投資などを考えられている方はぜひお気軽にご連絡ください」と話す。

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松本哲夫
TEL: 914-374-7195
ted.matsumoto@corcoran.com
nycfudosan.com

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写真は最近の取り扱い物件。マンハッタン・チェルシー地区のロフトアパートメント(写真上)、クイーンズ・フォレストヒルズの戸建て住宅(中段左)、ブルックリン・ウィリアムズバーグのコンドミニアム(中段右)、ブルックリン・パークスロープのコンドミニアム(写真下)


Yoshinori Takita, REALTOR
おしゃれな広めの
3ベッドルーム

マンハッタン、クイーンズ、ロングアイランドのコンド、コープ、戸建て住宅、オフィス物件の賃貸、売買、物件管理、投資などを手掛ける。紹介するのはマンハッタンの対岸にあり摩天楼の景色が楽しめる「The Avenue Collection 1200」の物件。通勤はマンハッタンまでフェリーで8分。近郊にはミツワマーケットプレイスもある。マンハッタンの1ベッドルームの値段で3ベッドルームの広さを享受できる。アメニティーはジム、プール、サウナ、コンシェルジュサービスなど充実している。

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滝田佳功
630 5th Ave., Suite 2000
New York, NY 10111
TEL: 646-529-2168 / YoshiTakitaRealty.com
Yoshi@YoshiTakita.com

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Location: Weehawken, New Jersey
Address: 1600 Ave at Port Imperial
Price: $1,399,000
Room Type: Condominium
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ハドソンリバー沿いのポートインペリアルに建つコンドミニアム。対岸のマンハッタンビューが見られる。価格は同じ間取りでもマンハッタンの3分の1というのも魅力。アメニティーも充実している


Taichi Realty
おしゃれなチェルシー
広めの1ベッドルーム

タイチ不動産は、ドアマン付き高級住宅から格安アパートの売買、賃貸から投資物件、短期滞在者向けアパートの紹介など、要望に合わせて幅広い不動産業務を行っている。また契約からアフターケアまで日本語でのサポートを提供する。今回紹介する賃貸物件は、チェルシー地区の1ベッドルーム(1725ドル)。最寄駅(地下鉄1、C、Eライン23st 駅)から徒歩3分。ウェスト24ストリートと7アベニューにある地上階で、十分な広さ(500スクエアフィート)がある。周辺にはカフェ、小売店も多く、アートスクール、ギャラリーなども並ぶ。部屋は改装済。

228 E. 45th St., Ste 1800
New York, NY 10017
TEL: 212-983-7000
taichirealty.com


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Location: Chelsea, New York City
Price: Rent $1725/month
Room Type: 1Bed Room
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チェルシー地区の1ベッドルームの賃貸物件。家賃は月1725ドル(暖房費込み)、改装、ケーブル設備施行工事済、冷蔵庫、レンジ付き

銀行口座の開設
アメリカで生活する上で欠かせない銀行口座開設。日本では利用することのない、チェッキングアカウントがある。
監修: 渡部(牛島)有貴子さん
Citigold Private Client Relationship Manager / citi.com

チェッキングアカウント
アメリカでは、ショッピングをはじめさまざまな場面でクレジットカードやデビットカードを利用するが、家賃やセキュリティーデポジットなど住居に関連した支払いは、パーソナルチェック(個人用小切手)での支払いを求められることが多い。チェックの使用を可能にするには、銀行でチェッキングアカウントを開設することが必要となる。通常、州発行の身分証明書(運転免許証やIDカード)とソーシャル・セキュリティー・ナンバーの提示が必要となる。チェッキングアカウントで決められた最低入金額、月々の手数料、1カ月に発行できるチェックの枚数などは銀行ごとに異なる。日本でいう普通預金口座に当たるセービングアカウントと連結しているものや、学生やシニア向けに手数料の安いプラン、給与や年金を直接指定の口座に振り込むダイレクトデポジットを利用すると、手数料が無料になるなどの特典を用意している場合もある。また、通常チェッキングアカウントに利子は付かないが、一定額以上の残高を維持することで利子の付くプランもある。

