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とある日曜日の朝9時過ぎ、ブルーシャさん、編集K、ドライバーWの総勢3人で、まずは『スリーピー・ホロウの伝説』で有名な著者、ワシントン・アービングが生前住んでいたというサニーサイドに向かう。市内からは、1時間ちょっと、ハドソン・バレーにある有名な観光スポットだ。
ここは、家主だったアービングの霊が出ることで有名。ちょうど邸宅内に入れるツアーに間に合い、邸宅が建設された19世紀中ごろのコスチュームに身を固めた案内役のステファニーさんに続く。いよいよ見えてきた「いわくつき」のはずの建物は、抜けるような青空を背景にして、まがまがしさとはほど遠い佇まいだ。
ところが、川沿いに面したポーチの前で、案内役が、アービング自身や同居していた親族のことを話し始めると、異変が起こった。ブルーシャさんがおもむろに、「今、男の人の声が聞こえませんでしたか?私だけ?」と言い出したのだ。案内役が、ここで行われたというアービングの姪の結婚式について話している途中、「…and」と続けたところで、男性の声が大きくシンクロしたという。「彼自身が話をしたくて出てきたのでしょうね」とブルーシャさん。
霊感なしの取材班まですっかり寒くなったところで、いよいよ邸宅内へ。案内役が「実はこの寝室でアービングは亡くなったのよ…」と言う2階左側の寝室には意外にも霊気を感じず、むしろ階下のダイニングとリビングに何かがいると感じると、ブルーシャさん。「アービングはこの家にすごい愛着があるのでしょう。亡くなった所よりも、生前好きだったリビングルームやポーチの付近にいるみたいですね」。
ツアー後、次のスポットへ向かうべく庭園内を歩きながら、「それにしても、死後もこの世のものに執着しすぎるのは良くないですね」と話していた時、ブルーシャさんが突然左肩を押さえて立ち止まった。「あっ、今何かに押さえつけれました、重い」。慌ててサニーサイドを去る一同。車が敷地内から出ると、持っていた数珠で肩を押さえていたブルーシャさんの症状も少し和らいできたようだ。それにしても、誰もついてきていないといいのだが…。 |