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2008/01/25発行 ジャピオン掲載記事
   
私のスローダウン術
 
ロイター/報道記者 我謝京子さん
 

1987年にテレビ東京入社、記者として勤務。その間フルブライト奨学金を得て、ミシガン・ジャーナリズム・フェローとしてミシガン大学大学院へ留学。2001年に退社し、来米した。ロイターの報道記者として在職7年。

Reuters
www.reuters.co.jp

分刻みの日常に茶道で静謐な時を
ロイター/報道記者 我謝京子さん

 

世界を舞台に活躍するジャーナリストは、どんな方法で忙しい日常をマネジメントしているのだろう?世界にあらゆるニュースを届けるメディア・金融サービスの大手ロイターで、報道記者として活躍する我謝(がしゃ)京子さんに聞いてみた。



我謝さんの毎日は、正に締め切りの連続だ。月曜から金曜までは、日本のCSチャンネルで放送される番組のために、ニューヨークの株式市場の動きを取材し、原稿を執筆、カメラの前でそれを読み、映像を編集して2〜3分の枠に収めるところまでをこなす。株式市場の取引終了は午後4時、映像製作は5時20分頃に終了していなければならないので、締め切り直前は文字通り分刻みで動く状態だ。この他週末の番組用にも、全米各地を訪れて取材する。取材したものを英語でまとめ、世界中に配信することもある。


そんな我謝さんのスローダウン術は、「お茶」。祖母も母も茶道の先生で、我謝さんも宗徧流の許状を持ち、週末には月2回、自宅などで基本を教えている。毎日が締め切りという職業柄、ついいつも仕事のことが頭にあるが、点前の間は意識的に「お茶のことだけしか考えない」。そうすると気持ちが整理されて、落ち着いてくるのだ。「茶道の動きは、お客さんにおいしいお茶を出すという目的のもと、何百年もかけて考えられたものです。点前では決められたその動きを一つひとつ追っていくので、ただ瞑想をするよりも、私にとってはかえって集中しやすいんです」と我謝さん。正式にお茶を点てる時間のない日でも、夕食時に台所でできる簡単な方法で抹茶を作って飲み、気分をリセットするそうだ。



母としての顔も持つ我謝さんは、平日は一緒に歩いて娘を学校へ送り、余裕があればその後ジムへ行って体を動かす。ティーンエイジャーの娘と一緒に入浴するのも、大切にしている習慣の一つだ。「職場では緊張感が高く、どうしても慌ただしい気持ちになっています。家に帰った直後はそれがまだ残っていて、娘の話をきちんと聞いてあげられる態勢ではないんですね。そこで一緒にゆっくりお風呂につかり、リラックスして、落ち着いて話せる状態を作っています」。子供との時間をしっかり持つことが、自分自身のスローダウンにもつながっているのだ。
 
ロイター/報道記者 我謝京子さん
 
自宅にはお茶を点てるため、畳を敷いた一角を設けている。弟子を迎える前には部屋を徹底的に掃除し、最後に線香を焚く。きれいな部屋を見ると気持ちが落ち着いてくるので、普段「むしゃくしゃした時」にも、掃除は有効だとか。
 
 
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