利用の際は残高を超えてチェックを切らないこと。チェックが不渡りになると、「オーバードラフトフィー」と呼ばれる手数料を払うことになる。また、何度も不渡りチェックを発行すると、クレジットヒストリーに「バッドレコード」が記録され、ローン申請やクレジットカード取得の際に支障が出ることもある。不注意による不渡り防止システムとして、「オーバードラフトプロテクション」や、セービングから自動的に不足分を移動させるサービスもある。

セービングアカウント
貯蓄を目的として開設する口座は、大きく分けて2種類、いつでも自由に預金の出し入れができるセービングアカウントと、日本の定期預金と同様、一定期間の出し入れが制限されるタイムデポジットがある。

後者の最大の特徴は、セービングアカウントが変動金利であるのに対し、固定金利で、金利そのものもセービングアカウントに比べ高めに設定されていること。また、マネーマーケットアカウント(MMA)という、通常のセービング同様自由に出し入れができるが、金利がセービングより高くなるものもある。ただし、最低入金額が高く設定されている場合もあり、口座開設にあたり、まとまった資金が必要となるのが一般的。


小切手/ATMの利用法
日本では個人が利用することが少ない小切手だが、アメリカでは「チェック」と呼ばれ、日常生活で利用する機会は多い。
監修: 渡部(牛島)有貴子さん
Citigold Private Client Relationship Manager / citi.com

小切手
チェッキングアカウントを開設した後、パーソナルチェックがつづられたブックを注文、購入すると、自分の名前と住所が印刷された小切手が数日で送られてくる。小切手にはパーソナルチェックのほかに、支払い保証(オフィシャルチェック)が付いたものがある。小切手の左下にある番号は、ルーティンナンバー(Routing number)、チェックナンバー(Check number)、アカウント・ナンバー(Account number)の三つ。表示は銀行によってチェックナンバーとアカウントナンバーの順番が逆の場合もある。ルーティンナンバーはアメリカの銀行コードで、自動引き落としなどをする際に必要となる。書き方は、日付(月/日/年の順)を書き込む。基本的には書き込んだ当日の日付を記入すること。次に、「Pay to the order of」の欄に、支払う人、会社などを明記する。またその下のラインに、支払い金額を英語で書き込む。435ドル支払いたいときには、「Four hundred thirty five and 00/100」と書く。00/100は、セントを表しており、たとえ金額がぴったりだとしても、セントまで記入する必要がある。「Pay to the order of」の右横にある枠には、先ほど書いた金額を数字で書き込む。書き直しや訂正をした小切手は使えないので、必ず新しく書き直すこと。最後に、パーソナルチェックの一番右下にある線上に、銀行を開設したときと同じサインをする。オプションで、左下にある「memo」に、チェックを渡す人へのコメントを書き込むこともできる。

ATM
銀行口座を開設すると、ATMカードが送られてくる。ATMを利用すれば、現金、小切手の入金や引き出し、口座間のお金の移動、残高照会ができる。操作方法は、まずはATMマシーンの所定の位置に、カードを挿入。画面の指示に従い、(通常4桁の)暗証番号を入力。現金引き出し(Withdraw)や入金(Deposit)、残高照会(Inquiry)など取引の種類を選択。現金引き出しをする際には、目的の口座(チェッキング、セービング)などを選び、最後に、利用明細が必要であれば、印刷または画面確認のいずれかを選ぶ。近年は各銀行がスマートフォンアプリを提供していて、利用履歴の閲覧、残高照会はもちろん、口座間のお金の移動、小切手の入金などもアプリ上で可能となっている。


アメリカの保険
アメリカの保険は、健康保険(Health Insurance)、生命保険(Life Insurance)、損害保険(Property & Casualty Insurance)、大きく分け三つのカテゴリーに分類できる。
監修(医療保険): 堀川智里さん
日米ソーシャルサービス(JASSI)/ TEL: 212-442-1541(内線1)/ jassi.org
監修(生命保険、損害保険): ジェームズ・ナム会計士
AA & TC, Inc. / TEL: 212-594-0074 / aantcinc.com

