キリスト教メノナイト派の一派アーミッシュのコミュニティーは、米国中西部や北東部の広範囲にあるが、その中心はペンシルバニア州ランカスター地方だ。前泊のハーシーからは車で1時間以内。ここでは、彼らの生活文化に触れてみよう。
AAA(米国自動車協会)が選ぶ「文化的景勝道路」でもある、オールド・フィラデルフィア・パイク(ルート340)で東に向かうと、隣町インターコースまでの数マイルの区間に、バードインハンドやキッチンケトルといった集落がいくつかあり、見学できる。
アーミッシュは伝統的に、電気を使わないため、幹線道路を離れれば電線もなく、空が広く感じられる。彼らは、電気だけでなく、自動車も使わない。そんな彼らの主な移動手段である馬車に揺られながら、農場の広がる牧歌的な風景を眺めていると、穏やかな気持ちになれる。ちなみに、彼らは自転車にも乗らないそうだが、キックボードやインラインスケートはOKなのだとか。集落の中には、アーミッシュの伝統料理を食べられるお店や、文化紹介をしているミュージアム、ファーマーズマーケット、B&Bなどもある。
アーミッシュ文化を見学した後は、ストラスバーグへ。1832年から建設が始まり、20世紀半ばまでペンシルバニア州中部で重要な輸送手段として活躍したストラスバーグ鉄道では、現在は観光用としてSLを運行中。4月からは毎週土曜日の夕方に「ワイン&チーズ列車」を運行しており、往復のマイル、約45分間の乗車中に、のどかな風景を眺めながらワインとチーズを楽しめる(30ドル)。子ども連れなら、ほぼ毎日運行されている「ランチ列車」がおすすめ。発着駅のそばには、多数のSLが展示された鉄道博物館もある。
Lancaster周辺には、のどかな風景が広がる。華やかさはないが、馬車や列車から眺めていて飽きることがない。
宗教の自由を求め、1682年に英国からウィリアム・ペンがクエーカー教徒を引き連れ、開拓したフィラデルフィア。米国独立の舞台ともなったこの街で、自由と博愛の精神が立ち上げたアメリカの礎を発見しよう。
5ストリートに沿って歩けば、建国の歴史を今に伝えるリバティーベルセンターや、インディペンデンス・ホールが見学できる。センターシティーへは徒歩圏内。ウィリアム・ペン像が頂に立つ市庁舎は、石造建築物としては世界一の高さを誇り、高さ500フィート(約152メートル)の展望デッキから古都を一望できる。
ニューヨーク名物がベーグルだとしたら、フィラデルフィアはもちもちっとした食感に、塩味が効いたソフトプレッツェル。ドイツ系移民が持ち込んだプレッツェルはすっかり定着し、「フィラデルフィアンは全国平均の12倍ものプレッツェルを食べている」との調査結果もあるほど。ここでは、マスタードをつけて食べるのが特徴だ。『フィラデルフィア』誌で昨年、「ベスト・オブ・フィリー」に選ばれた人気店「フィリー・プレッツェル・ファクトリー」サンソンストリート店のマネージャー、トミー・ゲストさんによると、「ホースラディッシュがピリッと効いた、マスタードディップが一番人気だね。1個65セント、3個でも1ドル50セントという安さもあって、不況下なのに売り上げは伸びているんだ」。
また、この時期にフィラデルフィアを訪れるなら、1000本の桜でピンクに染まるフェアマウントパークも要チェック! 見ごろは4月中旬まで。現在開催中の「スバル・フィラデルフィア桜祭り」の最大の目玉、「サクラ・サンデー」は4月5日。和太鼓や日本舞踊などの公演も行われる。市内からシャトルバスのサービスがあるのも嬉しい。
市庁舎の展望デッキツアーは9:30am〜4:15pm。1階のインフォメーションデスクにて申し込める。
プレッツェルのカスタムメイドのオーダーも受け付けており、希望の形に仕上げてくれる。
Fairmount Parkでは現在、「スバル・フィラデルフィア桜祭り」が開催中。昨年の「Sakura Sunday」には、2万人が訪れた。日本文化を紹介するイベントも多数。
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