見積りのタイミングと
取捨選択のポイント
帰任の内示が出るタイミングにもよるが、荷物を搬出してから日本でそれを受け取るまでのスケジュールを考えると、見積りのタイミングはやはり2〜3カ月前が妥当。仮に内示が帰国直前まで出なかったとしても、「可能性がある場合は早めに見積りを依頼した方がいいですよ。見積りは無料ですし、帰任が1年延期になっても大丈夫です」と米国ヤマト運輸の藤井豊文支店長。直前になってから相談されると、アドバイスできることが少なくなってしまうのだという。
米国日本通運の後藤俊明営業課長も、「3月はアメリカだけでなく、日本でも引越が多い時期です。搬出日だけでなく搬入日のことも考える必要があります。早めにご相談いただければ、入国日から逆算して適切な引越日をアドバイスすることもできますね」と話す。
単身赴任の場合は荷物が少ないので船便1便と帰国時の手荷物だけで済んだり、宅配便サービスで済むことも多いが、家族3、4人の大所帯になると、船便2便は必至。このとき勝敗を分けるのが、荷物の取捨選択の決断だ。ポイントとなるのは、日本に帰ってからの住居のサイズを想定すること。
「マンハッタンのアパートですと日本のサイズと似ていますが、郊外の1軒家は居住スペースが広いので、日本の家屋スペースも広いものだと思いがち。日米のサイズの違いを把握して」と助言するのはニューウェーブUSAの小幡公裕ジェネラル・マネージャー。これには前述の藤井さんも同意する。「大きなソファー、食器棚、ベッドなど、こちらで買ったものが、日本の新居に入らないケースが多いですね。特に集合住宅の場合、エレベーターに乗らなかったり、階段が狭くて曲がり切れなかったり、天井がつかえたりして、リビングまでたどり着けないこともあります。それに、これは後々まで影響するんですよ。大きなものがあるために好きに住宅が選べないということも起こります」。
意外に難問なのが子供の荷物だが、藤井さんは「事前にお子様に箱を渡して、『この中に入る分は持っていっていいよ』と言って自分に選ばせると良いと思います」。一方、小幡さんは、「日本で手に入らない物や、日本では高い物は持って帰ると良いでしょう」とアドバイス。とにかく、本人では判断のつかないものに関しては、持って行きたくても実は持っていけなかったりするものもあるので、迷ったときはプロに相談するのが一番だ。
どれを1便にしてどれを2便にするかも重要な選択。「何を早く受け取りたいのか明確にしておくべきです」と話すのは、日通の後藤さん。ヤマト運輸の藤井さんも「食器棚、本棚、たんすなどの収納家具がある場合は、第1便で出した方がいいでしょう。日本の住宅はクローゼットとか、つくりつけの食器棚がないので、箱ばかり先に届いても収納できなくて困ってしまいますよ」と助言する。
搬出時の準備は
搬入の効率にも影響
搬出のときの梱包は安心してプロにまかせておけばよいが、それまでに簡単な仕分けはしておきたい。送るのか、譲るのか、捨てるのかをはっきりさせておくことが大切だ。
そして、その際には荷物にステッカーを貼る方法が有益。「すぐに必要なものを部屋ごとに一つの箱にまとめておくといいですよ。そしてその箱に1番とか2番という風にステッカーをつけておけば、日本で開梱したときに便利です」とアート引越センターの加藤和彦ブランチ・マネージャー。また、「どの部屋から出たのかがわかるよりも、どの部屋に入るのかをはっきりさせておいた方が実際に役立ちます」と日通の後藤さんもアドバイス。
帰国後の生活の準備も
米国内で済ませる
米国内での片付けに専念するあまり、日本での生活にまで気がまわらないのが常だが、実は新生活準備が遠隔地から簡単にできるサービスもある。例えばアート引越センターではNTTドコモと提携して、日本ですぐに使える携帯電話を日本の空港でピックアップできるサービスを実施。また、KDDIアメリカでも米国で加入申し込みしておけばauの携帯電話が帰国時に空港で受け取ることができる。
さらに、日通の「ご帰国便利館」なら、新生活にすぐに必要な日用品の購入が米国からできて、日本で受け取れるというサービスや、「日通アシスタンス・サービス」では引越利用者を対象に引越先での医療や法律相談の無料サービスもある。こういったサービスを賢く使って、日本での快適な新生活をスタートしよう。 |
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日本での荷物受け取りまでの
シミュレーション
■約6カ月前
ペットと一緒に帰国したい人は準備開始。まずはマイクロチップの装着から。(詳細はこちら)
↓
■2〜3カ月前
下見・見積り、仮予約
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■約1カ月〜1カ月半前
別送第1便搬出(船便)
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■2、3日前
別送第2便(船便・航空便)
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■出発当日
ホテルから手荷物を持って出発
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■通関
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■荷物受け取り |
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