医療保険
病気やけがなどの治療をカバーする医療保険(Medical Insurance/ Health Insurance)の他、歯科保険(Dental Insurance)、眼科保険(Vision Insurance)などがある。歯科保険は歯の治療や予防、眼科保険は眼鏡やコンタクトレンズ代など限られた部分をカバーする。「オバマケア」(the Patient Protection and Affordable Care Act)は、国民の保険加入率を向上させることを目的に制定された。連邦での国民加入義務は2019年からはなくなったが、州ごとの加入義務がある場合もある。各州がマーケットプレイスと呼ばれるウェブサイトを展開し、医療保険プランを見比べて、購入することができる。支払った保険料は税控除の対象となり、タックスリターンの際に申請し、受給資格を満たせば、連邦政府が保険料の一部を肩代わりする。


生命保険

生命保険は掛け捨て型(Term Life)と積み立て型(Permanent Life)に大別できる 。掛け捨て型は通常10~20年の期限(Term)があり、その期限中に被保険者 (Insured)が亡くなると死亡保険金(Death Benefit)が受給者(Beneficiary)に支払われる。「掛け捨て」は保険料の支払いを止めると保険が失効する。積み立て型ではキャッシュバリュー(Cash Value)と呼ばれる生命保険の口座に積み立てたお金があり、保険料の支払いを一時停止しても即座に保険が失効することはない。積み立て型にはさらに終身型(Whole Life)、ユニバーサル型(Universal Life)、変額型(Variable Universal Life)などがあり、口座の中で貯蓄や投資ができる。また積み立て型では、キャッシュバリューを利用して子供の教育資金や自分の老後の蓄え、または相続対策にも使うことができる。老後に備える生存保障には「Annuity」と呼ばれる年金保険があり、介護保険は「Long Term Care」という商品がカバーする。入院保障は医療保険の範囲であるため、生命保険は関与しない。

損害保険
アメリカの損害保険には自動車保険、住宅保険、雇用者傷害保険、業務上の保険、船舶海上保険、医師の瑕疵(かし)責任保険など、種類は非常に多岐にわたる。いずれも専門性が高いため各部門の専門家に相談することが勧められる。



海外ビジネス協力会
海外で活躍する日本人を支援
医療に特化した保険を提供

海外ビジネス協力会は、日本の保険代理店が立ち上げた、海外で活動する日本人ビジネスパーソン支援を目的とした団体。同団体の目的の一つは、団体として契約をして、アメリカ在住の日本人が医療保険に安価で加入できる仕組みを作ること。保険は海外旅行保険と違い、必要のない保障を省き、医療に特化したものとなっている。「アメリカの医療保険の保険料は基本的なものでもかなり高額で、当地で活動する多くの日本人にとっては悩みのタネです」と話すのは、同会加入者で、ホリコキャピタルマネジメントLLC代表の堀古英司さん。さらに堀古さんは、「団体を通じて社員全員が加入しており、月々の保険料は以前の3分の1になりました。基本的に広く医療機関でもカバーされますし、日本の大手保険会社が提供しているので何か起こった際の対応も安心です」と語る。保険加入資格は日本のパスポート保持者(日本に住所がなくても加入できる)。加入手続きは日本出国前に行う必要があり、アメリカ在住者は一時帰国の際に日本出国日を保険開始日として加入することになる。日本に一時帰国中も90日以内であればカバーされる。最長2年まで継続が可能。ウェブサイトからメールアドレスを登録すると、保険の詳細が送られてくる。

kaigaibusiness.org


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「日本の大手保険会社が提供しているので何か起こった際の対応も安心です」と語る加入者の堀古英司さん。ウェブサイトからメールアドレスを登録すると保険の詳細が送られてくる
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クレジットカード
アメリカの日常生活に必須といえるのがクレジットカード。取得方法、使用方法、返済方法を紹介する。
監修: 今村由梨さん
Prestige International USA, Inc. / premio.com

