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2007/08/03発行 ジャピオン掲載記事

秋のスクール、講座、レッスン大特集 新しいこと始めよう  
コンテンツ
趣味を広げる、極める!
ニューヨークには、自分の世界を広げる趣味の講座や短期スクールがたくさん。今回は3人のライターが、それぞれ射撃、吹きガラス細工作り、ジャグリングに挑戦し、体験レポートする。

親子一緒にレッスン。楽しさは無限大!

レッスンしたいのは大人だけじゃない!子供と一緒に楽しみながらおけいこできるクラスに潜入する。

資格を手に入れてキャリアアップ
ステップアップに直接つながる資格取得や技術習得。ニューヨークにいるからこそ学べ、そして仕事のチャンスも増える資格や技術を紹介。

語学力を磨いて、生活も仕事も一歩前進
しゃれた表現を使う、状況に応じた言葉を選ぶ、きれいに発音するなど、語学は磨けば磨くほど自分のためになる。今回はそれぞれのレベルに応じた英語スキルアップ術を、3校の指導者に聞いた。

2007年版スクールリスト
ひと目でわかる学校・教室・レッスン情報
     
趣味を広げる、極める!
集中・緊張・恍惚のライフル・シューティング
ウエストサイド・ライフル・アンド・ピストル・レンジ
   
西20丁目のとある雑居ビル。地下へ続く階段を降り、ドアを開けて一歩足を踏み入れると、屈強な男達の姿と「バン、バン」と渇いた銃声が響く。ここはマンハッタンで唯一の射撃場。ニューヨーク市警、FBIをはじめ、ニューヨークの安全を守る職業に携わる者たちの射撃練習場になっている。今回はここで22口径ライフル銃の撃ち方を教わってきた。

初心者向けには、30分ほどの射撃講義と50発の実射がセットになったクラスがある。授業を受ける前に、逮捕歴や薬物常習歴はないと身の潔白を保証する誓約書にサインをさせられる。「悪い奴を育てることはしない」ってことだ。

講師のジャックは元海兵隊の狙撃手。その彼が銃の安全と撃ち方の基本を教える。セーフティーボタンについて「撃つ瞬間までボタンは黒。赤にしたらREDY GOだ」とジャックは海兵隊時代を思い出すかのように教えてくれた。そして撃ち方で最も重要なのは引き金を垂直に引くこと。引き金に対して指が浅く入ると撃つ瞬間にぶれが生じてしまうのだ。

次に銃弾をマガジンにこめる作業を練習。一つのマガジンに10発こめる作業を淡々と続ける。「もしここが戦場なら早くこめねば死んでいるな」と想像しながら装填したら、早くできるようになった(気がするだけ)。

いよいよ射撃場で実射。22口径ライフル銃は軽いので撃った時の衝撃が少なく、すぐに連射や狙い撃ちができるようになった。調子に乗りすぎてセーフティーボタンの存在をすっかり忘れてしまい、ジャックに大目玉を喰らった。安全は常に確認することをキモに命じる。夢中になってしまい、気がつくとあっという間に50発を撃ち終わる。後には火薬の甘い匂いが残った。

オーナーのロバート・デリグ氏によると、デートや会社の接待で使われることが多く、撃ち終わった後は商談もうまくまとまるのだという。また、仕事で「ここぞ」と集中力を高めたい時に撃ちに行くというマニアックなこともできる。ちなみに銃声は「スパンッ」といった感じ。次回はもう少し重みのある銃を撃ってみたくなった…。

ベテラン講師のジャック。   孤独な狙撃手になった気分。
   
「銃の前方と後方にある2カ所の白いマークを一つになるようにして照準を合わせるんだ」とベテラン講師のジャック。   銃弾が当たる鈍い音と、軽い反動、そして飛んでくる空薬きょう。まるで自分が孤独な狙撃手になった気分。

