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2008/03/07発行 ジャピオン掲載記事
   

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帰国・海外引越 |  国内・中/長距離引越 |  市内・近距離引越

 
 
帰国・海外引越     帰国引越成功のカギは見積りから!

帰国の内示はあったが、いったい何から手をつけていいのか分からない…とは言え、引越最盛期に迷っている暇はない。そこで、引越のプロ4人に「引越成功」の道のりについて詳しく聞いた。


見積りのタイミングは?
 
アメリカの気になる引越シーズンは、今現在から4月初旬、そして5月中旬から8月中旬。米国日本通運の後藤俊明さんは、「たとえシーズンでなくても月末は通常込みます。その上、日本もちょうど3月が一番の引越ピーク時ですから、見積りは少しでも早い方がいいですね。無料ですし、日本に送るお荷物の大筋さえ分かれば見積りは可能ですから」と語る。


見積りのタイミングは、「理想を言えばご帰国の3カ月前、実際には内示のタイミングで2カ月前が普通でしょうか。下見・見積りの際に、お荷物をもれなく見せていただくこと、ご予定やご希望をきちんと伝えていただくことが、引越成功のカギです」と米国ヤマト運輸の藤井豊文さん。見積り時に荷物の取捨選択について、しっかりプロの助言を受けておきたい。


荷物の取捨選択のポイントは?

まずは取捨選択のタイムライン。ニューウェーブUSAの小幡公裕さんによると、「1カ月前までには、〝売る〟〝廃棄〟〝譲渡〟の最終決断をしておいた方がいいですね」。余計な物が少なければ、引越当日の混乱や間違いも起こりにくい。「置いていった方がいい物は、仕分けをしていて悩む物です」という明快な助言は、アート引越センターの加藤和彦さんだ。


具体的には、「特にソファやベッドは新居に入るかを考えてからの方がいいですね。シーツのサイズも日米で微妙に違いますし、ソファが日本の新居のドアを通らずに泣く泣く捨てる、大型家具があるばかりに新居選びが制限される、ということもあり得ます。新居での生活を具体的にイメージすることが選別のキーです」と日通の後藤さん。


一方、子供の荷物の取捨選択もなかなか悩ましい問題。ヤマト運輸の藤井さんは、「リミットに応じて箱を渡して、自分で持って帰るものを決めさせると良いですよ。お子さんにとっても良い訓練になりますから。また、意外にかさばる学校の作品などは、撮影してアルバムにしておけば、仮に処分した場合でも後で楽しめます」。


日本への荷物送付のコツは?

どの荷物をいつ送るか、というのも帰国引越では重要(具体的な時期や内容は上のチャートを参照)。基本的に引越のプロが口をそろえるのは、(1)大型家具や季節物等、帰国までに必要としない物や帰国後すぐに配りたいみやげ物等を船便第1便で送り、(2)帰国ぎりぎりまで使用したいが日本ではすぐに必要のない物(フトンなど)は船便第2便、(3)ぎりぎりまで使いたいが日本でもすぐに必要な物(学用品、衣類、台所用品等)を航空便で送るということ。


ニューウェーブの小幡さんは、「衣類は市販の透明な収納ケース等に入れて運ぶと、日本での収納も楽ですし、中身が分かりやすくて便利ですよ」とアドバイス。ヤマト運輸の藤井さんも、「帰国直前の第2便の頃は何かと忙しいものですから、第1便でできる限り多く送ると気持ちも楽になりますよ。特に収納系の家具が先に届いていると、日本での荷物整理が格段に楽になります」。


 

梱包・搬出時の注意点は?

帰国引越の場合、梱包、搬出は「プロに完全おまかせ」に尽きる。とは言え、その前の簡単な仕分けはしておきたいもの。コツはあるのだろうか? 日通の後藤さんによると、「日本での新居が決まっている場合は、各部屋に行く物ごとに荷物を梱包するのが理想的ですが、実際は新居が決まらない状態での出荷になる場合が大半だと思いますので、(1)家族のメンバーごと(2)搬出する部屋ごと(3)品目(台所用品等)ごと、を目安にするといいと思います」。


ヤマト運輸の藤井さんは、「新居にダンボール箱が搬入された時を想像して、すぐに必要になりそうな物、大切な物等を優先的に仕分け、梱包しておくと、たくさんの箱の中からすぐに必要な物を探し出すことができるため、新生活の立ち上げがスムーズになりますよ」とアドバイス。


日本での準備は万端?
 