クレジットヒストリーとスコアアメリカの日常生活では、住居の賃貸や携帯電話の利用をはじめ、さまざまな契約の際に、クレジットヒストリー、クレジットスコアを求められることが多い。クレジットヒストリーとは、クレジットカードを使用しての購入、返済の過去の履歴を示す信用情報のこと。これを統計学的に数値化したものがクレジットスコアで、アメリカでは個人の経済状況を示す一つの指標とされている。スコアの数値は、算出する会社により若干の違いがあるが、一般的に300から850の間で設定される。基本的にはスコアは高いほどよいとされる。ただし、買うものや契約するものによって、必要とされるスコアがあるので、それぞれのスコアを満たしていることが重要とされる。

取得
クレジットカードを取得するには、アメリカ国内に居住し、当地のクレジットヒストリーがあり、スコアも一定以上であることが条件とされ、ソーシャル・セキュリティー番号も必要となる。また勤務先、収支のバランス、家賃などの情報も尋ねられる。日本でクレジットカードを取得し利用していても、当地でのクレジットヒストリーには反映されない。クレジットヒストリーがない人は、セキュアードカードを作ることになる。これは銀行が担保(デポジット)を取って発行するカードで、例えば500ドルを担保として銀行に預け、その額内で使うというもので、返済できない場合、担保が支払いに充てられる。返済をしていると一般のクレジットカードに切り替えてもらえる。また来米間もない人を対象に、プレミオカード(premio.com)のように、日本の信用履歴情報をもとにクレジットカードを発行する日系カード会社もある。

返済
アメリカの場合、最良の方法は一括払いとされるが、一括で返済できない場合、契約時に決められた方法で算出される最低金額を期日までに返済すればよいシステム。借りている残金に対しては、決められたAPR(年利率/Annual Percentage of Rate)にのっとり利子が付く。最近は直接的なカード盗難の被害よりも、カード情報が流出し、不正利用の被害に遭う方が多い。心当たりのない利用があった場合は、異議申し立てを行えば代金の支払い義務は発生しない。


住宅ローン(モーゲージ)
当地で不動産を購入する際に利用する、住宅ローン(モーゲージ/Mortgage)について紹介する。
監修:渡部(牛島)有貴子さん
Citigold Private Client Relationship Manager / citi.com

モーゲージの基本
一般的なローンは、担保がない場合、個人で銀行から大きな額を借りることは難しいが、住宅購入の場合は、初めての物件購入でも、物件自体が担保となる住宅ローン「モーゲージ」を組むことができる。アメリカ居住者(アメリカ市民権保持者、永住権保持者、就労ビザで一定期間以上アメリカに滞在している人)の場合は、アメリカ国内で収入を得ていること、クレジットヒストリーがあることなどが必要条件となる。

種類
モーゲージには「固定型」と「ARM(Adjustable-Rate Mortgage)型」と呼ばれる変動型の2種類ある。「固定型」には、10年、15年、20年、30年などの種類があり、固定された期間内に固定された金利で返済する。一方、「ARM型」は全て30年ローンで、10/1 ARM、5/1 ARMなどと表記される。例えば、「10/1 ARM」は、最初の10年間は固定金利で、その後は1年ごとに金利が見直される、ということを表している。

プロセス
モーゲージを組むプロセスは次の通り。①その人の資産、借金、収入などの経済状況やビザのステータスなどから、その人がいくらお金を借りることができるかを書いた「プレアプルーバルレター」を銀行から出してもらう
②不動産エージェントに相談し購入したい物件を見つける
③物件が見つかったら、プレアプルーバルレターを添付し、物件購入のオファーを入れる
④オファーが受理されると、売り手側の弁護士から契約書が送付される
⑤買い手側の弁護士が書類を確認
⑥問題なければ、売り手と買い手が売買契約書にサイン
⑦銀行などにモーゲージの申し込みを行う
⑧60日以内(通常クロージングに要する日数)にクロージングできる見通しが立った時点で、金利をロック
⑨すべての書類、条件がクリアになったら、モーゲージ確約のレターが買い手に送られる
⑩売り手と買い手が、双方の弁護士、銀行、不動産エージェントなどの立ち会いのもとでクロージングの契約書にサインし、売買契約が完了(クロージング)する。