   
West Side Rifle and Pistol Range, Inc.
マンハッタンで約35年間営業している射撃場。初心者のクラスは予約制で、グループでの参加も可能。銃は22口径ライフル銃から始まり、38口径まで徐々にステップアップしていくこともできる。ハンドガンを撃つためにはライセンス取得が必要。
20 W. 20th St. (bet. 5th & 6th Ave)
TEL: 212-929-7287
開講日:随時(予約制)。
受講費:初回のレッスン料は50発の銃弾込みで50ドル(税別)。それ以上撃つ場合は、追加1箱(50発)につき3ドル90セント。2回目以降は、初回訪問から3カ月以内であれば、25ドルと銃弾代でOK。
伝統工芸の「吹きガラス細工」作りに挑戦
ワンシックスティー・グラス
   
カラフルなガラス作品が並ぶショップの奥に「ワンシックスティー・グラス」の工房はある。今回はここで透き通ったガラスと手作りの風合がいとおしい「吹きガラス細工」作りを体験させてもらった。先生はガラス細工アーティストの坂野美智子さん。「陶芸のろくろを横向きにして、自分で常に回しながら作るのがガラス細工作りのイメージ」という坂野さんの一言に、それまで全く想像もできなかった私の頭の中がクリアになり、すぐにでも挑戦したくなった。が、まずは坂野さんのデモンストレーションを見学。

坂野さんは華氏2000度もあるファーネス(溶解炉)の中から、どろどろに溶けたガラスを細長い鉄パイプの先につけて取り出す。この時くるくるパイプを回しながらやらないと、ガラスが重力で下にだらりと落ちてしまう。ぽとりと落ちないまでも、ぐにゃりと曲がって原型を留めないのだ。色づけをする時も、パイプを吹いてガラスに空気を入れる時も、常にパイプを回す。

スムーズに動く坂野さんの作業を見て、「簡単そう」と思ったが、いざ自分の番になると、これが大変。パイプを滑らかに素早く回すことが難しく、すぐにガラスが凸凹になってしまうのだ。形を整えようと右手に集中すると、パイプを回す左手の動きが止まってしまう始末。結局かなり坂野さんの助けを借りることになってしまった。

ちょっぴり自信をなくした私に坂野さんからアドバイス。「パイプを手の平に乗せるような感じで、指を柔らかく使ってパイプを回すといいですよ。息を吹き込む時は頬をぷうーっとふくらませて、頬の圧力を利用して頬の空気を一気に押し出すと、肺活量の弱い人でも大丈夫」。

この後、底を平らにしたり、ネックラインを作ったりする作業を終え、無事「手作りコップ1号」が出来上がった。まだ真っ赤なので、この後「徐冷炉」の中で丸1日かけてゆっくり冷やす。早く完成品が見たい!
津田亮さんも手伝ってくれた。  
   
吹きガラス作りは共同作業。大きいものを作る時は3人で作業をする。今回の体験レッスンでは、坂野さんと、日本から来ているアシスタントの津田亮さんも手伝ってくれた。   今日の先生、坂野さん(左)とアシスタントの津田さん。「6週間コースを終えれば、グラスを一人で作れるほどになるので、ぜひ挑戦してみて!」と坂野さん。
     
。結局かなり坂野さんの助けを借りることになってしまった。   康原仁美さん
   
One Sixty Glass
坂野美智子さんら3人のガラス細工アーティストが2001年にオープンしたガラス工房。作品販売とともに、吹きガラスを教えるクラスを開講。
160 Berry St., Brooklyn NY 11211
TEL: 718-486-9620/www.onesixtyglass.com
開講日:6週間クラス(定員9人まで)は、9月12日スタートの水曜日コース(午後6時半〜9時半)と9月15日スタートの土曜日コース(午前11時〜午後2時)。この他、30〜40分の体験クラスAと、3時間の体験クラスBがある。次回の体験クラスAは8月18日。
受講費:6週間クラスは560ドル、体験クラスAは70ドル、体験クラスBは300ドル。
ジャグリングでパーティーの人気者に!
エンパイア・ダンス・ジャグリング・クラス
   
