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2007/10/26発行 ジャピオン掲載記事


ミュージアム
 
 
     
   
     
  品の良い品ぞろえのミュージアムショップからのおすすめは、曼荼羅が飛び出す! ポップアップ本(23ドル95セント)。チェストや本棚に開いて置けば、自宅にも手軽にヒマラヤンな一角が。  
     
 

Rubin Museum of Art

 
  150 W. 17th St. (bet. 6th & 7th Ave)
TEL: 212-620-5000 / www.rmanyc.org
※入場料は一般10ドル、シニア・学生・アーティスト7ドル、12歳以下無料。また、毎週金曜午後7時〜10時は無料。火曜閉館。
 
     
 
 

荘厳なヒマラヤ美術に触れる

ルービン美術館

 

数世紀を経た荘厳な曼荼羅(まんだら)。サンスクリット文字が刻まれた精緻な仏具。シバやビシュヌなどヒンズー教の神々を象った像──。ヒマラヤ文化に特化した欧米初のミュージアム、「ルービン美術館」は2004年10月、チェルシーのかつてバーニーズ・ニューヨークだった建物を改装してオープンした。世界でも指折りの質を誇る所蔵品約1000点のほとんどが、ヒマラヤ美術を愛した富豪、創設者ルービン夫妻のコレクションだ。約2400平方メートルにわたる展示スペースには、ネパール、インド、ブータン、中国、モンゴルなどから集められた2〜20世紀の美術品がゆったりと配置されている。外界の喧噪とは無縁の落ち着いた空間は、仏教文化の根づいた日本人にはどこか懐かしさを感じさせ、意外にすんなりとその世界に入りこませてくれる。

「展示のテーマは数カ月ごとに変わります。外部の作品による特別展示も随時行っているので、何度来ても新鮮に楽しめますよ」と、広報部のアラナ・シンデウォルフさん。展示以外のイベントに注力しているのも、この美術館の特色だ。梵教の僧によるカリグラフィー、ヒマラヤン・ジュエリーや星座表作りなどのワークショップ、インド舞踊の公演やジャズ・コンサートと、ほぼ毎日何かしら行っている。「つい先日は、エルビス・コステロと少林寺僧の共演、なんていうのもありましたよ」とアラナさん。

毎週金曜の午後6時には、1階のカフェがバーに早変わり。カクテルがサーブされ、ブースではDJがヒマラヤ風の音楽をプレーするイベント「K2ラウンジ」も開催される。7時からは入館料が無料になり、更に9時30分からは、このバーで7ドル以上オーダーすると無料で映画が見られるプログラム「キャバレー・シネマ」も開催。溝口健二からフェデリコ・フェリーニまで実に多彩なラインナップを、お酒と共に地下のシアターで楽しめるのだ。

昼は静謐の中で宗教と美が寄り添う世界、夜は人々がカジュアルに音楽や映画を楽しむサロンと、二つの顔を持つこのミュージアム。ここであなたも、ヒマラヤ文化の奥深い世界に浸ってみては?

 


約3年間、約6000万ドルを費やして改装された美術館。展示スペースは約2400平方メートル、計6フロアにわたる。


「平和と怒り(Peaceful Wrath- ful)」と名のついた曼荼羅。左は広報部のアラナ・シンデウォルフさん。
   
 

建物自体も見どころの一つ。6フロアを貫く吹き抜けには、フランスのデザイナー、アンドレ・プットマンによるらせん階段があり、バーニーズ時代からの名残をとどめる。

   
※記載されている情報は変更されている場合があります。
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