運転免許の取得
都市部では公共の交通機関を利用できるが、郊外の生活では車の利用は必須だ。アメリカでは運転免許は身分証明証書として利用する機会も多い。
監修: 大塚豊さん
Fuji Driving School / TEL: 212-661-0434 / fujidrivingschool.com

取得までの流れ
運転免許証は、居住する州のDMV(Department of Motor Vehicles/ニュージャージー州ではMotor Vehicle Commission)で取得する。基本的には、筆記と路上試験を受けるが、制度は州で異なる。ニューヨークでは、国外の運転免許証の保持者への試験の一部免除措置はない。申請にはDMVが求める各項目に対して証明書類を提出する。項目は生年月日の証明(パスポートなど。日本のパスポートの場合は有効なビザとI-94)、ソーシャル・セキュリティー・カード、州住民である証明(電気代請求書、給与明細など2点)、身分証明(銀行カードなど)。有効な書類はウェブサイトで事前に確認すること。またDMVでは身分証明のみを目的とした(Non-driver Photo ID Card)も発行している。ただしこれまでの「Standard」は2020年10月1日以降、国内線の飛行機に搭乗する際などに身分証明書として利用できなくなるため、DMVは連邦政府が定める「Real ID」の申請を推奨している。

試験
筆記試験は予約不要で、DMVに行った日に受験できる。選択式の質問20問中14問以上の正解で合格。日本語での受験も可能。予想問題はDMVや自動車学校のウェブサイトに掲載されているので、事前に勉強しておくこと。筆記試験に合格し、視力検査にパスすると、5年間有効の仮免許(ラーナーパーミット)が2~3週間後に郵送されてくる。免許証を持つ21歳以上の同乗者がいれば、州内の公道での運転練習が可能になる。ニューヨーク州では5時間の講習の受講が義務付けられており、講習は自動車学校などで開講されている。路上試験は、DMVが提示する日時・場所から選ぶ。希望の日程、場所が提示されていなければ、提示されるまでウェブサイトをチェックするか、電話で確認する必要がある(必ずしも希望日、場所で予約が取れるとは限らない。またニューヨーク市内、およびウェストチェスターの場合、取れる予約は約4〜5週間後)。試験に使用する車は家族、知人や自動車学校などの車を自分で手配する。この際、ラーナーパーミットや5時間講習修了証のほか、使用する車の登録証や車検証も持参すること。路上試験では試験官の指示を正確に理解し、きちんとそれに従うことが大事。試験に合格すると暫定免許が渡され、約2週間後に正規の運転免許証が送られてくる。

・NY DMV: dmv.ny.gov
・NJ MVC: state.nj.us/mvc

自動車の利用
自動車の利用、入手する手段も、新車、中古車の購入だけでなく、リースも選択肢として一般的。
監修: 市村知広さん
Wish Auto / TEL: 914-381-0012 / wishauto.com

リース
アメリカでは自動車を所有する際、購入に限らず、新車のリースも一般的な選択肢として考えられる。新車のリースは、ディーラー、またはリースを専門とする会社で契約ができる。リースは3年ごとの契約が一般的。自動車は基本的に乗っている年数、走行距離が長くなるのに伴い、故障の発生率も高くなるため、新車に2~3年ごとに乗り換えれば、そうした心配が少なくて済むというのがリースの利点。最初に頭金(車の価格の20%程度)を支払い、その後は月々のリース料を支払っていく。購入より安いというよりも、一時金としての出費が抑えられるのが利点となる。ただし、クレジットヒストリーによってはリース料が高くなったり、リースができないというケースもあるので、事前に確認すること。メンテナンスは基本自己負担となるが、車種によってはリールの料金にメンテナンスサービスが含まれるものもある。所有するわけではないため、契約終了時には購入時の状態に戻す必要がある。そのためカスタマイズなどを施しても、無駄になってしまう。また途中で契約を破棄する場合は契約期間の支払額を満額で払うことになるので、日本への帰国時期が決まっている場合は事前に考慮して契約すること。またリース契約の場合、利用期間だけでなく、年間走行距離のキャップ(制限)も設けられる。年間の走行距離のキャップは一般的には1万マイル程度で、それを超えると追加料金が発生する。リース車を遠方への通勤用として、また企業の営業車などとして使用する場合は、年間走行距離がキャップを超えると予想されるので、リースではなく購入を検討した方がよい。

