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【プロフィール】
中村敏雄(なかむらとしお)さん
1970年、大日精化工業駐在員として渡米。90年に同社を退職し、アドバンスド・ポリマーを設立。現在は会長職。零下30度の環境も、4000メートル級の山もへっちゃらという強靭な体力は、毎日1000メートルこなす水泳から。夏は毎週釣りに、年に1回は大物ハンティングに出かける。 |
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ハンティング、登山、スキー、釣りなどの趣味を持ち、シベリア、キルギスタンといった、ちょっとやそっとじゃ足を踏み入れられない地にも意気揚揚と冒険に繰り出す中村敏雄さん。訪れた国は60カ国あまり。今年も北極圏を目指すという。齢73を迎えてなおアクティブに活動する中村さんが、自らの冒険&人生哲学について語ってくれた。
中村さんの冒険の原点はどこにあるんでしょう?
登山を始めたのは6歳のころだったと思います。当時住んでいた台湾で父と一緒に登山したのが最初です。大学時代は、所属する工学部に山岳部がなかったので、自分で作ってしまったぐらいです。ハンティングも父について行って覚えました。
何でもチャンレンジして、体で覚えるんですね。
そうですね。物事に好奇心を抱いて、絶えずチャレンジを繰り返して生き抜いていけば、自然と経験が積み上げられて、人生が豊かになるんじゃないでしょうか。
ハンティングの魅力は?
「ワイルドの中でやる」、それが楽しいですね。獲物は獲れなくてもいいんです。野性動物に出会い、自然のすばらしさを感じるのがいいですね。
これまでの冒険で印象に残っているのは?
5年ほど前にキルギスタンでマルコポーロ・シープを仕留めた時。この地域にしか棲息しない動物で、雪山を馬に乗って探しに行くんです。もちろん雪山にキャンプを張ってのハンティングでした。
これまでに恐い経験は?
ほとんどないですね。いつも現地のガイドと一緒ですから。でも、北極圏に北極狼を撃ちに行った時のこと。360度見渡す限りの真っ白な雪原でイヌイットのガイドが、「迷った」とつぶやいたんです。その時は、どきっとしましたね。彼が方位磁石のような器械をかざしながら5分ぐらい何やらやってみたら、どうやら自分たちの位置がわかったようで、命拾いしました。
仕事と趣味の両立のコツは?
もちろん仕事も人の2倍も3倍もやりましたが、私は仕事と遊びの切り替えを誰に気兼ねすることなく、ずっと豊かにやり続けました。それは、目の前にある「大切な時間」を自分のものにするということなんです。
目の前にある大切な時間とは、一瞬に生死をかけるハンティングの精神にも通じますね。
大自然の中に入って行って狩猟すると、ハントした動物の生命に対する感謝の気持ちとともに、自分たち人間が生かされているということの「生存のありがたさ」「生命の尊厳」を思い知らされます。大自然は人間学の教師です。
中村さんの次なる狙いは?
ホッキョクグマを狙いたいです。北極圏に行くのは3度目ですが、犬ぞりに乗るのは今度が初めてなので、ワクワクしています。
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| ▲大学時代は自分で山岳部を作ってしまったほどの登山好き。 |
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▲アラスカで仕留めたブラウン・ベアは、なんと全長約3メートル。 |
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| ▲キルギスタンのマルコポーロ・シープ。数ある中村さんの冒険ツアーの中でも、最も印象深いものの一つ。 |
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