お話を聞いた人
小斎亮介さん
アート引越センター
Art Van Lines USA, Inc
501 Penhorn Ave., Unit 2
Secaucus, NJ 07094
TEL: 201-262-0123
operation@0123usa.com
www.the0123.com/plan/kaigai
子供を連れた
帰国・海外引越を手配する
子供を連れての帰国は、荷物も多く、転校の手続きなどが大変なので、早め早めに動きたい。ここでは引越の大まかな流れや、荷造りのコツ、必要書類の書き方などをプロに聞いた。
帰国・海外引越が決まったら
子供のいる家族連れの帰国・海外引越は、子供の学校に合わせて春休みや夏休みが多くなる。「帰国がはっきりした段階で、できるだけ早く転校手続きのための資料を入手する手配を始めたほうが良いです」と話すのは、アート引越センターの小斎(こさい)亮介さん。新居の決定や、通学路の確認など、すべきことはいろいろあるので情報を早めに入手しよう。住所が決まっていないと具体的な入学手続きに入れないこともあるので、それまでに必要な書類(成績証明書など)を準備しておき、住所決定後、すぐに手続きに入れるように動くことが重要だ。「4月入学、9月入学で申請のタイミングが違います。帰国時期のタイミングをみて、学期初めに登校できるように入学手続きを進めることが、お子様のためには良いと思います」と小斎さんはアドバイス。
業者に引越の見積もりを頼む時期は帰国の2~3カ月前。込み合う時期はさらに余裕を持って動き始めた方が良い。見積もり時には荷物の量の確認、引越の日程の打ち合わせ、サービス内容の説明などが行われる。見積もり前には何を持って帰り、何を処分するのかを決めておこう。見積もりは実際に業者に家まで来てもらう方法と、電話で済ませる方法があるが、「実際に訪問させていただいたほうがベターです」と小斎さんは言う。
持ち帰るもの・処分するもの
引越はものを処分する最大のチャンスでもある。ベッドなどの大型家具や、アメリカサイズのおもちゃは持ち帰っても日本の家屋に合わない場合がある。またIKEAなどで購入した組み立て式の家具は、再組み立てに適していないものも多いので、思い切って処分するか、ムービングセールで売却してしまう方が無難だ。
また日本への持ち込みが禁止されている品物や、課税されるものもあるので、事前に業者に確認をとってから梱包をスタートしよう。一般的には麻薬、覚せい剤、拳銃類やクレジットカードの偽造品、偽ブランド品、わいせつ出版物などが持ち込み禁止。また「子供関連のものだと、ハロウィーンやクリスマスの飾り物に、わらなどの植物が付いていると、植物検疫上規制されることがあります」と小斎さんは注意を促す。
荷造りは、重いものを箱の底に、軽いものは上のほうに詰めていくのが鉄則だ。品物の間に隙間ができたら洋服やタオルなどを緩衝材として利用するのがコツ。できるだけ荷物をコンパクトにするためにも、空きスペースを有効活用しよう。小斎さんは「お子様の年齢にもよりますが、仕分け箱を作成し、持っていくもの、処分していくものを分ける作業を一緒にしてみてください。帰国の際の楽しい思い出になり、またその作業を通して帰国を実感することが、お子様の心の整理になると思います」と言う。
荷物は船便、航空便、そして自分で持ち込む手荷物に分けられる。子供のいる家庭だと船便は2回に分けて発送した方が、計画が立てやすく、余裕を持った引越しができる。船便1便目では季節外れの衣服や、来客用の食器、本、CDなど。航空便ではスーツやネクタイ、炊飯器など手荷物には入らないが帰国後すぐに使うもの。そして航空便に入らず残ったものを船便2便目で送るのが良いと、小斎さんは指摘。日本に着くまで、船便は2カ月前後、航空便は10日~2週間前後かかる。
箱詰めが終わったら、船便、航空便、別々に「梱包明細書」を作成。明細書には品物、数量、保険金額(その品物が万が一紛失および破損した際、再調達できる金額)を記入していく。この申告金額に対して保険がかけられるので、品物のメーカー名、ブランド名も記載し、減価償却を考えず、購入時の値段をそのまま記入しよう。また箱の外にも、開封時に何が入っているかすぐ分かるよう、例えば本であれば、小説、ビジネス書などと具体的に書いておこう。
引越当日&帰国日
引越当日には、手荷物と業者に持っていってもらうものを、しっかりと分けておく。鍵、財布、携帯電話、パスポートなどの貴重品、手荷物は部屋の一箇所にまとめておくことが肝心。誤って業者に運ばれてしまうと、後で大変なことになる。
帰国日、飛行機内で配られる「携帯品・別送品申告書」を必ず2枚受け取り、2枚共同じ内容で記入。別送品の個数は手荷物以外の日本へ発送するものすべてに該当する。船便1便、船便2便、航空便、そして車を送る場合はその数も含まれるので忘れないように。空港に到着したら税関員に手渡し、1枚は税関が保有、もう1枚は返却されるので、必ず税関のスタンプが押されているか確認した上で受け取り、空港の引越業者のカウンターに渡すか、業者に送付しよう。この申告書が、船便や航空便到着時の通関手続きで必要となるので、絶対に忘れないように。
以上の流れを押さえ、引越作業を効率よく進め、日本での新生活を楽しく始めよう。