ハイランドは、10月中旬にオープンしたスコティッシュ・ダイニング。スコットランド産ウイスキー、スコッチも厳選の30〜40種がそろう。「スコットランドの固定イメージを打ち破る場所を目指しています」と語るのは、共同オーナーのドナルさん。レンガの壁にシカの頭のはく製、暖炉、チェックのいす、そしてスコットランド人現代作家の絵画――伝統文化に、ヒップ&クールなツイストをかけた内装だ。
「一般にスコッチの特徴は、麦芽を乾燥させる時にピート(泥炭)を燃やすことから来る、独特のスモーキーさです」と語るドナルさんのおすすめは、「コンパスボックス・オーククロス」。アメリカンオークとフレンチオーク、2種類の樽で熟成され、バニラ香とスパイシーさが共存する。これにラズベリージンジャー・シロップ、レモンジュース、卵白を合わせた「ラズベリー・ジンジャー・サワー」では、その奥深さを甘く楽しめる。
ドナルさん。左から「Com-pass Box Oak Cross」、「Raspberry Ginger Sour」、柑橘系の香りで飲みやすい「The Glen-rothes Select Reserve」(すべて12ドル)。
むき出しの石の床に本物の暖炉、アイルランドのウォールナットを使った一枚板のカウンター。フォルチェは、バーテンダーのパメラさん曰く「本物のアイリッシュ・ウイスキーバー」だ。
「ジェムソン」ほか、アイリッシュウイスキーは約15種。「ウイスキーの語源は、ゲール語の『uisge beatha』。命の水という意味通り、アイルランドではどの家にもあって、赤ちゃんの歯が生えかけで痛がる時は塗ってあげたり、風邪の時はホットトディーにして飲んだり、とても身近なんです」とパメラさん。「若い人には、一瞬でハッピーになれるこの飲み方よ!」とすすめてくれたのは、アイルランドの「カーボム」。ショットグラスにウイスキーを7・5、次に「ベイリーズ・クリーム」を2・5の割合で入れ、「ギネス」ビールを半分注いだ大きなグラスに立てたまま沈めて…カウンターにグラスの底をドンと打ちつけ、勢いよく飲む! 「スランチェ(乾杯)!」
アイルランド出身のパメラさん。左はスムースで優しい味が初心者におすすめの「Tullamore Dew Original」(7ドル)。右二つのグラスで「Car-bomb」(10ドル)を作る。
11月17日にオープンしたばかりのライハウス。ここでは、ライ麦を主原料に造られ、アメリカンウイスキーとして古い歴史を持つライウイスキーを中心に、各地の小さな蒸留所から上質なウイスキーをセレクト。初めてライウイスキーにトライするなら、飲みやすい「リッテンハウス」がおすすめだ。なかなか手に入らない、「トーマス・H・ハンディ・サゼラック」なども。氷を頼むと、バーテンダーが手のひらの上で少しクラックしてくれるなど、おいしく飲むための細やかな気配りが行き届いている。
カクテルメニューは、有名ミクソロジストのサーシャ・ぺトラスキーの下で修業したという、リネットさんとジムさんが考案。知識のあるバーテンダーがいるのもここの特徴だ。おすすめは、「ブレット・バーボン」に「サンジェルマン」、自家製のグレナディン・シロップやレモンジュース、ミントを加えた「クララ・ボウ」。
バーテンダーのアラスカさんが作ってくれたカクテルは、1920年代の女優の名前を冠した「Clara Bow」(12ドル)。ウイスキーは「Rittenhouse」(9ドル)。
店内に一歩入ると、薫製の良い香りに包まれる。厨房内にスモーカーがあり、ベーコンやパストラミを作っているからだ。キャロルガーデンのバーレストラン、チャー・ナンバー4。そのドリンクメニューは、12ページにも及ぶ。内訳は、150種類のアメリカンウイスキーのほか、オーナーの個人コレクションから供出されたスコッチ、アイリッシュ、そして、日本向けだけに造られた、今では手に入らないという「メーカーズマーク・ブラックワックス」、日本の「軽井沢」まで、圧巻の300種。香りを楽しめるよう、口がすぼまったグラスで出される。
ソムリエの資格も持つ共同オーナーのショーンさんに作ってもらったのは、シンプルでスムースなバーボンの「ジム・ビーム」に、ノンアルコールのジンジャービール、ライム、カナダ産メープルシロップを加えた「ノアイースター」。おしゃれなライティングのカウンター席で、ゆっくり傾けたい。
共同オーナーのショーンさんがすすめる初心者向けバーボンは、シングルバレルの「Elmer T. Lee」(1オンス5ドル)。カクテルはオリジナルの「Noreaster」(9ドル)。
