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2007/08/17発行 ジャピオン掲載記事
 
心霊スポット2
アックリー・ハウス
裁判所に認定された心霊現象

美しい夏の日に不意をつかれた形の心霊体験に動揺しつつ次に向かったのは、車で15分ほどの対岸にある観光地ナイヤック。ここには、1991年にニューヨーク州最高裁判所により正真正銘の幽霊屋敷との判決が出された心霊スポットがある。独立戦争時代のゴーストが出没し、当時、住人の娘は毎朝ポルターガイスト現象で目覚めていたという。90年に家主だったアックリー婦人が、これらの心霊現象を買い手に伝えずに売却したため裁判沙汰に発展。裁判所が公式に幽霊屋敷と認定するに至った。現在も個人宅なので、今回も外から屋敷を眺めるだけにとどまり、「霊がいると、そこだけ温度が違うので分かる」というブルーシャさんも、内部に入れないため何も感ぜず。とはいえ、話の種に瀟洒な屋敷を背景に写真を撮るくらいはオーケー(窓に何か写るかも?)。ハドソン川沿いに洒落たランチスポットや店が並ぶので、ゴースト・ツアー途中のランチタイムや息抜きにもおすすめだ。

心霊スポット3
バナマン・アイランド
心霊スポットの真打登場!?

ひと休みした後、ナイヤックからI─87を北上、再びハドソン川を越え、「ディア・ビーコン」で有名なビーコンへ向かう。目的は、バナマン・アイランドだ。

この島は、ネイティブ・アメリカンの時代から憑りつかれた場所として、彼らが絶対に近寄らなかったという呪われた島。が、1900年に武器商人として世界的に有名だったフランシス・バナマンが商売道具の武器を保管するために島を買い取り、スコットランド風の城を建設。その時、波止場の足場を造るために買い取った船の主だった船長が、つらいから自分が立ち去るまで船を沈めるのを待つように懇願したが聞き入れられず、悲嘆に暮れて死んだ。その後、「出航」を意味する鐘の音が頻繁に聞こえるようになったという。1967年にバナマン家が島ごとニューヨーク州に売却したが、その2年後に原因不明の大火ですべてが焼き払われる。

「バナマン・キャッスル・トラスト」が島内を整備後、2004年から地元のクルーズ会社と協力してツアーを再開するまで、「出る」という噂話だけが先行する禁断の島だったというわけだ。

島上陸後はヘルメットをかぶらされ、探検隊の雰囲気が盛り上がる。ガイドがつきっきり、城の内部には入れないということで、ブルーシャさんは、「内部に行くと何かいるような感じはしますが、近くに行かないと何とも…」。が、横から城の正面に回った時に、「あっ、でもあの入り口のアーチの影になっているところがヘンな感じがします。それに、太陽が出ているうちは自縛霊はどこかに退散していますが、夜真っ暗になると出てきます。廃墟にはもともと霊が吹きだまりやすいし、すごいでしょうね」。4時半出発のツアーだったので、そろそろ6時になる頃と、早速うろたえ出す取材班。

実は、出発前に同トラストのニールさんから、近ごろ資金集めのディナー・パーティーを島内で夜間催した際に、「聞こえるはずのない音」が聞こえたと言う人が続出したという話を聞いていたのだ。その後、島の最上部にあるバナマン家の旧邸宅(といっても完全な廃墟)も見学したが、「ああ、何かちょっと薄暗くなってきたみたい」と気もそぞろ。6時半過ぎに島を後にした。

今回は、「どうせ観光地だし」と全く期待していなかったサニーサイドでいきなりゴーストから不意打ちの〝歓迎〟を受け、腰が引け気味のゴースト・ツアーとなったが、訪問したのはすべて夏の郊外旅行にふさわしく、楽しさのぎゅっとつまったエリア。ゴーストたちの住まいを(昼間のうちに)ちょっとお邪魔させてもらう、という心構えで臨めば、きっと彼らも温かく迎えてくれることだろう。

The Ackley House
1 Laveta Pl., Nyack, NY 10960
Bannerman Island Tours(40ドル)
Hudson River Adventures
TEL: 845-220-2120(予約)
※The Torches Restaurant Dock (ニューバーグ) かThe Ferry Dock(ビーコン) からそれぞれ出発(行き方は上記で確認のこと)。土日のみ。スケジュールは週ごとで変わる(バナマン・キャッスル・トラストのサイトでも閲覧可)。


Bannerman Castle Trust
http://bannermancastle.org
ニューヨークで最も有名な幽霊屋敷「The Ackley House」。
船上から廃墟の城に近づくにつれ、思わず興奮。
ブルーシャさんが「ヘンな感じがする」と言った城の正面アーチ。
廃墟に響く虫の音に、思わず「夏草や…」のフレーズが浮かぶ。
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