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2008/08/01発行 ジャピオン掲載記事
   
 
 
今すぐ始めたい! 手間暇かけた小物作り
鮮やかなタイルに囲まれて…モザイク体験 ユニコーン・アート・スタジオ

太陽がさんさんと降り注ぐ、チェルシーのビルの一室。ユニコーン・アート・スタジオが主催するモザイク教室に、美術の成績は常に4以上、アートにはちょっと自信のある? ライターHが初挑戦した。

先生のアンジェレさん、ヤコブさんのハナンセン夫妻は、現在改装中のペン・ステーションなど名所のレリーフも手がけている、この道30年のモザイク・アーティストだ。まずは基礎知識の講義。古代ローマの壁画風ストーン、発色の美しいスマルティというタイルなど様々な種類の素材があり、技法も木の板に下絵を描いて上からタイルを貼る方法、逆向きにタイルを並べて上からコンクリートを流し込み、最後にひっくり返す方法など様々だ。

その後はいよいよ実践。まずはガラスやタイルをカットする。正方形にしたい物には定規を当て、ガラスカッターで1センチ四方の切れ目を入れて、ブレイカーという道具で割る。自然の形を楽しみたいピースは、そのままブレイカーで細かくする。タイルやガラスがパキパキと割れていくのは、ちょっとした快感だ。終わったら15センチ四方の板をもらい、まずはガラス玉を中央近くに接着剤で貼りつけ、そこを起点にタイルを貼っていく。「なるべく反対色のピースを隣り合わせにして、色のコントラストを楽しんで」とヤコブ先生。隣り合う色の相性を考えたり、同系色のタイルでグラデーションを作ったりと、ここでセンスが問われる…。はめ込みたい箇所にタイルのサイズが合わないことが多々あるので、なるべく細かく割るのもポイントだ。

この日は1時間半かけて、やっと一つのモザイク・アートが完成した。次回は鏡やテーブルなど、もっと大きな作品にチャレンジしたい!

 

Unicorn Art Studio
モザイク・アーティスト、アンジェレさんとヤコブさんのハナンセン夫妻による教室。様々なタイルやガラスを使い、テーブル、鏡、肖像画、レリーフなどの作り方を教える。
150 W. 28th St., Suite 1402 (at 7th Ave)
TEL: 212-741-9346/www.mosaicmaster.com
開講日:月・水曜日午後6時〜8時、火曜日午前10時〜午後8時、木曜日午前10時〜正午と午後7時〜9時、土曜日午後1時〜7時。
受講費:初回は2時間×7回で340ドル+材料費30ドル〜。以降は1回35ドル+材料費。

まずは、ブレイカーでタイルを割る方法を習う。後は自分のセンスで、欲しいタイルを割りながら貼っていく。

 

ピンセットを使ってタイルを貼る。割る時にタイルが飛ぶので、ゴーグルも装着。

 

初のモザイク完成!ちなみに他の生徒達は、木の板に下絵を描く方式で、もっと大きな壁画に取り組んでいた。

 
 
自然の素材で色とりどりの糸を染める ザ・ヤーン・ツリー

編み物、織物などのクラスを行っているウィリアムズバーグのスタジオ、ザ・ヤーン・ツリー。ここで開催している「ナチュラル・ダイイング・ワークショップ」は、染色を習う3日間の特別講座だ。リンダ・ラベル先生の指導のもと、木綿、ウール、絹など6種類の糸を巻いて「かせ」を作る下準備から始め、2日目にはユーカリやザクロなどの染料を使って、ピンクや黄色に染める。

訪問した最終日は、前日染めた糸の一部に、更に藍染を施す日。藍の粉を苛性ソーダなどの薬品や水と混ぜ、火にかけて染色液を作る。混ぜていると液がひとりでに変色し、刺激臭が漂ってきたり、染色液のpH値が高すぎて、レモン汁を何度も絞り入れるもなかなかアルカリ性が弱くならなかったりと、化学の実験のような雰囲気だ。「藍は生き物なのよ」とリンダ先生。同じ方法で染めてもスムーズにいかない時もあり、イライラして作業をするとうまく染まらないとか。「毎回が試行錯誤だけど、そのプロセスも楽しいの」。

完成した染色液に糸を浸し、乾かしてまた浸し――を、希望の濃さの色になるまで繰り返す。黄色の糸は緑に、赤は紫に変わり、色とりどりの糸ができあがった。

「織物をやっているんですが、使う糸は何でどう染めるとどんな色になるのか、身をもって学べて良かったです。やりがいがありました」と語るのは、テキスタイル・デザイナーの谷畑綾子さん。15歳の手芸好き少女からファッション関係の男性まで、参加者全員が思い思いの色の糸を持ち帰った。これに他の糸を足せば、自分で織る・編むなどして帽子や手袋を作ることも可能。糸染めから自分で手がけた、究極のオリジナル小物が作れるのだ。

 

the yarn tree
2001年にファイバー・アーティストのリンダ・ラベルさんがオープンした手芸スタジオ&ショップ。糸紡ぎ、織物や編み物などのレギュラー・クラスや、不定期の染色ワークショップなどを開講。
347 Bedford Ave., Brooklyn, NY 11211
TEL: 718-384-8030/www.theyarntree.com
開講日:次回の「3-day Natural Dyeing Workshop」は8月22日〜24日の午前10時〜午後6時。レギュラーの糸紡ぎ、織物、編み物などのクラスは、月〜木曜日の夕方から夜に開講(時間はクラスにより異なる)。
受講費:390ドル+材料費60ドル。レギュラー・クラスは、10週間210ドルなど(クラスにより異なる)。

コンロにかけた大鍋には、藍の粉や薬品、日本酒などを混ぜて作った染色液。ここに糸のかせを1〜2分浸す。

 

液から出した直後は緑がかっているが、空気に触れると瞬時に青っぽい色に。糸によって仕上がりは違う。

 

今回染めた糸を使って、こんな帽子を編むこともできる。併設したショップでは、写真手前の毛糸など手芸用品を販売。

 
 
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