購入
自動車の購入にはアメリカの運転免許が必要。新車、中古車の購入はディーラーを通じて行うのが一般的。購入に自動車ローン(ファイナンス)を利用する場合は、申請にクレジットヒストリーが必要。中古車を選ぶ際は、信頼の置けるディーラーに相談して購入すること。アメリカで販売される車は全て車体番号(VIN)が付けられていて、ウェブサイト(carfax.com、autocheck.com)で、番号から車の登録場所、過去の所有者人数、走行距離、事故記録、レンタカーとしての使用記録などが分かる。車社会で、中古車が多いアメリカでは、特に滞在期間が限られる場合、必要年数で安心して乗れるものを選べば、ワンランク上の車種に乗れるのが魅力とされる。


市内の移動/交通機関
アメリカの日常生活に必須といえるのがクレジットカード。取得方法、使用方法、返済方法を紹介する。
監修: 今村由梨さん
Prestige International USA, Inc. / premio.com

地下鉄
ニューヨーク市内では、MTA(The Metropolitan Transportation Authority)が運営する地下鉄(Subway)が整備され、利用者は年間のべ17億人以上(2017年、MTA調べ)。文字通り市民の足となっている。数字やアルファベットで示された25路線が、市内の472駅を結んでいる。路線により急行(Express)と各駅停車(Local)があり、24時間運行している。ただし天候、工事、イベントなどにより、運行ルートやスケジュールの変更、運休が平日、休日問わず頻繁に起こるので、駅構内やホームの掲示板に貼られた情報を見ておくこと。マンハッタン内では、「Uptown(北行き)」と「Downtown(南行き)」があり、路上から駅への入り口がそれぞれの方向専用という場合が多く、構内で行き来ができないことが多いので、行き先を確認してから改札を通ること。乗車には、駅構内の券売機で、シングルライド(1回乗車分の紙の切符)、または金額を補充して使うメトロカードを購入する。2019年3月現在で、シングルライドは3ドル。1ドルでメトロカードを購入して使う場合は、1回分の運賃は2ドル50セントと割引となる。また7日間(32ドル)、30日間(121ドル)乗り放題のメトロカードも駅の券売機で購入することができる。改札を通過する際には、切符、メトロカードともに、カードリーダーにスライドさせて、ターンバーを押して入る。各駅には駅員が24時間常駐しているブースがあるので、何か問題があるときは、駅員に相談するとよい。

バス
マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランドの5区を走るニューヨークのバスは、各駅停車や急行などを含め300以上の路線が運行している。路線名はアルファベットと数字で表示されていて、アルファベットは5区の頭文字を表わす。また、平日のラッシュ時にはマンハッタンと他区を結ぶエクスプレスバスが運行されている。バスへの乗車は、アイコンと路線名が表示された標識のあるバス停で待つ。運転席横にある機械に現金を入れるか、またはメトロカードを挿入する。降車する際には、手すりにあるストップボタンか、窓のふちにあるテープを押し、後部ドアを使用する。料金はメトロカードを利用する場合は、地下鉄と同じ。現金で支払う場合、1回分の運賃は3ドル、メトロカード利用は2ドル50セント。またエクスプレスバスは6ドル50セント。

タクシー
マンハッタンの象徴ともいえるイエローキャブは24時間走っている。

車体の上部にあるランプが付いているのが空車で、手を上げて停める。乗車してから、行き先を告げる。正確な住所を告げても良いが、目的地を交差するストリートやアベニューを教えてもよい。支払い方法は、現金、クレジットカード、デビットカード。支払いの際にはレシートをもらっておくとよい。レシートにはタクシーの登録番号が記入されており、車内に忘れ物をした際の問い合わせや苦情を報告する際に役立つ。

