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■紐育落語会
ニューヨークで落語の普及をめざした活動を続ける落語愛好会。落語情報の交換、落語CDやビデオなどの貸し出しを行うほか、日本から著名な落語家を招いての「紐育寄席」を主催。「第23回紐育寄席」の開催日は4月3日。
www.nyrakugokai.net |
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人生を楽しむ男たちのドウラク談義
町人文化華やかなりし江戸時代の落語には、ドウラク息子がよく登場する。そこで、落語に詳しく、自らも「ドウラク的人生」を歩む3人の男性に、ドウラクについて議論してもらった。 |
趣味とドウラク、どこが違う?
「紐育落語会」会長、「入浴家¢(にゅうよくやせんと)」こと皆本剛さんの呼びかけで集まったのは、同落語会のメンバー、「やぼてんキャップテン」こと遠藤実さん、皆本さんの音楽仲間、マーヴィー朝倉さん。いずれも多趣味で、この世を楽しく生きる男たち。まずは、趣味とドウラクの違いについて話してもらった。(以下、敬称略)
「そもそも〝趣味〟と〝道楽〟は字が違う」と、さらりと言い放つキャップテン。そこに間髪いれずに¢が、「江戸時代の落語のネタの中に〝道楽息子〟は出てくるが、〝趣味息子〟は出てこない」。煙に巻くような会話に感心していると、「趣味に命をかけることはないけれど、ドウラクは命をかけてもやっちゃう。趣味は生活の範囲内でやるけれど、ドウラクは周りが見えなくなってしまうくらいのめりこむもの。とにかくドウラクはお金と時間に余裕がないとね。僕はバンド活動、落語会、旅、山登り、書道、華道など趣味人間だけれど、ドウラクの域まで達していないです」と¢。周りが見えているか否か、命がかけられるか否か、そしてどれだけお金をかけられるかが趣味とドウラクを分ける境界線らしい。特に金銭感覚は重要なファクター。「女性は地に足がついた考え方をしますからドウラクにはまらないかもしれませんね」(¢)、「女性は巾着握っているから、財産つぶしてまでってところには至らないね」(キャップテン)ということらしい。
しかし、自宅の庭に線路まで敷いてしまった汽車マニアのキャップテンから、「本来は、趣味とドウラクの間に違いはないですよ」と含蓄のある言葉が飛び出した。何かに興味を持ったり、楽しいと思ったりする心に、趣味とドウラクの区別はないのである。
すると、今まで沈黙していたマーヴィーが、「私は生きてることが道楽ですね」と哲学的人生観を提言。「人生遊び心がないとね。僕は毎日、ハラハラ、ドキドキしながら生きてますよ」と¢も頷く。
仕事とドウラクは共存する?
「今はドウラクをやる時代じゃない」と話す¢。社会はドウラク者を許容しないところに来ているのだろうか。ここでドウラク談義は「ドウラク=仕事論」へ。
「ドウラクで仕事ができると一番いいね」とキャプテンが言うと、¢が「それには反対ですね。ドウラクじゃ仕事はできないですよ。趣味でなら仕事できるけど…」。利益を度外視しているのがドウラクだから、仕事にはなり得ないというのが¢の言い分。するとマーヴィーが「ドウラクが仕事になるといいですね」とまたまたアンチテーゼを。議論が禅問答的になってきたところで、「今の若い人はいいと思うよ。自分のやりたいことを貫くために、フリーターで稼いでいるんだから。フリーターはすばらしい!」とキャップテン。すかさず¢が、「それなら僕なんかフリーターの走りですよ。景気の良い時代、大学を卒業してもミュージシャンになりたくてずっとアルバイトしてたんだから。でも、今は何をやりたいかわからない若者も多いね」。ドウラク=仕事論は若者論へ移行。ドウラク談義は尽きることなく夜は更けていった。
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| 男性なのに、何故か「かしましい」3人。音楽好きの3人が集まれば、自然にセッションが。左からカメラの腕はプロ級のミュージシャン、マーヴィー朝倉さん、リタイア生活をエンジョイする遠藤実さん(やぼてんキャップテン)、某公的機関勤務の皆本剛さん(入浴家¢)。 |
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3人の中で最もドウラク度の高いキャップテンは、「汽車と船さえ見ていれば幸せ」と言う。好きが高じて自宅の庭に機関車のジオラマを自分で作ってしまった。庭には踏み切りもあるのだとか。 |
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