日本の有名チェーン店、博多一風堂が、3月31日(月)、イースト・ビレッジにオープン。社長の河原成美さんに、NY店にかける意気込みを聞いた。

一風堂のニューヨーク進出構想は、1999年に遡る。
「出店を具体化しようと思っていたところ、2001年の同時テロで、その計画は一旦立消え。その後、04年から中国展開が始まり、その事業が手を離れたので、やっとこの店に着手しました」
この間、視察を重ねながら、「ニューヨーカーが満足する味」を研究してきたという。麺をすする文化のない街で、どこにビジネスの可能性を感じたのだろうか?
「文化の違いは気になりません。すしがメジャーになったように、時代と共に食文化は変わっていきますから。新しい文化を作って世界をリードして行きたいのなら、1日の長で、出店は少しでも早い方がいいと思いました」
今のところ、麺をすすっているアメリカ人はまだ少数派だが、「30年後、50年後には、確実に『ズズズッ〜』とやっている人は増えていると思いますよ(笑)」と、河原さんは楽観する。
「NY店が目指しているものは?」との問いに、「空間として楽しめる店」と河原さん。
「よくね、『麺やスープの出来こそがすべて』という話をお客様から聞くけど、我々はプロだから、おいしくて当たり前なんですね。じゃあ、おいしければそれで良いのかと言うと、そういう事でもない。味以前に大切なのは作る側の『人』。そこがしっかりしないとおいしいものは作れません。我々は、キレイな立ち振る舞いや、接客時の間合いの計り方、日本人としての温かいホスピタリティーなどを表現していきたいですね」
なるほど、1杯13ドルというブルジョアな価格設定についても、味とサービスに価値を見出せれば、決して高くはないのかも。
「結局、人を夢中にするのは根底にある考え方だと思います。『みんなの笑顔が力の源だ』という我々の基本理念の真意は、『笑顔』と『ありがとう』を新しい価値観として、この街でも積極的に広げていきたいということ。こんな話をしだすと、とても語り尽くせないのですが、一言で言えば『ニューヨークに博多の魂、持ってきたばい』てことです。そこ、ぜひ博多弁で書いとってください(笑)」。 |