Spice Peanuts(4ドル30セント/8オンスほか、4サイズ)フィナンシャル・ディストリクトの朝は早い。午前6時の開店に合わせ、3時半にはその日出す15種類のスープを作り始めるという「カフェ・ドッピオ」オーナーのラド・ペトロビックさんとシェフのナンシーさん夫妻。1993年から世界各国のスープを研究しつつ、独自に新しいレシピも生み出しながら、結果として約25カ国120のレシピに至り、毎日そのうち15種類を、日替わりで作って販売している。
「元々、みんなに自然素材だけを使ったヘルシーなスープを食べてもらいたくて、いろいろ作っていたのが、ユニークなメニュー誕生にも繫がりました」と、ラドさん。朝作ったら、午後2時半ごろまでには売り切って、毎日3時閉店。しかもスープがあるのは月曜〜金曜日のみだ。他店に比べ、塩を少なめに使っているので、米国の濃すぎるスープに閉口しがちな私たち日本人の口に合うのもうれしい。
同店のメニューの中でも変わっているのは、「スパイス・ピーナツ」。セネガルのスープだ。ピーナツの香りが香ばしく、セロリ、ニンニク、ニンジン、タマネギほか、4種類のスパイスがピリっと利いていて、体が温まり、血行が良くなるよう。また、「モラビアン・ルート」は、ナンシーさんの故郷、クロアチア・モラビア村のスープ。セロリの根、パセリの根、パースニップの根、ヨーロッパ原産のカブなど、根菜をトマトと一緒に煮込んだもの。素材の味が生きた田舎風スープで、食べるとホッと落ち着く。この日は、「ソパ・デ・レスト」という牛肉と野菜のポーランドのスープもお店に出る予定だったが、納得のいく牛肉が手に入らなかったため、とりやめたという、こだわりぶり。また、「イタリアン・ウエディング・スープ」のミートボールには、通常、鶏肉を使うが、この店では豚・鶏の合いびき肉で作っている。
ほかにも、ミルクを使用していない「サーモン・チャウダー」、また、冷たい「キュウカンバー・アンド・ヨーグルト」はユニークだ。口に運ぶ前から、キュウリの香りが漂い、シャキシャキとした歯ごたえが面白い。3月ごろからは、メロンスープ、更にはニンジン、セロリ、オニオンなどが具の、スイカスープも登場する。スムージーのような名前だが、スープなのだ!
毎日、日替わりで世界各国の15種類のスープが楽しめる。
Moravian Root(左)、Cucumber and Yogurt(右)。(各4ドル30セント/8オンス)
オーナーのラドさん(左)とシェフのナンシー・ペトロビックさん(右)夫妻。煮詰まりすぎを防ぐため、スープのふたはしない。75℃で保温。


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