パーティーで自信をもって披露できるネタにはいつも悩む。そこで、思いついたのがジャグリング。マンハッタンにジャグリングを教える先生がいると聞き、さっそく教室の門を叩いた。

「ハーイ」と、いかにもリラックスした感じで出てきたのは、カーネギーホールでの公演経験もあるというベテラン・ジャグラー、ロッド・キンボール先生。ジャグリングは、クラブ、ディアボロ(中国ヨーヨー)、スカーフ、皿回しなど、使う道具によって学ぶ技が違ってくるのだが、僕は一番簡単そうな「お手玉」に挑戦することにした。

まず先生から渡されたのは、ビーンバッグと呼ばれる白いボール1個。「たったの1個?」とも思ったが、「基本動作をいくつか覚えれば、その組み合わせでバリエーションが広がるんだよ」とキンボール先生に基本の大切さを説明されて納得。なるほど、1個のボールさばきを確実にできないと、2個、3個に増やせないということらしい。基本の型は、目より少し高い位置に視点を定め、その点に向けて片手でボールを放り投げ、もう一方の手の平に落とすというもの。ところが、こんな簡単な動作が、なぜか美しくできない。ボールがなかなか一定の軌道を描かないのだ。

しばし練習し、慣れたところでボールを2個に増やす。左右で少しタイミングをずらし、最初と全く同じ動作を繰り返す。軌道がまだ少しぶれるものの、先生からOKサインを出されて3個に挑戦。一気に難易度が上がりそうだが、実はそうでもない。投げる頻度が増えただけで、動作は2個の時と変わらない。こんなにスムーズに3個に移行できたことに自分でも内心びっくり。しかし、ここに落とし穴が。ボール数を増やすと、「投げる・つかむ」の動作に集中し過ぎて姿勢や手の位置を一定に保てない。ボールの軌道もずれる。「両手の動きが干渉し合っているのが原因だよ」と言う先生のアドバイスは、上半身の微妙な反らし具合、投げる高さ、脇の閉め具合など、細かく的確だ。

コツは覚えた。あとは個人練習あるのみ。と、ここでさらにステップアップの指示が先生から出た。ボールを投げる手を「右・左・右・右」と変えたり、背中でキャッチしたりといった小技を次々に伝授される。できそうなのにできないのがもどかしい。しかし5回に1回ぐらいは成功する。その時の喜びはひとしおだ。

初日の体験レッスンではいくつもの技を教わったが、大事なのはその後の練習。しっかり練習して、年末のパーティー芸の悩みは解消だ!
キンボール先生の指示は細かいが、その通りにやるとうまくできるから不思議。   ボール3個に挑戦。
   
肘の角度、手首の使い方、目を置く位置など、キンボール先生の指示は細かいが、その通りにやるとうまくできるから不思議。   ボール3個に挑戦。リズム感がうまくつかめず、腰がひけてしまうのだが…。

笠間連磨
   
Empire Dance Juggling Class
世界中で公演するジャグリング・グループ「フライング・カラマーゾフ・ブラザーズ」のメンバー、キンボール先生がお手玉の他、クラブ、ディアボロ(中国ヨーヨー)、スカーフ、皿回し、バランス等を教える。複数の受講者が一斉に同じ技を習うのではなく、自分でやりたい種目を選び、先生がレベルに応じた技を個別に教えてくれる。
127 W. 25th St., 11th Fl. (bet. 6th & 7th St)
TEL: 212-645-2441
http://rodkimball.com/jugglingclasses.html
  開講日: 毎週火曜日午後6〜7時。エンパイア・ダンス・スタジオではジャグリングの他にアクティング、ダンス、ヨガ等のクラスも開講している。クラスのスケジュールはウエブサイトで確認のこと。

受講費: 1回20ドル(任意のクラス)、4回70ドル(1種類のクラスに4週連続で参加)※どのクラスにも参加できる回数券は、5回85ドル(2カ月間有効)、10回160ドル(3カ月間有効)、20回295ドル(3カ月間有効)。

 
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