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ニューヨークでピンポンといえば避けて通れぬジャパニーズ・マスターが、横山和之さん(37歳)。昼間はミッドタウンの米系大手ソフトウエア企業で、エンジニアとして働くクールなルックスからは想像しにくいが、実は九州の名門、柳川高校卓球部でインターハイ出場。大学時代も全日本大学東西対抗決戦出場の実力を誇るミスター・ピンポンなのだ。 アメリカに渡ってからは学業や仕事が忙しく、しばらくピンポンから離れていた横山さんは、数年前、ひょんなきっかけで現役復帰。世界ランキング3位というような中国人の強豪相手にラケットを振り始めると再び血が沸き、勘もカムバック。並みいる若い現役を打ち負かし、ついに現在全米7位までランクアップしてしまった。 そんな横山さんが、今年のニューヨーク・ピンポン界に異変が起きていると言う。「夏頃から面白い動きが出てきたんです。ローワーイーストのヒップなエリアに突然、卓球台のあるクラブが出現して、若い子たちが盛り上がってる。そこで僕なんかが参加すると一目置かれて、『卓球がこんなにカッコいいなんて初めて知った』とか『USオープン・テニスよりずっと面白い』とか。ついにアメリカ人が卓球に目覚めた!って感じです」。 以前はチャイナタウンやクイーンズの「本格卓球場」専門だった横山さん、降って湧いたようなピンポン・ブームにまんざらでない様子。最近では、予約制のピンポン・パーティーが人気だそうだ。「本当にここ1〜2カ月の間に急速に流行ってきたんです。先週のあるパーティーでは、200人以上も集まりました。しかも、お客は超一流のファッションモデルやメディア関係者など、いわゆるセレブばかり。僕なんかそうとは知らずに卓球のユニフォームで参加して、恥かいちゃいましたよ。信じられないことですが、あの卓球がついにファッショナブルになったんです」と語る横山さん。 興奮を抑えきれない様子で再び卓球台へと駈けて行った。
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