学生を中心に賑わう界隈に、先月初めから何やらあま?い香りを漂わせるトラックが夜間出没するという。そこでジャピオン取材班が、「飲んだ後のスイーツは別腹」とばかり、真相究明に乗り出した。
甘いデザート・トラックの仕掛け人は、ルームメイト同士のジェロームさんとクリスさん。元弁護士で、フレンチ・ペイストリーシェフの本格的な訓練を受けたジェロームさんと、コロンビア大学でMBA課程に在籍中のクリスさんがある晩、夜食にヌテラ(ヘーゼルナッツとチョコレートのクリーム)を塗ったパンにキャラメリゼしたバナナをのせた夜食を作った時に、「これをストリートフードとして売り出したらイケるんじゃないか」とひらめいたのがきっかけだという。
コンセプトは、「普通の人の口に合う高品質だけど安価なデザート」。だから、「味そのものは特別に〝特別〟じゃないんだ」とジェロームさんは言うが、なかなかどうして、ダークチョコレートと粗塩、ベーコン味のバニラ・クリームソース、滑らかな舌触りのチョコクリームの隠し味はオリーブオイルといった具合に、ファインダイニングの繊細で複雑な技と味が光る。それがなんと、すべて5ドル!
紙のカップとプラスチックのフォークで、これらを立って食べるという体験は少々〝超現実〟的で、「よくぞやってくれた」と、思わず幸せも一緒に噛みしめてしまう。
「今は夜だけだけど、ゆくゆくは昼間もオープンしたいね」とクリスさん。とりあえず今宵は、ストリートでちょっぴり気取った飲みの〆のデザートはいかが? |