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敷居が高いイメージのあるシガーだが、ニューヨークの葉巻道は、意外に初心者に優しいらしい。まずは、葉巻どころかタバコも吸わない煙バージンのジャピオン記者が、深遠なシガーの世界に挑んだ。 世界の超一流品が集結するニューヨークではシガーも例外ではない。どうせ試すなら最高級店で手ほどきを受けたいと、スーツで決めてアッパーイーストサイドのシガー専門ラウンジ、マカヌードに乗り込んだ。マディソン街から一歩入り、いかついエントランスをくぐると、そこは気品溢れる紳士の世界──高い天井、本革張りのソファ、壁は全面マホガニーの板張り。総工費10億円だそうだ。思わずネクタイの結び目を締め直す。 「そんなに緊張しないで下さい。シガーのキーワードは『リラックス』」ですよ」とは支配人のジェームス・プロヴコスさん。「シガーとタバコは別物。シガーは煙を決して肺に入れないのがルールです」と、ビギナー用にすすめられたのは限定版の「マカヌード・ゴールド・ラベル/デューク・オブ・ヨーク」(14ドル)。同店が取り揃える130種類のシガーの中で、最もマイルドなフレーバーだそうだ。口径は2センチ近い。 「太い葉巻の方が時間をかけて吸えるからいいのです」と言いながら、両端をパチンと切るジェームスさん。専用ライターで、回しながら着火するのがコツ。火がついたら大きく吸い込む。「ゴホッ」っとむせそうになるのを抑えながら、吸った煙は口の中で回し、ゆっくりと吐き出す。このリズムがシガーでは一番大切だそうだ。「なるほど。気分が落ち着きますね。気分は大社長です」、「そうでしょう。もう顔付きが変わってきましたよ」。慌ただしい世間から隔絶したぜいたくな時間。そんな束の間の至福をシガーは演出する。「シガーには達成感を増長する働きがあります。だから、良い仕事をした後や、大きな契約が成立した後にうってつけなのです」。 最近では女性の愛好者も増え、お客さんの4分の1はレディーとか。どうです? たまには、琥珀色のシングルモルト・スコッチをお供に、シガーの紫煙で究極のダンディズムを味わってみては?
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