帰国直前、やり残したことはないだろうか? 廃棄物の処理や譲渡家具の輸送、電話、電気、ガス等公共サービスの解約・停止手続き、郵送物の日本への転送サービス等、引越会社各社のラストミニッツサービスも様々。ぜひ必要に応じて問い合わせてみよう。


また、各社の日本での新生活用サービスも要チェックだ。アート引越センターでは、希望すれば家具の下に耐震用マット提供サービスや、引越後1年の間、1回に限り部屋の模様替えサービスがある。ヤマト運輸でも、引越荷物搬入日だけでなく、後日段ボール等廃材回収に来てくれる。また、日通の「日通アシスタントサービス」では、カギの紛失やトイレのつまりから、子供の急な発熱、弁護士を探したいといった、あらゆる新生活の問題をサポート。


こういった各社の帰国直前・帰国後サービスにも注目して、帰国引越をスムーズでスマートに締めくくろう。

 
「お一人様」帰国もおまかせ!小型引越サービス一覧
     
  米国日本通運
単身の人や荷物が少ない人向けの「シングル人パック」や、1個から送れる「海外ペリカン便」等。
  アート引越センター
学生向けに割安の航空便や船便等。予算に限りのある学生の相談にもフレキシブルに対応。
 
         
  米国ヤマト運輸
梱包・書類記入を自分でする分割安の「単身プラン」や数箱の小型引越に便利な航空便による「別送国際宅急便」等。
  フライング・エレファント
得意の日本向け全量航空便引越に短期無料倉庫保管を併用し、指定日時に日本国内での配達をする、ピンポイントのデリバリーサービスを格安で提供。きめの細かいサービスがモットー。
 
     
 
         
       
 
後藤俊明さん(NY引越輸送支店営業課長)
米国日本通運
TEL: 201-585-0202
www.nittsu.com/hikkoshi

藤井豊文さん(支店長)
米国ヤマト運輸
TEL: 201-583-9696
www.ytc-usa.com
 
加藤和彦さん(NY/NJブランチ・マネージャー)
アート引越センター
TEL: 201-262-0123
www.the0123.com

小幡公裕さん(ジェネラル・マネージャー)
ニューウェーブUSA
TEL: 201-867-0530
www.newwaveexpress.com
 
     
 

帰国引越成功への道程

START
帰国の内示

2カ月~3カ月前
下見・見積り

引越業者が来て引越費用を見積る日。片付けておく必要はないが、大方の「送る」「送らない」を決めておくと、後々見積りと実費が大きく異ならないので安心。また、帰国日や日本での新居の形態、大きさなどを伝えることで、荷物を送るタイミングや仕分け方法など、効果的な助言がもらいやすい。

約1カ月~1カ月半前
別送第1便(船便)

帰国後、約1カ月以内に届く便。引越成功のコツその1は、この第1便で6割から7割の荷物を送ってしまうこと。収納系の家具、季節物、使用していないフトン、本やアート等の趣味物等。そうすると、後どれくらい荷物を送れるのかイメージできるので、後で買うお土産の量等も調整しやすい。

約20日~30日前
「売る」「廃棄」「譲渡」の
最終決断

引越最大の難関の一つといっても過言ではない重要なステップ。引越成功のコツその2は、「廃棄」と決めた物は粗大ゴミの日にどんどん捨てること。物が少なくなれば、引越が着実に進んでいるという安心感も得られるというわけだ。

約2日~5日前
別送第2便

帰国後すぐに必要な物は航空便、1カ月以降でも支障のない物を船便で送る。航空便の分量のイメージは1週間分の旅行の手荷物の量を参考に。内容は主に、衣類(特にスーツ等)や学用品、キッチン用品等。ぎりぎりまで使っていたフトンといった容量の大きな物は船便で送ること。

帰国当日
出発

忘れ物はありませんか? ラストミニッツのあれこれも引越業者に相談をしてみよう。

通関

別送品の申告書は2枚。記入は引越業者がしてくれるが、申告は本人がする。税関でのチェック後、1枚は空港にある引越業者のカウンターに渡すか、送付するのを忘れずに!

FINISH
お帰りなさい!

あとは荷物が届くのを待つのみ。

 
ペット帰国の準備・手続き
帰国前の準備に約6カ月以上を要するペットの帰国。以下が大まかな流れだ。
(1)マイクロチップの装着
個体識別のために獣医にISO規格のマイクロチップを装着してもらう。
(2)狂犬病の予防接種
マイクロチップを装着後、狂犬病の不活性化ワクチンを30日以上の間隔をあけて2回以上接種する。アメリカでは不活性化ワクチンを使っていない病院が多いので、「inactivated vaccine」であることを確認すること。
(3)中和抗体価の確認と待機
採血した血清を獣医が指定検査機関であるカンザス州立大学のラボに送付、中和抗体価が0.5IU/ml以上であることを確認する。抗体価確認の書類発効日からアメリカ国内で180日間の待機。
(4)検疫所への届出
農林水産省動物検疫所ホームページ(www.maff-aqs.go.jp)の「動物の輸入に関する届出書」をダウンロード。必要事項を記入し、日本到着40日前までに、到着予定空港の動物検疫所に届出書をファクス、郵送、またはメールで提出する。
(5)輸入証明書の準備
農林水産省動物検疫所ホームページから「輸入証明書」をダウンロードする。なるべく帰国直前にも診断を受けて、獣医に同書を記入してもらい、USDA(TEL:718-553-1727)で同書の裏書をもらう。手数料は76ドル。
(6)受理書の交付
「輸入に関する受理書」が検疫所からファクス、メール、郵送などで送られてくる。
(7)証明書一式を持って無事帰国!


監修: カラジアニス・ヒロミさん(獣看護婦)
Manhattan Cat Specialists
TEL: 212-721-2287/ www.manhattancats.com
 
 

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