初乗り料金は2ドル50セント。それに、ニューヨーク州税として50セントが加算される(2019年3月現在)。1/5マイルごとに50セントが加算されていくシステム。夜間(午後8時から翌日午前6時まで)は50セントの、平日のピーク時(午後4時から午後8時まで)は1ドルの追加料金が課される。橋やトンネルを通る際には通行料(Toll Fee)が料金に加算される。チップはメーター料金の15~20%を目安にして支払う。

またJFK国際空港とマンハッタン間は基本料金が52ドル(その他に州の税金やラッシュアワー料金などが加算される)に設定されている。それ以外の区は通常の料金が適応。ニュージャージー州にあるニューアーク・リバティー国際空港への往路にはメーター料金以外に、17ドル50セントの追加料金が請求される。

イエローキャブ以外に、ニューヨーク市内のマンハッタン以外(96ストリート以北は除外)で客をピックアップすることが許可されているボロキャブがある。ボロキャブのタクシーは車体が緑で、イエローキャブと区別されている。

配車サービス
タクシー以外の配車サービスとして、スマートフォンアプリなどを利用するUber、Lyftなどのほか、リムジンサービスなどがある。

Uber、Lyftなどを利用する場合は、スマートフォンアプリを事前にダウンロードし、クレジットカード情報などを入力しておくこと。ピックアップしてもらう場所と行き先を指定して配車予約をして、降車時に料金精算を行う。

リムジンサービスは事前に配車を手配する完全予約制で、料金の支払いは予約時などに行う。予約はリムジン会社のウェブサイトから、または電話で行う。出発地と目的地の住所、ピックアップの日時、乗客数、荷物の数、希望する車の種類を伝えること。料金は各会社や希望する車の種類によって料金システムが異なるので事前に確認すること。

レンタルシェアバイク
2013年に登場したレンタルバイクのシステムで、19年3月現在、利用可能な自転車(バイク)は1万2000台、専用ドック(駐輪場)は市内および近郊で750カ所ある。利用可能なエリアは、マンハッタンはハーレムを北限にほぼ全域、ブルックリン、クイーンズの一部、ニュージャージー州ホーボーケン、ジャージーシティーの一部。専用ドックにあるバイクを番号を使って解除し、規定の時間内(30分。年間パス所有者は45分。遅延すると15分ごとに4ドル追加料金)に別の(あるいは同じ)場所の専用ドックに戻す。スマートフォンアプリまたは専用ドックにある券売機で利用期間を選び、料金をクレジットカードで支払う。1回3ドル、1日パス12ドル、3日パス24ドル、年間パスで169ドル(それぞれ税別)。

郊外への交通機関
MTAおよび子会社が運営する交通機関は、ニューヨーク市を起点に、アップステートへのメトロノース鉄道、ロングアイランドへのロングアイランド鉄道、ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社が運営するニュージャージー州へのパストレインがある。

メトロノースはグランドセントラル駅始発のイースト・オブ・ハドソン線の3路線と、ニュージャージー州ホーボーケン駅始発のウェスト・オブ・ハドソン線の2路線(路線の中でニューヨーク州の一部のみ)。年間8700万人が利用している。

グランドセントラル駅始発は、ハーレム線(終点: ワセイク駅)、ハドソン線(終点: ポーキプシー駅)、ニューヘイブン線(終点: ニューヘイブン・ステート・ストリート駅、本線のほかに3本の支線あり)の3路線で、マンハッタンに勤務する人たちの通勤電車として利用されている。

ロングアイランド鉄道は、ロングアイランドの東西を結ぶ路線で、市内ではマンハッタン内のペン駅、ブルックリンのアトランティックターミナル駅、クイーンズのロングアイランドシティ、ジャマイカを始発としている。グリーンポートまでの本線のほか、モントーク、ポートワシントン、オイスターベイへの支線が伸びている。

パストレインは市内ではワールドトレードセンター、33St駅が始発で、ハドソン川対岸のニュージャージー州ホーボーケン、ニューアークまでの路線がある。


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