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2009/02/27発行 ジャピオン掲載記事

私たち、スタテンを選びました

スタテンでの生活は、実際どんなものなのか? ほかの地区に住んだ後、最近「あえて」スタテンアイランドに移ってきた新住人たちをまずは訪問し、その声をまとめた。
西村亜希子さん(写真家)、ジョン・レオさん(ギャラリーオーナー)&ショーン・ビショップ=レオさん(ファッションデザイナー/アーティスト)夫妻の場合
亜希子さん、ジョン&ショーンさん夫妻は、セントジョージ在住のご近所さん同士。亜希子さんはブルックリンのフラットブッシュから昨年9月に、夫妻はウエストビレッジから昨年3月に越してきた。ちなみにジョンさんは、この近辺で生まれ育った「リピーター組」。「今借りている部屋は、同じ家賃なのにほかの区ではありえない広さが気に入りました。アーティストにとって、十分な制作スペースは大事ですから。緑も多くて静かですし、家が快適だから、週末も友だちはこちらに招いたりして、よく家にいるようになりました」(ショーンさん)。「今の部屋の窓からは、自由の女神もマンハッタンもブルックリンも見えるんです。私は海のそばで育ったので、水のある景色は落ち着きますね」(亜希子さん)。
 では、何か不便だなと思うことは?「スーパーは遠いし、夜遅くなった時や毎日の通勤はきついです。でも地下鉄とは違って、フェリーに乗っている間は気持ちを切り替えたり、考えごとをしたりできます。お弁当も食べられるし、メイクもできるし(笑)」(亜希子さん)。「僕も職場はマンハッタンなんですが、帰りのフェリーの上は仕事の疲れを落とす場所。スタテンに着くと、本当に『家』に帰ってきたな、という感じがするんです」(ジョンさん)。
左から西村亜希子さん(写真家・鹿児島県出身)、JohnLeoさん(ギャラリーオーナー・スタテン出身)、Shawn Bishop-Leoさん(ファッションデザイナー/アーティスト・オハイオ出身)。夫妻宅にて。3階建てのアパート内で、2ベッドルーム、スタジオ、ランドリールーム、バックヤードもある2フロアを使用。
シンシア・ボン・ビューラーさん(アーティスト)、テバ・プラットさん(ライター)の場合
シンシアさんは2年前、家を購入しようと夫婦で5区を探し回っていた時、スタテンアイランドに魅せられて、フェリー乗り場近くのセントジョージに、ミートパッキング・ディストリクトから移ってきた。やや南下したところのトンプキンスビルに住む友人のテバさんは、地元新聞『スタテンアイランド・アドバンス』に仕事を得たことがきっかけで、4年前にブルックリンから越してきた。「スタテンの良さは、何と言ってもコミュニティーですね。フレンドリーで面白い人が多いし、コミュニティーが小さいので、みんなが知り合いなんです」(シンシアさん)。「郊外のような感じですが、シティーに近いこの辺には、エッジの効いた雰囲気がある。完全に郊外とは言えない、ちょうど中間のユニークな存在ですね」(テバさん)。変わりつつあるというアートシーンについては?「若いアーティストたちが『www.sicolab.org』というネットワーキング・サイトを立ち上げるなど、結束力が高まってきているように思います」(テバさん)。「もともと工業地域だったミートパッキングやダンボ、ウィリアムズバーグとは違った感じで、スタテンは〝来る〟エリアだと思うんですよね。ウィリアムズバーグのヒップスターより少し年上で、すでにパートナーを得た人たちの場所になる、という気がします」(シンシアさん)。
左からCynthia Von Buhlerさん(アーティスト/絵本作家・マサチューセッツ出身)、Tevah Plattさん(ライター・カリフォルニア出身)。Cynthiaさん宅にて。建物はスペインの城を模して1929年に建てられたもので、地上3階地下1階、4ベッドルーム。塔やサンルーム、ライブラリーまである!

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